中学校最初の定期テストは、高得点を取らせる

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1.「俺だって、勉強できた時あるねん」やんちゃ君の忘れられない言葉

「俺だって、勉強できた時あるねん。1年の最初のテストで、5教科合計で218点とってん」
卒業間近の中学3年のやんちゃ君が、放課後の教室でつぶやいた言葉です。

一の位までしっかりと覚えているのです。
私はこれを聞いて胸が熱くなりました。
「勉強できたんや」
「そうやで、俺、最初は頑張ってん」
「やっぱり、〇〇さんもやったらできるんですね」
「そりゃそうや、218点までは取れる!」
と、会話は続きました。
この生徒に限らず、

「自分が一番点数がよかったテスト」(逆に一番悪かったテスト)や「1年生最初の定期テスト」は記憶に残っている

のです。
だからこそ思うのです。
「絶対評価」である以上、難しいことは分かっています。
それでも、 生徒に成功体験をさせてほしいのです。
この点数が、3年間の生徒の自信につながります。
その後、頑張らなくて、5教科の合計が100点を割ることがあっても、
「俺(私)は、200点以上取ることができる能力がある」
と、振り返ることもできます。
冒頭の生徒にとっても、218点は、大きな成功体験だったのです。

2.平均点と度数分布を考える

最初の定期テストは、特に学年教師は生徒が失敗しないように誘導しなければなりません。
最初のテストで、例えば数学の平均点が、「50点」になるようであれば、生徒たちは3年間数学にコンプレックスを持ち続けることになるかもしれません。
「ほとんど勉強しなかったのに、テストが簡単で300点も取ってしまったら、生徒が勉強をなめるようになる」
という人がいるかもしれません。
これはまったく見当はずれです。
なめるといけないから、最初のテストで難しく設定して、平均点をあえて下げることをするのでしょうか。
極論ですが、平均点を下げて、自信をなくすことなんていつでもできるのです。
ここでの高得点は、
1教科の平均点が70~80点
5教科の合計点の平均は350~400点
です。
ただし、得点分布は、
・合計450点以上 10%程度
・合計400点以上450点未満 10~20%程度
・合計200点未満 0%
が、理想です。
テストの平均点、分布の様子を操作できる技量がないと難しいかもしれません。
しかし、挑戦してほしいのです。
学年教師が意味を理解し、一丸となって生徒を勉強する方向へ導いてほしいのです。
その意識を高めてほしいのです。
そして、テスト終了後、一人一人に、「授業一生懸命聞けたし、テスト勉強も頑張ったら、これだけ点数とれたね。」と褒めてあげたらいいのです。
ぜひ、成功体験した後の生徒のモチベーションが上がる瞬間を見てください。

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