プロ家庭教師の公立中学生に対する指導から学ぶ(その2)

プロ家庭教師の公立中学生に対する指導から学ぶ(その2)

「プロ家庭教師の公立中学生に対する指導から学ぶ(その1)」1~34 はこちら
35■睡眠時間をどのように指導するか
36■スランプになったらどう対応するか
37■寝る前にしておくこと、してはいけないこと
38■悩みを相談されたら(1)
39■悩みを相談されたら(2)
40■家庭教師をやめることを考えなければならない時
41■子どもと信頼関係を築く会話の内容
42■学校の授業の受け方をどのように指導するか?
43■「予習か復習か」「量か?質か?」「暗記か?理解か?」
44■専用ノート(子ども用)を作成する
45■予習と復習のバランスをどう指導するか
46■量と質のバランスの取り方
47■思考を経由した知識とは?
48■繰り返し学習することの重要さを伝えるには
49■重要な用語などを覚えるのに、適した時間帯はいつ?
50■重要用語などを覚えた直後に、しない方がよいことは?
51■重要用語などを覚える時の方法
52■効果的な復習のタイミングは
53■テスト終了後の振り返り法
54■部活動についての考え方
55■ケアレスミスは、こう指導する
56■姿勢指導について
57■整理整頓の指導について
58■60分間集中が続かない子どもへの対応
59■忘れ物指導をどうするか
60■家庭教師の技術を向上させる習慣

35■睡眠時間をどのように指導するか

「いつも寝るのが遅くて困っているんですよ」
と、初回の面談で言われたら、どのように話を続けますか。
保護者にとって、寝るのが遅くなる子どもことは、切実な問題です。
考えや対応策を積極的に言わなくてはなりません。
中学生に必要な睡眠時間は、7時間~8時間になります。
午後10時~11時の間に寝て、午前6時~7時に起きるのが理想ですが、現実的には今の中学生には難しいでしょう。
指導者として、次の時間を守るように指示をします。
・寝る時間:12時までに
・起きる時間:7時までに
・睡眠時間:7時間以上
個人差がありますが、睡眠時間が短い子どもは「頭の体力」がありません。
頭の体力とは、集中力、聞く力、暗記力、継続力など、勉強していくうえで、必要な力のことをさします。
学校の午前中の授業で極端に眠たくなる場合は要注意です。
特に、中3になると、この体力が影響してきます。
11月頃になると、息切れしてしまう子どもが出てくるのです。
私立高校を判断する材料になる実力テストで結果を残せない子どももいます。
入試は短期決戦ではなく、長期決戦なのです。
こうならないためにも、普段から睡眠時間の大切さについて話してあげなければなりません。
☆睡眠の大切さを、しっかり子どもに伝えてあげよう!
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36■スランプになったらどう対応するか

成績の伸びない時期がやってきます。
子どもは焦って勉強に自信をなくします。
エネルギーもなくなります。
泣き出すことだってあります。
スランプで落ち込んでいる子どもには、
「スランプなしで高校に合格した人を今まで見たことがない」
「成績は階段状に上がっていく」
「頑張っている人は、スランプや挫折を経験する」
ことを伝えます。
この時にやることは決まっています。
今までやってきた「できるようになった問題」を繰り返しやっていくのです。
不安になり、違う問題集や勉強法を試したくなるのですが、そこは我慢させます。
どんどんできないことが増え余計に焦ります。
悪循環です。
子どもと同じように焦ってはいけません。
指導者は、落ち着いて、やるべきことを指示しましょう。
☆スランプは誰にだってある。今までのできた問題をもう一度やらせよう!
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37■寝る前にしておくこと、してはいけないこと

寝る前は体も心もクールダウンさせなければなりません。
体も心も活発な状態では、良い睡眠をとることができません。
中学生によくある例として、寝る直前に
・友達と携帯で話したり、メールをする
・携帯や pcのゲームに熱中する
・TVを見る
・よくかまずに大食いする
などがあります。
これはよくありません。
しかし、急に完全になくしてしまうと、逆にストレスでイライラすることになります。
徐々に少なくなるよう、計画してあげましょう。
また、寝る場所は、
・静かな場所
・暗い場所
である必要があります。
☆最高の眠りで最高のコンディションをつくろう!
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38■悩みを相談されたら(1)

