シニアの方が中学生の孫を家庭教師する(勉強を見る)51の方法

「シニアの方が、中学生の孫を家庭教師をする」
とても難しいことです。
しかしコツさえ身に付ければ、良好な関係を保ちながら勉強を見ることができます。
本ブログでも繰り返し記事にしていますが、この記事に書いてあることをすべてやることはできません。
確実にできることから、コツコツとストレスなく取り組みましょう。

これは、良好な人間関係がなければできません。

■目次

0■プロローグ
1■まずは、「おじいちゃん(おばあちゃん)と勉強すること=楽しいこと」と思わせること
2■指導する教科の基本
3■始めは週に1回90分~120分2教科。テスト直前はこの限りではない
4■「復習」+「学校の授業の少し先を教える」
5■「褒める」が基本
6■宿題の出し方
7■宿題をしてこなかったらどう指導するか
8■家庭教師の気づかぬ失敗(1)<多くの問題集に手をつける>
9■家庭教師の気づかぬ失敗(2)<他の指導者の悪口を言う>
10■家庭教師の気づかぬ失敗(3)<言われなくても分かっていることを注意する>
11■家庭教師の気づかぬ失敗(4)<できないことを宿題にする>
12■家庭教師の気づかぬ失敗(5)<自分の勉強法や大人の勉強法でやらせようとする>
13■褒め方のコツ
14■勉強計画表は2種類作成する
15■「普段の勉強計画表」の作成方法
16■「普段の勉強計画表」のモデル
17■「テスト直前の勉強計画表」の作成方法
18■「テスト直前の勉強計画表」のモデル
19■授業は宿題テストから開始する
20■丸つけは必ずソフトペンを使う
21■テストの目標点の設定方法
22■結果の出やすい時期、出にくい時期
23■「暗記するのが苦手だ」と言われたら
24■家庭教師に向いている人、向いていない人
25■子どもの気持ちを落ち着かせる授業の流れ
26■お父さん(お母さん)に定期的に伝えるべきこと
27■睡眠時間をどのように指導するか
28■スランプになったらどう対応するか
29■寝る前にしておくこと、してはいけないこと
30■悩みを相談されたら(1)
31■悩みを相談されたら(2)
32■家庭教師をやめることを考えなければならない時
33■子どもと信頼関係を築く会話の内容
34■学校の授業の受け方をどのように指導するか?
35■「予習か復習か」「量か?質か?」「暗記か?理解か?」
36■専用ノート(子ども用)を作成する
37■予習と復習のバランスをどう指導するか
38■量と質のバランスの取り方
39■思考を経由した知識とは?
40■繰り返し学習することの重要さを伝えるには
41■重要な用語などを覚えるのに、適した時間帯はいつ?
42■重要用語などを覚えた直後に、しない方がよいことは?
43■重要用語などを覚える時の方法
44■効果的な復習のタイミングは
45■部活動についての考え方
46■ケアレスミスは、こう指導する
47■姿勢指導について
48■整理整頓の指導について
49■60分間集中が続かない子どもへの対応
50■忘れ物指導をどうするか
51■家庭教師の技術を向上させる習慣

0■プロローグ

「シニアの方が孫の勉強を見てあげる」
とても素敵なことです。
しかし、目的にもよりますが、とても難しいことです。
まずそれを理解しなければなりません。
例えば、
「孫が遅刻してきた」
「集中力にかける」
「やる気がない」
程度で、機嫌を悪くしていたら、孫は「おじいちゃん(あばあちゃん)に教えてもらうのは嫌だ」
となってしまいます。
これはとても悲しいことです。
こうなるなら、やらない方がいいのです。
また、
「勉強を教えてもらった。けど、成績が伸びない」
でも、長続きしません。
本記事ではそのようなことにならないようにするための方法やコツを紹介します。
なお、対象としている子どもは、おおよそ次の通りです。
・公立中学校の中学1年生、中学2年生
・通知表の成績が平均して「2~3」前後
・一生懸命勉強している割に成績が伸びない
・クラブと勉強の両立が難しくなっている
・塾に行かすのはちょっと・・・
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1■まずは、「おじいちゃん(おばあちゃん)と勉強すること=楽しいこと」と思わせること

まずは、「おじいちゃん(おばあちゃん)と勉強すること=楽しいこと」と思わせることです。
話はそれからです。
孫の姿を見るとどうしても、いろいろと言いたくなる(指導したくなる)時があります。
しかし、それを勉強を見始めた当日に説諭してしまうと、
「おじいちゃん(おばあちゃん)に勉強も見てもらう=何か言われてしまう」
となってしまいます。
これはとても悲しいことです。
行きたくなる気持ちが小さくなります。
また、「おじいちゃん(おばあちゃん)と勉強すること=楽しいこと」と思わせるには工夫が必要です。
例えば、
・休憩時間に美味しい食べ物を準備する。
・楽しく暗記する方法を知っている(後述しています)。
・話を聞く(後述しています)。
・とても分かりやすい(後述しています)。
などです。
「楽しく勉強ができるようになった」
「成績が伸びた」
その後に、気になることがあれば言えばいいのです。
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2■指導する教科の基本

