小から中への引継ぎ、中学校教師は小学校教師に歩み寄る

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1. 引継ぎ」にエネルギーを注ぐ

私が学年主任として新一年生を迎え入れるのなら、

「引継ぎ」にエネルギーを注ぎます

それくらい大事なことです。
逆にそれができなければ、学年主任を引き受けません。
しかし、引継ぎ会について、中学校教師は一般的に次のように言います。
「忙しくて、十分な引継ぎの時間がない」
「小学校の先生は、子どもの実態を隠す時がある」
「子どもの見方に小学校間、小中学校間でずれがある」
これは「言い訳」であり「責任逃れ」です。
そういう感覚の教師は、「小学校の時にもうちょっと躾をちゃんとしてくれれば、中学校でこんな問題行動を起こさずに済んだ」と発言をします。
真摯に向き合えば、小学校の先生はきちんと対応してくださいます。
中学校から高校へ引き継ぐとき、生徒の不利益になるようなことは話しませんが、 本音で話します。
しかし、そうでない中学校教師もいます。
なぜ、隠そうとするのか?
生徒が高校で問題行動を起こしても、「自分の責任ではない。中学校の時はきちんとしていた」と自分を守るためです。
あるいは「この生徒はいい生徒だということを高校の先生に思ってもらう」ためです。

2.担任の先生に直接聞ける機会があればベスト

私は、「小学校引継ぎ会」のような、校区内の複数の小学校及び中学校の教師が集まるような場では本音は聞き出せないと思っています。
私は、校長先生の許可を得た上で、小学校の時の旧担任の先生に直接聞きに行きます。
私は、小学校時の旧担任がどのような思いをもって子どもと接していたのかを聞きたいのです。
冒頭、私は次のことを伝えます。
「今日は、お忙しい中ありがとうございます。先生が育ててこられた大事な子どもたちが中学校でも成長し続けることができるよう、今日は参りました。公式の場では、なかなか本音を話しづらい部分もありますので、今日は直接聞きに参りました。どんな細かいことでも今日は聞けると助かります。ぜひともよろしくお願いいたします。」
直接聞かないと、イメージがわかないのです。
小学校の旧担任からすべて聞き終わった後で、新しい学年の目標などをイメージしていきます。
すべての小学校の旧担任の先生から引継ぎが終了し、公式の引継ぎ会も終了した後、同じ学年を組む教師で対応策を協議します。

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