悩みを相談されるということは、信頼関係を築いている証拠です。
その信頼関係を壊さないために、どのように相談にのってあげるかが重要なポイントです。
帰る時間が遅くなるからと、早く会話を切り上げようとすれば、二度と相談してくれません。
「勉強のことだけしか教えてくれない」と、不信感をもたれてしまいます。
他に誰にも相談できる人がいないかもれないのです。
「うなずく」、「話をさえぎらない」、「否定しない」、「視線を合わす」など、最低限の聞く技術をもっておかなければなりません。
さて、相談の内容により、どのように対応するかが変わります。
まず、単なる「グチ」の場合です。
聞いてほしいだけなのです。
子どもも「どうこうしてほしい」「解決策を示してほしい」というわけではない時です。
「こんなにしんどいことがあった」、「こんなに腹立つことがあった」と気持ちを分かってほしいのです。
聞いてもらえるとスキッとするのです。
ですがこの時、やってはいけないことがあります。
「今日、学校の先生、ほんまムカつく!!○○やのに、めっちゃ私怒られてん」と言われたとします。
この時に、
「うわ~、それは最低な先生やね。私やったら、完全無視するわ」
などと同調してはいけません。
「教師が悪い」と、問題を外部にだけ求めていたら、子どもの成長はのぞめません。
話をしっかり聞いてあげることと、同調することは、まったく別なのです。
だからと言って、「いや、それは、学校の先生は、○○な理由があったんじゃないの?」もよくありません。
自分が悪いことが分かっていて、相談しているかもしれないのです。
また、説教なども聞きたくありません。
「なんや、学校の先生と言うこと一緒やん」
と、期待を裏切ることになってしまいます。
では、どう聞いてあげるのか?
「そうか、○○さんは、その時、めっちゃムカついたんやね」
と、温かく言ってあげます。
気持ちや心の状態に焦点を当ててあげるのです。
「そやねん、あの時、△△しようとしただけやのに」
と話してきたら、
「△△しようとしたんや」と言ってあげます。
相手は思春期真只中の中学生ですから、一筋縄にいかないかもしれません。
しかし、最低限の聞く技術をもつことで、気持ちを楽にさせてあげることができるのです。
☆成績だけを見るのは、二流の家庭教師。一流の家庭教師は子どもの全体の成長をみる。
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39■悩みを相談されたら(2)

慎重に対応しなければならないときがあります。
例えば、
「自殺したい」
「学校に行きたくない」
などの場合です。
悩みや相談は、本人に了解を得た場合は別にして、秘密が基本です。
「先生は秘密を守ってくれる」ことは、信頼関係を築く上での基本です。
ただし、この場合は別です。
自分だけで処理できる問題ではありません。
こういう場合は、本人の了承を得て、速やかに保護者に相談します。
取り返しのつかないことが起こる可能性もあります。
「絶対にイヤだ」
「言ったら、もう先生は嫌いになる」
と言われた場合も同じです。
子どもを説得して、保護者に相談します。
保護者に伝えなければならない理由もしっかり説明してあげてください。
保護者がいない場合は、「帰ってくるまで待つ」、「保護者の携帯へ連絡する」など、必ず一緒にいてあげてください。
その後、保護者に会ったときに、
「どうしたらいいでしょうか」
と言われたら、迷わず
「学校に相談してください」と言います。
学校には、国公私問わず、「カウンセラー」や「相談員」がいます。
担任の先生や信頼できる先生を通して、相談するように言ってあげましょう。
☆悩みを相談されたら信頼されている証拠。
信頼を壊さないよう、慎重すぎるくらいに対応しよう!
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40■家庭教師をやめることを考えなければならない時

次の場合、家庭教師を続けてよいのか、真摯に自分に向き合ってください。
・成績が伸びない
・子どもに変化がない
・よくキャンセルされる
・ほとんど宿題をやってこない
・休憩時間の会話が盛り上がらない
・帰る時に、お礼を言われない
このような場合は、保護者に次のように伝えなければいけません。
「今まで全力で頑張って参りましたが、本人に変化がみられません。もちろん私は、最後まで、成績が上がるまでお引き受けしたいと思っています。
しかし、このままでは、○○さんのためにならないと思うのです。
お母さんがよろしければ、さらに頑張っていこうと思いますが…」
というようにです。
その時の保護者の反応をしっかり見て、今後続けるかどうか判断してください。
「最後まで責任をもってやっていきたい」という意志は、必ず伝えて話を進めましょう。
☆「子どものために」を常に考え続けよう!
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41■子どもと信頼関係を築く会話の内容

