初めての教務主任~必要最低限5つのポイント(2/5)~

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<コンテンツ>
(1)教務主任に決まった瞬間にすること
(2)時間割作成の配慮事項
(3)教務主任が準備する4月の職員会議資料(時間割作成資料)
(4)授業時数の管理について
(5)時間割作成の手順、その他の職務についての理解、注意点

(2)時間割作成の配慮事項
他の教師が最も気にしていること、それは
「時間割作成」
です。
出来上がった時間割を配布した瞬間、教師は食い入るように自分の時間割をチェックします。
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時間割作成は、教務主任の仕事で最も大事な仕事の1つと言えるでしょう。
時間割により、教師全体の動きが変わってきます。
「単に条件を満たすように時間割を作成すればいい」のではありません。
「一人一人の先生に最大限配慮」
しなけらばならないのです。
「配慮」は、声の大きい教師に対してだけのものではありません。
私は「言ったもの勝ち」になるのは大嫌いです。
例えば、希望表に
「午後はできるだけ授業を入れないでほしい」
なんてことを書く教師がいます。
こんなことを書かせてはいけないのです。(特別な事情がある場合は別です。)
はじめから、公平にすべき条件は書いておくのです。
その中に、「午後の授業時数は、教師・クラスにより偏りのないようにする」ということが含まれて当然なのです。
このように書いて宣言しておくことで、
「黙って文句を言わずに、仕事をコツコツこなしていく教師」にも配慮する
のです。
教務主任として、ブレてはいけないところです。
時間割を作成している最中でもやることがあります。
1.「あなたのことを気にして時間割作成作業をしていますよ」というメッセージを発信すること
2.時間割の作成状況を職員朝礼等で適宜連絡すること

です。
例えば、「1.」であれば、各教科の希望表を回収後(あるいは受け取る時)、それぞれの教科代表の教師(希望表を書いた教師)に再度確認に行く場合もあります。
「実際の文面から読み取れる希望度合い」と「直接話を聞いた時の希望度合い」では、かなりの差がある
ときもあるのです。
聞かれた教師も「希望表をしっかり見てくれている」と安心します。
こういうことをしていれば、希望通りに時間割を組めなくても「頑張ってくれたのなら、仕方がない」と思ってくれる教師も多くなります。
教務主任の作成した時間割で「荒れる」「荒れない」が決まる場合もあります。
中学校の教室「荒れやすい時期・荒れやすい時間・荒れやすい状況」 の中でも、
「金曜日の5、6時間目」や「体育の直後」に初任者の教師の授業や荒れやすい教師の授業を入れないようにする
という記事を書きました。
教務主任である以上、「体育の後は 生徒が集中していないことが多い」ということを意識するだけではダメなのです。
だから、「時間割を埋める」ことだけに終始してはいけないのです。
私が教務主任をしていた頃に、配慮していたことや意識していたことは次の通りです。
当該教諭が希望しない場合はもちろん別です。
中学校の方針により違いますので、くれぐれも、所属する中学校の資料を熟読することを忘れないでください。
また、<共通の配慮>については、希望表配布と同時に「共通に配慮すること」として、職員に知らせておきましょう。
配慮事項は、あくまで「努力目標」です。
職員会議で「できるだけ、配慮するようにはしますが・・・」という一言を忘れずにしましょう。
<共通の配慮 >
・クラス毎に午後の授業回数、午前の授業回数に偏りがないようにする。例えば、「1年1組の国語の授業回数が午前3回、午後1回」で「1年2組の国語の授業回数が午前1回、午後3回」ということはあってはならない。
・移動教室の授業が続かないようにする。例えば、「体育<>音楽」、「美術<>音楽」、「美術<>体育」などである。
・週に1時間しかない教科(学年にもよるが、音楽、美術、技家など)については特に、各クラスの授業時数に差が出ないようにする。
「祝日が多い曜日に入れない」
「同一学年は、同一曜日に入れる」
などは、基本事項である。
・学年をまたぐ授業の場合は、授業と授業の間に空き時間を入れる。特に「モノ」の準備が必要な「美術、技家、理科」は注意する。
・午前中連続4時間の授業は避ける。
・曜日により、授業時間数に差が出ないようにする。例えば、A先生が「月曜日に1時間の授業、火曜日に4時間の授業」ということはNGである。
・1日の授業の中で、「2年の授業>3年の授業>2年」の授業のような順番にはしない。学年ごとにまとめる。
・1クラス当たり、週に3時間の授業時間がある場合、曜日の前半や後半に授業を連続して組み入れない。例えば、あるクラスの理科の授業が、月火水に入るのはNGである。
・「1時間目に空きが多い教師」、「6時間目に空きが多い教師」などの偏りをなくす。
<初任者に対する配慮 >
・先に示した中学校の教室「荒れやすい時期・荒れやすい時間・荒れやすい状況」 にもある通り、「荒れやすい」時間にはできるだけ入れない。
例えば、「体育の後」、「金曜日の5、6時間目」である。
・初任者全員の共通空き時間をつくる。
・初任者研修にギリギリにならなくても行けるように、空き時間をつくる。
経験年数の少ない教師は、どんな時間割が自分にとって楽になるかわからないものなのです。
だからこそ、特にこちらが配慮しなければならないのです。
<体育科 >
・体育科から別に資料がでる場合はそれを考慮する。
・1000m走などがある時期は、昼食後にできるだけ授業を入れない。また、入れる場合は、各クラスで公平になるようにする。
・特にクラス数が多い学校では、「運動場」「体育館」など場所が重ならないように組む。この際、特に体育科の教師と連携をとる。
・「体育の50分という授業時間を保証するため、直前の授業は延長しない」(体育科の教師が希望しなければもちろん言わない)ことをしっかり他の教師に伝える。
<音楽 >
・声が出にくいので、月曜日や火曜日の朝一は避ける。
<家庭科 >
・「調理実習」を意識する。
・4時間目+昼食時間で実施することが多いので、4時間目に多く入れる。
・連続2時間のコマが必要な場合もあるので、4時間目の前の3時間目は空けておく。
・特に教科の教師と連携が必要である。
<美術、技術 >
・工具を使用するので、他の教科よりも危険な場合が多い。 したがって、「体育の後」 、「木曜日、金曜日の5、6時間目」は、入れないようにする。
<理科>
・実験室がバッティングする可能性を低くするため、理科教師同士の空き時間がばらけるようにする。
<使用する教室がバッティングする恐れのある教科>
・例えば、分割展開をしている「英語」と「数学」が同時にある場合で、使用する特別教室が同じ場合である。
・「どのように、使用教室を決めるか」という決め方を確認すること。
<国語、社会>
・教科特有の希望が出にくい教科である。
・希望表に「特に希望なし」と書かれていても、
「本当になしでいいのですか」
(「いいですよ」)
「ありがとうございます」
というような会話はしておくこと。
<支援学級 >
・とにかく、教務主任になることがきまったら、すぐに配慮すべきことを聞いておきましょう。
・不満がでるのは、「希望を実現できない」ことよりも、「実現しようと努力していないと思われること」が原因です。
<時間講師>
・連絡を密にする。
・決まった曜日、時間しか来られないので、1年間の見通しを伝える。例えば、「体育大会直前の⚪︎時間目、⚪︎時間目は、体育大会の練習が入るので、授業はありません」など。直前には言わない。
以上のことを踏まえた上で、最初の職員会議で提案します。