中学校教師による個別指導、やる前に押さえておくこと

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1.「一緒に」「どこまでも丁寧に」やってあげること
例えば、「暗記が苦手だから英単語とか覚えられない」と個別指導中に言ったとしましょう。
この時に、
「繰り返しやったら大丈夫」
「繰り返すタイミングが大事」
と、伝えるだけでは、不十分
です。
中学生ともなれば、どこかで1回は、「暗記の方法」についての情報を聞いています。
「カード」、「赤ペン」、「自分で1問1答ノートを作成する」
などです。
「正しい方法を知っていてもできない」という事実を理解しなければなりません。
中学校教師がこの事実に気づかない限り、家庭学習の習慣は身に付かない
克服するための指導のポイントは、「先生と一緒にやっていく」ことです。
「先生と一緒に繰り返し練習したら、絶対に暗記が得意になる」
と繰り返し伝えます。
このような子どもは、一人では暗記ができないのです。
だから、「一緒に」がポイントなのです。
テスト直前に中学校教師が指導すること/予習・復習・暗記編
「理解しながらやっていけば、暗記力は必要ないよ」という指導者もいます。
これは、無責任です。
理解力が高まるかもしれませんが、テストで答えることはできないでしょう。
子どもは暗記を得意にしたいのです。
もっというと、生きていく上で、「暗記力」は、とても重要な要素なのです。
暗記する方法については、様々な本もあります。
テレビでも特集しているときがあります。
それを「一緒に」やってあげます。
「繰り返し練習していくうちに、脳が賢くなる」ことも話します。
例えば、理科の元素の記号が覚えられないのなら、次のような手順で授業します。
(1)先生がノートに書きながら、言ってあげる。
「O 酸素」「C 炭素」「H 水素」
(2)先生が書いたものと同じ内容をノートに口に出させながら写させる。
(3)口頭によるゲーム感覚でのテストをする。
まず、1つずつ元素の記号を言ってあげて、日本語(元素の名前)を答えさせる。
最初は、同じ順番で行う。
「Oは?」「Cは?」「Hは?」
次に順番を変える。
「Cは?」「Hは?」「Oは?」
次に元素の名前を言ってあげて、元素の記号を答えさせる。
ノートに書いた最初の順番で行う。
「酸素は?」「炭素は?」「水素は?」
次に順番を変える。
「炭素は?」「水素は?」「酸素は?」
(4)ノートの新しいページを開けて、ミニミニテストをする。
ノートには次のように書きます。
「C( ) H( ) O( )」
子どもが答えたら、ソフトペンで丸つけする。
▶23■丸つけは必ずソフトペンを使う
というような流れです。
子どもの状況を見ながら、3→5→7個→・・・と量を加減してあげます。
(5)個別指導の途中、最後、次の個別指導の最初などで、繰り返し同じ問題を出題する。
(6)宿題に出す。
(7)次回の宿題テストで出題する。
本当に苦手な子どもなら、何回も同じ間違いをしますが、根気よく笑顔で明るく指導します。
また、特にこういう子どもついては暗記そのものを宿題にしてはいけません
個別指導中に一緒に暗記をしたことを、もう一度繰り返すことを宿題にするのです。
▶67■宿題は戦略的に出す
2.言われなくても分かっていることをくどくど注意しないこと
個別指導中に特にやってはいけないことがあります。
「言われなくても分かっていること」を注意されることです。
わざわざ、先生の所に勉強をしに来ているのです。
これこそ、尊いことではありませんか。
そういう気持ちを常に指導者はもたなければなりません。
例えば、子どもが授業の最後で眠気に負け、「クビをガクッ」とさせた場合を考えましょう。
その時にあなたなら何と言うでしょうか。
「眠気に負けていたら、テストで良い点とれないぞ!」
と言ったとします。
これで生徒は、気持ちよく頑張れるでしょうか?
クラブなどいろいろやることがあって、頑張ってきたかもしれません。
その結果、「ガクッ」となったと考えてあげなければなりません。
「眠いのに、よくここまでは頑張ってきたね」
と言えなければなりません。
逆に、このような状況でここまで工夫もせず、個別指導をしてきた自分を反省すべきです。
眠そうであれば、
「気分転換に背伸びをしようか」
「よし、特別に、勉強用の携帯ゲームをしよう」
「眠気覚ましのとっておきの方法があるよ」
「今日は特別、休憩を入れよう。おいしいおやつ買ってきたよ」
など、具体的に眠気を克服する行動を示してあげなければなりません。
生徒にとって、個別に指導してもらった経験は、一生覚えているものなのです。
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