子どもと信頼関係を築くには、自然な流れで会話ができなければなりません。
雑談でも十分OKです。
例えば、次のような会話はいかがでしょうか。
・今一番やっていて楽しいこと、集中できること
・最近学校であったこと
・学校の先生との仲(一番仲の良い先生、悪い先生)
・仲の良い友達
・クラブは楽しいか
・将来の夢は
・自分は自分でどう思っているか
・得意なこと
・好きなテレビ番組、芸能人、本は何か
・小学校の時の思い出
・尊敬する人物
・好きな人のタイプ
・家族のことをどう思っているか
・勉強は好きか
ただし、これらのことを尋問するように聞いてはいけません。
タモリがゲストと話すように、自然に楽しくできたらよいでしょう。
保護者から、「いつも子どもの話を聞いてもらっているみたいで、ありがとうございます」
と言われたら、本物です。
☆信頼関係を築くために、コミュニケーションしよう!
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42■学校の授業の受け方をどのように指導するか?

「学校の授業は、わかる教科や苦手な教科は一生懸命聞いて、それ以外は、力を抜いてよい」と言う大人がいます。
信じられません。
「人によって態度を変えてもよい」
と、指導しているようなものです。
高校時代のことを思い出し、「俺は、高校のとき、物理の授業は全く分からないから寝ていた」と武勇伝のように話すのです。
子どもは1日に6時間の授業を受ける場合がほとんどです。
それぞれについて、「次は○○の教科だから、力を抜こう」などと中学生が判断して良いわけがありません。
学校の授業は、たとえどんなことがあっても、
・一生懸命聞く
・ノートを書く
・宿題をする
のです。
暑かろうが、眠かろうが、嫌いな先生であろうが、そうするのです。
それを教えるのが、われわれ教育者の仕事です。
☆学校の授業は大切にする。それを教えるのが大人の役割。
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43■「予習か復習か」「量か?質か?」「暗記か?理解か?」

次のような質問を保護者から受けたら何と答えますか?
(1)予習と復習どちらが大事ですか
(2)量と質のどちらを優先に考えたらいいですか
(3)暗記と理解、どちらを中心に勉強すればいいですか
このような問題で、一元論で答えてしまってはいけません。
例えば、(1)の質問であれば、
「絶対復習です。予習は時間がかかるし、子どもが分かった気になって授業を受けてしまうからです。復習は、短時間で授業内容を定着させるから、こちらをすべきです」と答えてしまったらダメだということです。
白黒はっきり答えを出す質問ではありません。
両方大事なのです。
子どもの性格、教科、時期を考えて、バランスよく指導していくことです。
白が黒かの一元論で考えてしまうと、窮屈になります。
また、リスクもともないます。
先程の答えであれば、今まで、英語だけは予習をしてきた子どもが、しなくなる可能性もあります。
ですので、「復習中心に勉強すべきだけど、教科によって予習もしていい時があるよ」と答えなければなりません。
(2)の質問で、「量よりも質が大事。効率よく勉強しないと成績は上がらない」と言ったとしましょう。
テスト直前の夜 11時頃に、
「よし、これ以上やったら効率が悪くなるから、やめておこう」
と判断したらどうでしょうか。
テスト直前には、自分の限界をこえる量に取り組まなければならないときだってあるのです。
一元論で考えてしまうから、このようになるのです。
☆一元論で考えない。グレーもある。
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44■専用ノート(子ども用)を作成する

「授業の説明をどこでするか(いわゆる板書)」
「子どもに問題をどこに解かせるか」
「宿題をどこにさせるか」
これは、見過ごしがちですが、重要な問題です。
今までやった量、内容が一目で分かるように、「見える化」しなければなりません。
そのために、専用ノートを作成します。
1教科につき1冊のノートに記入します。
ノートは、A4サイズ、A掛です。
すべてをこのノートにどんどん記入させるのです。
オールインワンノートを作成するのです。
B5サイズだと、横幅が狭く、教えにくくなります。
また、B掛だと、字の大きさが制限されます。
また、必ず1行おきにノートに記入させます。
ぎっしり詰まったノートは、頭に残りにくいのです。
また、ケアレスミスを増やす原因ともなります。
このノートは、スランプのときにも役立ちます。
1年以上家庭教師を続けると、このノートが少なくとも10冊以上になります。
成績が伸びない時に、
「ほら、こんなにやってきたやで。すごいよ。こんな量、なかなかできないよ」
と、見せてあげます。
計算の速さ、字を書く速さも注目して、褒める材料にするのです。
☆オールインワンノートを作成し、頑張った量を「見える化」しよう!
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45■予習と復習のバランスをどう指導するか

