中学校定期テスト「問題作成、採点、返却」のポイント その2

本記事は、中学校定期テスト「問題作成、採点、返却」のポイント その1からの続きです。
中学校教師
目次
~その1~
1.「真面目に頑張った生徒が力を発揮できる問題」を作成する方法
2.上位層や下位層の人数が多くならない(正規分布になる)問題の作成法
~その2~
3.採点しやすい問題の作成法、採点時のポイント
4.問題作成の一般手順
5.テスト問題やワークシートを「ミス0」にするチェックリスト
6.返却時のポイント
7.その他
中学校教師

3.採点しやすい問題の作成法、採点時のポイント

・記号問題を増やす
・配点をややこしくしない
・配点は各1点、各2点の2段階(多くても各3点までも含めて3段階)
・それ以上配点を増やしたい問題があるなら、問題を分ける。
・同じ配点の問題は同じ色で採点
・「×にしたけど、生徒が何か言ってくるかもしれない解答部分」については、赤で、「これはダメ」とはっきり書いておく。また、返した瞬間にも伝えるのも可。
・△はつけない(テスト問題にも書いておく。国語等はしかたがないでしょう)
・横に解答欄を続けない
1>2>3>4
ではなく、




にする。

4.問題作成の一般手順

(1)テスト範囲の決定
(2)問題ネタ収集
教科書、ノート、問題集、プリントなど
(3)問題作成
(4)問題確認、訂正
漢字問題の指定、分野ごとのバランスの確認、観点別に振り分け
(5)解答用紙作成
(6)自分で解く
(7)他人に解いてもらう
(8)解答作成
(9)印刷、袋詰め
(10)採点、記録、返却
(11)点数変更分の追記

5.テスト問題やワークシートを「ミス0」にするチェックリスト

<誤植パターン>
例えば、
・記号のミス「(ア)の次の問題が(ウ)」、「(1)の次も(1)」など。
・解答欄や名前欄がない。
・タイプミス「眠かかった」。
・図から選びなさいという問題で「図」がない。あるいは、図が対応していない。
・図や写真が汚すぎて見にくい。
・テスト範囲外からの出題。
・正解がない。
<問題、解答の内容パターン>
・解答欄がせまい。
・半角、全角が混合している。
・同じことを何回も聞いている。
・問題量があまりに少ない(50分テストなのに、20分でほぼ全員が終了している)または、その逆で、問題量があまりに多い(最後まで問題を解いていない生徒が1割以上いる)
・難易度があまりに難しい。平均点38点。
(平均点は、各中学校の設定に合わせてください)
・実力テストにもかかわらず、入試問題とかけ離れた問題構成になっている
など。
<その他>
・問題ができたら自己チェック(自分で問題を解く)すること。
・自己チェックを行った後は、少なくとも2人の先生にはチェックしてもらうこと。
・その2人のうちの1人には、校長先生または教頭先生が入っていることが望ましい。
・テスト問題作成は、直前にはしない。
・1週間前には完成して、チェックしてもらう先生にお願いすること。
資料作成後に、間違いチェック表を使用したり、他人にやってもらうのは、教師に限らず、仕事の基本です。
また、書店に行けば、書類を間違わずに書くための本があります。
「もし、間違っていたら、その場で訂正すればよい」では決して済まされません。
生徒は、間違った問題に時間をかけてしまうかもしれないのです。
また、「この問題、正しいのかなぁ」と思いながら、テストを受けることになるかもしれません。
これでは、生徒の学力を正確にはかることができません。

6.返却時のポイント

・返却時は教室(生徒が一番安定する教室)がいいでしょう。
・返却中は呼ばれる生徒以外は、必ず着席しておく。
・答案は、コピーを作成しておく(詳細は、定期テスト返却時の「1分コメント」で生徒との信頼感を高める
・机の上は赤ペンのみ(1分コメントをしない場合)。
・模範解答(配点有)は、全員の答案配布が終了し、落ち着いた時点で配布する。
クラス毎の平均点は絶対に発表しない

7.その他

・漢字を間違えた時の方針は、テスト前から伝えておく(問題用紙にも書いておく)。
・各クラスを巡回する時、とにかく追加説明しなくて済むようにする。
・訂正がある場合は、試験監督に迷惑がかからないように工夫する。
・テスト後、第一回目の授業で必ず返却する。
・不登校の生徒への配慮を絶対に忘れない(すべての教材、授業ノート等が渡っているか)。