定期テスト前の中学生に伝える6つのこと

定期テスト前の中学生に伝えなければならないことを、過去の学級通信や学年便りから抜粋しました。
直接中学生に語ってもいいでしょう。
そのまま、学年便りや学級通信で記事にしてもよいでしょう。

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1.定期テスト勉強は(  )日前から始めると得点が上がる。

皆さんは(  )に何という数字を当てはめるでしょうか。
ほとんどの皆さんは、1週間前から始めるのではないでしょうか。
しかし、それでは間に合わないことが多いのです。
テストの10日前から準備するのです。
本当は2週間前から、と言いたいところですが、まだ、テスト範囲が正確に決まっていないうちは勉強しにくいでしょう。
決まったテスト勉強期間より「3日早くする」のが、大きな効果を生みます。
勉強を人と比べるのはいけませんが、「3日早い」だけでかなり有利になります。

2.結果が出る人と出ない人の一番大きな違い。

これははっきりしています。
「結果が出る人」は、問題を解けるようにしてからテストを受けています。
「結果が出ない人」は、単に教科書のまとめをするだけ、問題を解くだけ、でテストを受けているのです。

問題を解けるようにする、というと、何か難しい問題を解ける能力が必要と思うかもしれません。
しかし、そんなことはありません。
言いすぎかもしれませんが、理解が50%でも、解けるようにすることはできるのです。
いわゆる、問題と答えをセットで覚えるということになります。
「解答を覚える」というと印象を悪くするかもしれませんが、そんなことはありません。
「理解」を優先しすぎると、結果を出せないことがあるのです。
テスト前にする作業の中心は、問題を解くことです。
このような解けるようにする練習を7日前からするのです。
テスト本番は、問題を解くのです。
だから、テスト勉強も問題を解くのです。
8、9、10日前は、「理解する」「まとめる」時期などです。
例えば、板書をもう一度見直す、教科書を読むなどです。
問題を解くポイントは、
「同じ問題集」を「同じ順番で」、「解けるようになるまで繰り返し解く」
ことです。
それしかありません。
問題を解くのです。
よく、「同じ問題を何回も解いていたら、答えを覚えてしまって意味がない」
という人もいます。
まったくの誤解です。
そんなことはありません。
「書けるようになる」ことは立派な勉強なのです。

3.学校の問題集よりも、塾の問題集を完璧に仕上げる?

これは、一番やってはいけないパターンです。
塾の問題集がダメということではありません。
塾の問題集だけを仕上げるのがダメなのです。
理由が分かりますか。
中学校の定期テストで出題される問題は、「中学校で使う問題集」や「板書」「教科書」の内容が中心です。
テストに出てくる図や表も、それに近いのです。
その問題集を絶対に先にするべきです。
その延長上に、市販の問題集や塾の問題集があるのです。
塾の先生も「中学校の問題集はやらなくてもいい」なんて、言わないはずです。

4.テスト前は、何時間勉強するのがよいのか。

普段の勉強時間(家庭学習時間)で、よく言われることがあります。
「小学校からの学年数×10分」ということです。
ですから、
中学1年(小学7年)=10分×7=70分
中学2年(小学8年)=10分×7=80分
中学3年(小学9年)=10分×7=90分
が、一日の勉強時間となります。
テスト直前期間なら、さらに増やさなければなりません。
目標としてさらに1.5倍を考えます。
中学1年=70分×1.5=約100分(1時間40分)
中学2年=80分×1.5=約120分(2時間
中学3年=90分×1.5=約150分(2時間30分
(切りのいい数字で区切っています)
いかがでしょうか。
今までやったことのない人にとっては厳しい勉強時間かもしれません。
そんな人は、「今までの1日の家庭学習時間」を更新することを目標としてどうでしょうか。
あるいは「1日30分」でもいいでしょう。
逆に今まで、書いている勉強時間以上に頑張ってきた人は、それを頑張って維持してください!

5.テスト前は、何時ごろ寝るのがよいのか。

普段なら、中1や中2のうちは、「11時前後に寝て、7時前後に寝る」のがベストです。
しかし、これをテスト直前にも守りすぎようとするのは少しNGです。
例えば、テスト3日前であれば、勉強時間はピークになっているでしょう。
また、そうしなければならない時期です。
そんな時に、例えば、夜でも調子がよく、11時になっても、集中力がMAXでさらに「それ以降もやりたい」気持ちが続くときはやったらいいのです。
寝る時間を惜しんで勉強する時期も必要です。
翌日眠くなるかもしれません。
しかし、テスト勉強期間中です。
この時くらいは、それくらい勉強するのです。
それを続ければ、「頭の体力」も身につきます。

6.テスト前の勉強法、次の質問に答えられたらOKです

次の質問にYESと答えらえる人は問題ありません。
Q「単純な暗記事項なら、覚えられる方法を知っている」
Q「テスト直前の勉強時間は決まっている」
Q「いつ、何を何回すればよいのか分かっている」
Q「自分の苦手な部分を理解している」
勉強方法でつまずいてはいけないのです。

7.まとめ

「定期テストの勉強」について、中学校教師はもっと強く強く語ること。
それが、教科の関心意欲態度の向上につながります。

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