「予習と復習、どちらが大事か」
この問題については、バランスよく考えなければならないことは説明した通りです。
「得意不得意」「教科」により違ってきます。
中学生の場合、教科書に書いていることを自分一人の力で理解していくのは、難しいことです。
参考書を用いても同じです。
しかしながら、得意な 1教科については、
「自分は授業で余裕をもって聞きたい。積極的に授業で発言もしたい」という場合は予習をさせてもよいでしょう。
ただ、予習するのに、極端に時間がかかってしまい、他の教科に影響を与えるのであれば、考え直さなければなりません。
また、何もせずに授業を受けたら分からないけど、教科書を読んでおくなど、少し時間をとれば理解できる教科については、やらせてもよいでしょう。
そういう教科が一つもないという場合は、復習を中心に勉強していきましょう。
次に教科による特性です。
国語・社会などは、教科書を読むと授業でより理解できる場合が多いです。
したがって、軽く読ませるくらいはさせてもいいでしょう。
英語や数学は、その内容を理解する前に知っておかなければならない内容があり、力のない子どもには、難しいと言えます。
理科ですが、 2分野の「植物」、「動物」、「生物」の単元については、教科書を読めば理解できる範囲があるかもしれません。
しかし、実験や観察をする前に結果を知ってしまうことになります。
理科は、実験や観察を予想することにより、力が伸びる教科です。
苦手すぎるので、結果を見ておかないと、本当に分からないという以外は、予習をしない方がよいでしょう。
☆復習中心に勉強していくのが基本。予習させる場合はその内容を慎重に考える。
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46■量と質のバランスの取り方

「時期」、「得意不得意」、「教科」により、バランスを考えてあげなければなりません。
テスト直前は、問題を解く量を増やさなければなりません。
今まで取り組んだことのある問題を速いスピードでやっていきます。
できるだけ多くのことを暗記しておくためです。
テスト直前でない場合、得意教科については、質を中心に指導します。
例えば数学なら、あるパターンを教えた後、やや難しい問題をヒントを少なくして、時間をかけて解かします。
社会、理科の 2分野、国語の漢字などの暗記事項がたくさんある教科(単元、部分)については、量を中心に指導します。
教える側が、
「じっくり時間をかけて考える時間」
なのか、
「スピードをあげて、量をどんどんこなしていく時間」
なのかを判断しなければなりません。
☆量と質のバランスは、指導する側がしっかりイニシアチブをとってコントロールする。
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47■思考を経由した知識とは?

例えば理科には、
「塩化銅を電気分解すると、陽極に塩素が発生し、陰極に銅が付着する実験」
があります。
実際に実験をして、茶褐色の物質が陰極に付着しているのを見て、
「これは、何だろうか?銅という名前が入っているから銅だろうか?よし、スプーンでこすってみて、銅特有の光沢があるか確認してみよう」
と考え、その実験後、
「銅特有の光沢がでたから銅だ」
という流れで知識を得ます。
中学校では、実験(50分)とまとめ・発表(20分)で、合計70分くらい時間をかけます。
一方、塾や個別指導では、講師の説明を聞きながら、15分程度の板書をノートに書いて知識を得ます。
前者が思考を経由した知識で、後者が思考を経由しない知識になります。
指導者は、授業中に少しでも思考を経由した知識の量が増えるよう工夫せねばなりません。
☆思考も意図的に取り入れよう!
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48■繰り返し学習することの重要さを伝えるには

記憶は繰り返すことによって確実なものになります。
特に同じものを同じ順で繰り返すということが大切です。
1回目は時間がかかり大変です。
しかし、2回目、3回目と回を重ねるごとに繰り返すスピードは速くなっていきます。
「同じものを繰り返し学習する」というと、大変な努力が必要なように聞こえるかもしれません。
しかし、実際には似たものを2冊学習しようとするよりも、かかる時間ははるかに少なく、効果は絶大なのです。
そして、このようにして得られた知識も、今後の学習の思考場面で役立つのです。
☆繰り返し学習でも、思考力は高まる!
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49■重要な用語などを覚えるのに、適した時間帯はいつ?

