4月から中学校教師になられる皆様へ|5つの指針

4月、教員、初任者、やること、不安、教師、やめたい
まずは、教員採用試験の合格、おめでとうございます。
「教師としてやるべきことをインターネットで調べた」あなたは素晴らしいです。
それだけで、尊いです。
何かの縁がありこのサイトにたどり着いのでしょう。
ブログからですが、精一杯「応援」させてもらいます。
本ブログタイトル「応援の空」はそのような意味をこめてつけました。
不安で仕方がないという方もたくさんいらっしゃると思いますが、この記事がほんの少しでも安心できる材料になれば幸いです。
<目次>
1.メンタル面の準備
2.具体的な準備
3.中学校に行ったら最初にすること
4.学び方を学ぶこと
5.最後に


記事一覧
中学校に行ってすることを列挙すればきりがありません。
ここでは、とりわけ赴任後最初の1週間で「意識すべきこと」や「やるべきこと」を書きます。

1.メンタル面の準備

メンタル面、大丈夫でしょうか?
「自分ではメンタル面は大丈夫」
と思っていても、知らずのうちに病んでしまう教師もいます。
そのような教師をたくさん見てきました。
多くの優秀な初任者が苦しむこと、それは「保護者」でも「生徒」でもありません。
「先輩教師」です。
これは、残念ながら事実です。
教職を去っていった方の原因は、「取り巻きの教師」によります。
「保護者対応」や「生徒対応」でも、もちろんうまくいかない時があります。
いや、初任者であれば、むしろうまくいかない時の方が多いと言えるでしょう。
しかし、周りの教師の適切なアドバイスがあれば、いくらでも乗り越えることができるのです。
適切なアドバイスと言うのは、「具体的な手立て」を指導してくれたりすることです。
それでもうまくいかない時は、「自分の失敗談を語ったりして、元気づけてくれる」のです。
安心してください。
ほとんどの中学校教師は、支えてくれます。
元気づけてくれます。
皆さんの味方です。
しかし、残念ながら、ほんの稀な確率でそうではない教師に出会います。
例えば読者の先生が失敗した時、
「○○しないから、失敗したのだ」
「あの生徒ぐらい、うまく対応しないとだめ」
と言うのです。
また職員室で、
「初任者のA先生は、まったくわかっていない」
「生意気だ」
と陰口を言うのです。
これは、かなり厳しいです。
職員室にいづらくなります。
私は、他の中学校の初任者や経験年数の少ない教師の相談を聞いてきました。
本当に苦しくなります。
心の準備をしておかなければなりません。
では、不幸にもこのような中学校に万一赴任してしまった場合はどうすればよいのか?
「我慢し続ける」ことはしてはいけません。
知らずのうちに、病んでしまいます。
皆さんが取れる方法はいくつかあります。
・教師以外の友人や家族に相談する
・同期の初任者に相談する
・他の相談しやすい教師に相談する
・初任者担当の教師に相談する
・教頭先生、校長先生に相談する
・初任者研修時に、該当市町村の指導主事(初任者研修担当)に相談する
「これがベスト」という方法はありません。
状況により異なります。
「いちばん相談にのってくれそうな人」に悩みをぶつけてください。
自分の胸の内だけに閉じ込めておいてはいけません。

2.具体的な準備

初任者に読んでもらいたい記事です。
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3.中学校に行ったら最初にすること

「さわやかな挨拶」です。
これしかありません。
特別な手立てはありません。
すがすがしく初任者らしく、挨拶するのです。
中学校の門をくぐったら、出逢う人すべてに対してです。
「挨拶をしてはいけない人」なんていません。
本にもなっていますが、「第一印象」が大事なのです。
これさえ押さえておけば、不器用で失敗を多くしても、気持ちよくフォローしてくれます。

4.学び方を学ぶこと

例えば、日々の授業の方法。
「どうしたら、生徒に分かりやすい授業ができるのか」
と初任者の先生に聞かれたら私は次の3点に分けて答えます。
(1)初任者の授業を見る。その上での改善点を伝える。
(2)「良い授業」についての資料を配布する。
(3)その資料に行き着くまでの方法(学び方)を指導する。
(1)、(2)だけで終了すると、何か問題点や質問があった時に、常に初任者は毎回近くの誰かに指導してもらわなければなりません。
これでは、近くに指導できる教師がいない場合、課題を解決することができません。
(3)を付け足すことで、
初任者の先生は初任者研修が終了した後も、引き続き学び続けていくことができる
のです。
例えば、先ほどの(2)の資料を得るために一般的にすべきことは、
A授業についての本をAmazonで調べる。
B大きな書店や図書館に行き、資料を読みあさる。
Cこれならできそうだと思うものを購入する。または、借りる。
Dそれを調べる過程で、所属している地区以外の達人を知る。
Eその達人の授業を見に行く。できればコンタクトをとる。
F同じくその過程で有益なセミナーや研修会があることを知れば、それに参加する。講師の先生とつながる。
です。
このようなことを自分からできた教師は強いです。
自分一人で課題解決に向けて進めることができます。
これが、「学び方を学ぶ」ということです。
一人の近くにいる指導者だけの知識だけでは駄目なのです。
一つの中学校で収まるような学び方をしては駄目なのです。
全国区の教師から学んでいく
のです。
他にも初任者の先生に教えなければならないことはたくさんあります。
・授業の方法
・生徒指導
・仕事術
・保護者との対応
などなど。
これらを、法廷研修の1年間だけですべてを教えるのはかなり難しいのです。
1つ1つ丁寧に教え続けることはできないのです。
ここで、中国の故事を紹介します。
老子の言葉です。
「授人以魚 不如授人以漁」
これは、
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」
という意味です。
この故事には、次の背景があります。
釣りをしている老人の所に、腹をすかせた子どもが近よってきました。
そして「魚が欲しい」とその老人に言いました。
しかし、老人は魚を与えませんでした。
老人は、言います。
「もし私が魚を与えれば、あなたの空腹はとりあえず満たされるでしょう。
しかし、明日また同じように空腹になってしまいます。
そうならないよう、あなたに釣具を貸して、どのように魚を釣るかを教えてあげましょう。
それを身に付ければ、釣り道具が壊れてなくなるまで、あなたは魚を食べていけるでしょう。
しかし、釣具が壊れたら、また同じように空腹になってしまいます。
だから、釣具の作り方も教えてあげましょう。
そうすれば、あなたは一生食べていけるでしょう。」

4月、教員、初任者、やること、不安、教師、やめたい
この故事と初任者指導を結びつけるのは少し乱暴かもしれません。
しかし、この故事の視点は大事なのです。
初任者の例で言うと、「老人」は「初任者を指導する先輩教師」、「子ども」は「初任者教員」になります。
「魚をあげること」=「目の前の課題の解決法を言うこと」
「釣具」=「良い授業についての資料」
「釣具の作り方を知ること」=「正しい学び方(今回の場合、資料の入手法)を知ること」
です。

5.最後に

私が初任者を指導する時に目標にしている初任者の姿があります。

どんな困難な状況においても、自分の頭で思考し、自分の言葉で語り、自分の意思で行動できる教師になること
です。

4月、教員、初任者、やること、不安、教師、やめたい
素晴らしい1年になることを心から祈念しております。
それでは、Good Luckです。
関西地方の自宅より
春野伸一