定期テスト範囲が分かりにくければ、準備の苦手な生徒は脱落する

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1.避けたいテスト範囲の例

次のようなテスト範囲は、完全アウトです。
ここでは、理科のNG例を示します。
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2学期中間テスト 理科テスト範囲
A.教科書P90~P101、P123、P124(P100の(1)、(3)、P124の(1)~(3)、(8)は除く)
B.白プリント6~9(7の裏面の3(1)、4(3)、9の裏面2は除く)
C.授業プリント(観察実験プリント6枚、授業説明プリント8~15)
D.授業ノート
E.資料集(P23、P24、P25の1、2)
F.授業で重要と言った部分
G.その他授業で配布したプリント(キーワードプリントなど)
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ひどすぎる例ですね。
このようなテスト範囲だと、勉強や勉強準備の苦手な生徒は、「定期テスト勉強に必要なもの」を準備するだけで、20分かかります。
ましてや、テスト教科が7~8教科もあれば・・・。
それだけで、やる気は一気にダウンします。
「教科の勉強そのもの」でななく、「勉強準備」で脱落してしまうのです。

2.テスト範囲の書き方のポイント

先に示したテスト範囲にするくらいなら、少なくとも次の範囲にしなくてはいけません。
A.教科書P90~P100
B.白プリント6~8
C.授業プリントN08~23
ポイントは、「分かりやすい」です。

・教材の種類を少なくする。

>>NG例では、6項目あります。せめて、3~4項目以内にするべきです。

・範囲をまたがない。中途半端な箇所までテスト範囲に入れない。

>>NG例A、Bが該当します。

・「授業を聞いていなければ分からない範囲」を入れない。

>>NG例F、Gでは、「今あるプリントで大丈夫かどうか」の確認ができません。
プリントの種類が多くなるなら、連番をつけるなどの工夫が必要なのです。
「テスト範囲に関係あるもの出してください」と言った時に、すぐに生徒が出せる状態であればOKと言えるでしょう。
また、生徒がより勉強しやすい状態にするために、配分の目安も言ってあげる先生も多いでしょう。
例えば、白プリント6で20点、7で30点、8で20点・・・。などです。
このような指示をすれば、生徒は、「6、7を完璧にすれば、50点あるってこと???」と勉強の苦手な生徒も食いつくことが多くなります。
これも多くの先生が経験されていることでしょう。
「テスト勉強準備」も重要なスキルの一つです。
「分かりやすいテスト範囲」でも、うまく準備できないようであれば、それは別の指導が必要になります。
「教科の勉強そのもの」でななく、「勉強準備」で脱落してしまうことだけは、避けてあげなければなりません。

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