お風呂上りすぐのタイミングに暗記したことが残っている人が多いようです。
覚えるのに一番適した体の状態は、
・リラックスしていること
・血行が良くなっていること
です。
お風呂に入ったあとは、この2つの条件が満たされています。
入っている途中も効果があります。
お風呂で勉強しても大丈夫な紙を使った暗記本もあるくらいです。
もちろん個人差はありますが、通常に覚えた場合と違い、忘れる確率が低くなります。
慣れて効果が現れるまでは時間がかかる人もいるとは思いますが、一度試させてはどうでしょうか。
☆お風呂でも勉強させてみよう!
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50■重要用語などを覚えた直後に、しない方がよいことは?

テレビを見る、友達としゃべる(頭に刺激を与えること)など
覚えた直後は、脳に過度な刺激を与えることは好ましくありません。
友だちとしゃべって興奮したりすると、せっかく苦労して覚えたものが台無しになります。
覚えた直後は、リラックスする、寝るなどして時間をおいてください。
☆ほんのちょっとの工夫で、記憶している量が変わることも伝えよう!
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51■重要用語などを覚える時の方法

家庭教師なら、暗記する方法をたくさん知っておかなければなりません。
・読む(大きな声で、小さな声で、黙読で、など)
・書く(いらない紙に大きく、必要な紙にまとめながら丁寧に、など)
・カードを使う(大きなカード、小さなカード、など)
・テープを使う(自分の声を吹き込み聞く、など)
・ビデオを繰り返し見る
・壁に貼り付ける
・友達と問題を出し合う。
・友達に説明する。
ポイントは、見る、聞く、書く、話す、イメージするという作業を多くすることです。
子どもに合わせた方法を選びましょう。
☆暗記方法の指導は家庭教師の生命線の1つ。一緒に楽しく暗記するのを助けてあげましょう!
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52■効果的な復習のタイミングは

人は覚えたことを忘れていきます。
その忘れていくようすを表したのが、エビングハウスの忘却曲線です。
12時間後には、暗記したことを半分近く忘れているのです。
自分の苦手な教科になるとさらに忘れやすくなります。
復習(覚えた内容のチェック)が、いかに大切かがわかりますね。
復習の効果的なタイミング・方法についても考えていかなければなりません。
学校の授業の内容などを復習するときの効果的なタイミングは、習った日の夜になります。
一番良い復習のタイミングは 、やった内容を忘れる直前(やった内容を理解しているうち)です。
となると、「その日の夜」または「次の日の朝」になります。
現実的に次の日の朝は不可能です。
だから、その習った日の夜がよいのです。
その日のうちに復習すると、授業のようすも細かく思い出せるのです。
☆忘れる直前に復習しよう!
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53■テスト終了後の振り返り法

テスト終了後すぐに、振り返りシートを使って自己評価をさせます。
テスト直後は、子どもは素直に反省します。
子どもにテストを返却する時、一人一人と必ず話をして返却していました。
一人1分です。
授業1時間をすべて使います。
返却時、一人一人の名前を呼びます。
子どもは教卓に来ます。
ほとんどの子どもは、いつもとは違うテンションできます。
「先生、今回頑張ってん」
「あー、まだ見せんといて」
「○○点あった?」
と、いろいろ言いながら近づいてきます。
得点を見せる前に、
「今回のテスト、自分の頑張り度、5点中何点ですか」
と質問します。
「4点です」と答えたら、
「うわ、めっちゃ頑張ったね」と答えます。
続いて
「1点は何の減点ですか」
と聞くと、
「テスト直前に、TVゲームをした」
など、答えます。
テスト返却時の子どもたちは、とても素直です。
テストを返却すると、一喜一憂しながら、自分の席に戻ります。
さて、テスト直後の振り返りシートの内容は、
(1)学校の授業で、先生の説明を「真剣に、集中して」聞けたか?( )/5
(2)提出物はすべて締切日に間に合うように提出できたか。また、忘れ物をせず、授業に望めたか。( )/5
(3)勉強中、どうしても分からない、理解できない問題は、質問して理解しようとしたか?( )/5
(4)問題集などをやり残しなく、すべてできたか。( )/5
(5)前回のテストよりも、自分で「がんばれた」と思うか。( )/5
点数の判断基準は、
5点 集中してできた
4点 まあ集中してできた
3点 ふつう
2点 少し集中してできなかった
1点 集中してできなかった
になります。
この表をもとに次のテストへ向けて、勉強計画を立てるのです。
また、次のテスト直前に、この振り返り表を見せて、同じ過ちをしないようにさせるのです。
☆テスト終了直後は、神時間。必ず振り返りをさせる。
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54■部活動についての考え方

運動部に入ったから成績が伸びる (下がる) 、
文化部に入ったから成績が伸びる (下がる) 、
クラブに入っていないから成績が伸びる (下がる) 、
というものではありません。
それぞれの長所短所を理解した上で、部活動に取り組むことが大事です。
例えば、練習の激しい運動部に入るなら、疲れて勉強どころではなくなるかもしれません。
そうなったときに、どうするかということなのです。
「クラブを一生懸命やっているから、勉強はやらなくてもよい」と思うのか、
「しんどいけど、何時から何時までは勉強の時間と決まっているからちゃんとやろう」
と覚悟を決めてやるかの違いです。
「クラブを一生懸命やっていて、体力的についていけず、本当にしんどくて勉強ができない」という状態もでてきます。
「どうすれば (どう工夫すれば)勉強しながらクラブを続けていけるか」
を一緒に考えてあげてほしいのです。
たとえば、睡眠時間を多くする、しっかり食事をとる学校の授業だけはしっかり聞く・・・などです。
☆万策尽きるまで、一緒に考えてあげよう!
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55■ケアレスミスは、こう指導する

ケアレスミスの原因を、単に
「その時、眠かったから」
と終わらせてはいけません。
眠かったとしても、そのミスをした部分は、ミスをしやすい部分なのです。
ケアレスミスをなくすには、次のことを指導します。
(1)ケアレスミスをした部分を見つける
まず、ケアレスミスをした部分を見つけます。
見つけるためには、途中の式や過程を残しておかなければなりません。
(2)次に間違えない方法を考える
次に間違えない方法を考えます。
例えば、(1)で、「7」を「1 」に見間違えるケアレスミスをしていたのなら、
「より大きな字で書く」
「7を丁寧に書く」
「余白を多くとって計算する」
という方法を考えることができます。
(3)練習する
次に練習します。
同じ問題をします。
続けて、「7」を丁寧に書く練習もします。
眠ければ、頭の働きは当然悪くなります。
睡眠時間の指導も同時に行いましょう。
☆ケアレスミスは、必ず原因をつきとめる!
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56■姿勢指導について

姿勢の指導は重要です。
中学校でも、塾でも、ノートに顔を「これでもか」というくらい近づけている子どもがいます。
血流が悪くなります。
内臓に負担をかけます。
脳の働きも悪くなります。
視力も低下します。
改善してあげなければなりません。
言ってあげることは 1つ、
「背筋を伸ばしてごらん」
です。
同性のであれば、背筋のへこますべき部分を「ここね」と言って、そっと押さえてあげます。
です。
繰り返し言わなければなりません。
中学校で授業をしていた頃は、何回も言っていました。
また、学年便りや学級だよりでも姿勢指導をしました。
「何か、勉強中にあまり疲れないようになった」
「意識しなくてもできるようになった」
と言われるまでやるのです。
また、同じ姿勢をずっとさせてはいけません。
疲れやすくなります。
長時間椅子に座りっぱなしなら、椅子から立って伸びをさせてあげましょう。
特に、疲れが溜まっていて、いつもより計算が遅いなど、調子が悪い時には、意識してやってあげましょう。
それだけで、計算が速くなったり、解けなかった問題がとけるようになったりすることもあります。
☆意識して姿勢を変えてあげよう!
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57■整理整頓の指導について

「整理整頓」も初期段階で行います。
チェックする場所は 2つ、
・勉強机の上
・学校にもっていくカバンの中
です。
机の上に余計なものは置いていなでしょうか。
使わないプリント、余分な文房具、その他勉強に関係のない物です。
たくさん情報が入ってくると、勉強に集中しにくくなります。
机の上からなくしましょう。
次にカバンの中もチェックしてあげてください。
プリント類が、雑然と入っていませんか。
クリアファイルを買ってきてあげて、理想のカバンの中をつくってあげましょう。
日常使うものが整理されていると、いろんなことも整理して考えることができます。
☆整理整頓も教えて、頭の中もスッキリさせてあげよう!
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58■60分間集中が続かない子どもへの対応

一般的に、2時間で2教科を指導する場合、
60分1教科目
5~10分休憩
60分2教科目
となります。
初期段階では、60分間集中できない子どもがいます。
そういう場合は、40分を3回やってあげましょう。
40分1教科目
5分休憩
40分2教科目
5分休憩
40分2教科のまとめなど
という流れです。
慣れてくれば、40分の授業時間を徐々に長くしていきます。
中学校の授業時間は50分です。
最低でも、その時間は集中できるようにならなくてはいけません。
何事も創意工夫です。
調べたり、聞いたりすれば、いろんな方法が見つかるはずです。
1つの方法がうまくいかなかったら、別の方法を考えるのです。
よく「万策尽きた。もう方法がない」という指導者がいます。
これは、間違いです。
聞いてみると、3通りの方法しか試していなかったりします。
子どもに責任はありません。
指導者であるあなたが、全身全霊で方法を考えていくのです。
☆60分×2が無理なら、40×3を試してあげましょう。
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59■忘れ物指導をどうするか

忘れ物指導は、昔から多くの先生方が実践されてきています。
ここでは、家庭教師としての役割を説明します。
中学生ともなれば、子どもは、多くの先生から何回も忘れ物指導をされているはずです。
主な方法は、
・連絡帳に書く
・毎朝チェックしてあげる
・保護者に連絡する
です。
忘れ物表を教室に掲示する心ない先生もいます。
これはいけません。
「掲示されるのが嫌だ」という気持ちから、忘れ物をなくそうとしているのでしょうか?
授業参観のときに保護者に見せて、「家で指導してもらう」のでしょうか?
もし、改善できたとしても、本質的には悪い方向へ進んでいます。
いずれにしても、教育者がすることとは思えません。
家庭教師のあなたができることは、毎夜決まった時間に電話してあげることです。
明日の持ち物を1つ1つ確認させます。
「○○は入れましたか?」
「入れました」
「△△は入れましたか?」
「入れました」
これを続けます。
1週間もすると、電話口で
「もう自分でやりました」
と言います。
そしてら、褒めてやります。
「じゃあ、明日は電話なしで大丈夫か」
と続けることができます。
これを繰り返してあげるのです。
怒って指導するのではありません。
一緒にやってあげるのです。
そのうち電話の必要がなくなります。
場合によっては、メールやLINEで確認してあげるのもよいでしょう。
☆忘れ物指導もやってあげよう!
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60■家庭教師の技術を向上させる習慣

何気なく我流でやっていても、経験は増えますが、技術は向上しません。
塾講師や学校の先生なら、定期的に「研修」を受ける機会があります。
残念ながら、家庭教師はありません。
大手家庭教師センターでは、実施している場合もありますが、それほど回数は多くありません。
技術は自分で工夫して向上させるしかないのです。
例えば、
・書店の「教育関係」のコーナーに行き、関係する本を購入する。
次のようなキーワードが入っている本がよいでしょう。
「勉強法」「カウンセリング」「教え方」
・中学生の話題についていけるよう、人気の雑誌、本、TVなどで情報を収集する。
・指導中の声をボイスレコーダーで録音し、分かりやすかったかどうか確認する。
自分の指導方法を客観的に見なければなりません。
研究熱心な学校の先生や塾の先生は、自分の授業ビデオを撮り、反省材料にします。
また、教師の研修会では、「目的を達成するために、教材が適切であったか」「わかりやすい説明であったか」「子どもは積極的に活動していたか」「視線の送り方はよかったか」「机間巡視は効果的だったか」「特別な支援が必要な子どもも授業に集中していたか」などが焦点となります。
・Line、Facebook、SNSなどに精通しておく。
「先生、Lineやってる?」
と言われ、「メールの方がなれているから使っていない」と答えたら、子どもはしらけてしまいます。
・家庭教師のうまい先生に聞いてもらい、指導してもらう。
☆自分の習慣も変えなければ、子どもの習慣も変わらない
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