すべての教科を見ることはできません。
重点教科とそうでない教科に分けます。
よほどの特別な事情がない限り、
・重点強化は、英語・数学
・社会、国語、理科は、質問中心に受け付ける
でしょう。
英語・数学でやるべきことは、
・今までの復習
・学校の授業の予習
です。
使う教材については、
中学校教師なら、夏休みの苦手教科の克服をこう指導する
で記事にしています。
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3■始めは週に1回90分~120分2教科。テスト直前はこの限りではない

「見てあげたい」という気持ちが強すぎると、多くの回数を設定してしまいがちです。
しかし、いきなりそのような形にすると、子どもが息切れします。
今まで勉強してこなかった子どもなら、頭が混乱します。
回数を増やしたい場合でも、
・始めの2週間は、週に1回、90分~120分、英語・数学の2教科
・3週目から2回に増やす
程度でよいでしょう。
焦りは禁物です。
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4■「復習」+「学校の授業の少し先を教える」

「復習」+「学校の授業の少し先を教える」
この2本立てです。
使用する教材は、教科書か「中学校教師なら、夏休みの苦手教科の克服をこう指導する」で記事にしている参考書兼問題集でよいでしょう。
「学校の授業の少し先を教える」と言っても、次のテスト範囲以降の内容は扱ってはいけません。
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5■「褒める」が基本

「褒める」ことを忘れてはいけません。
「国語のこの難しい読解問題、よくできたね」
「英語の単語を正確に覚えられているね」
「○○部続けているの?練習大変なのに、すごい体力あるね」
どんなことだっていいのです。
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6■宿題の出し方

「家でまったく勉強しないんですよ」
お父さん(お母さん)からの一番多い悩みです。
何もと言われずに子どもが勉強する姿を見たいのです。
家庭教師の重要な腕の見せ所の1つです。
「宿題を出す」ことを誰でも思いつくと思のですが、大事なのは、その出す内容と宿題をするタイミングの指示です。
宿題の目的は、「完全に理解したこと」、「授業中に暗記したこと」をより確実に習得するためにあります。
例えば、
・「英語本文3回書き」
・授業中にやった問題である「○○問題集p○の(2)、(3)、…」
などです。
必ず、ノートに記入させます。
どれだけ頑張ったか、子どもに実感をもたせるのです。
いざ、スランプに落ちたときでも、
「ほら、こんなにやってきたよ」
「前は、方程式の○○ができなかったのに、今は確実にできるようになっているね」
と言えなければなりません。
始めは、1日に30分程度で終わる量に設定しましょう。
やってみたら分かりますが、宿題で30分の量を教えるのは結構大変なものです。
宿題まで意識して授業計画を立てないといけません。
モタモタしていると、授業終了後、
「宿題出せる範囲がこれだけしかない」といったことになります。
二流の家庭教師は、宿題で「理解させ」、「暗記させ」ようとします。
本末転倒です。
理解することや暗記することが苦手だから、家庭教師を頼んでいることもあるのです。
宿題をさせるタイミングも大切です。
宿題をする時間を決めるか決めないかということが焦点になります。
まだ、家庭学習の習慣がついていない子どもは、宿題の時間を必ず決めてあげます。
それも、1週間ごとです。
単純に、
「学校から帰ってきてから30分間」や
「夜9時~9時30分」
という方法では駄目です。
子どもですから、帰ってきてすぐでは、しんどいときもあります。
夜9時から見たいテレビ番組があるときもあります。
子どもの生活の実態(学校の授業時間数、クラブの有無)から1日1日設定してあげないとダメなのです。
その上で、出来るだけ、同じ時間、同じ生活リズムでできるようにしてあげます。
可能であれば、お父さん(お母さん)のいる時間帯に設定するのがよいでしょう。
☆授業中に理解してできるようになった問題、暗記したことを宿題に出そう
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7■宿題をしてこなかったらどう指導するか

宿題をしてこない時があります。
相手は子どもです。
そういう時もあります。
初めて忘れてきた時は、
笑顔でしっかり相手の顔を見て、
「宿題やっていないですね。」
と、事実を伝えます。
子どもは、罰の悪そうな顔をします。
「何か理由があったのですか」と優しく言ってあげます。
子どもは、
「ありません。さぼっていました」
「クラブが忙しくてできませんでした」
「宿題があることを忘れていました」
と答えます。
その後、「分かりました。では、今から一緒にやりましょう」と温かく包みこむように言ってあげます。
この時、絶対にやってはならないことは、説教です。
特に、長時間の説諭です。
「忙しかったらできないのか」
「言い訳するな」
「お父さん(お母さん)に言う」
「みんな限られた時間の中で…」
なんてことを言ったら、子どもは逃げ場を失います。
子どもは宿題を忘れたらダメということは分かっているのです。
長時間指導しても、よい方向へは進みません。
短く端的に指導します。
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8■家庭教師の気づかぬ失敗(1)<多くの問題集に手をつける>

中学生であれば、学校で使用している問題集を、「繰り返し同じ順序で」練習していくのが、一番の早道です。
テスト問題も、ふつうの教師であれば、学校で購入している問題集や白プリントを中心に出題するはずです。
それを、「こちらの問題集の方が、入試に対応しているから」とか「分かりやすいから」という理由で他の問題集に手をつけてしまうのです。
中学生ならば、1冊の問題集を使いこなすものも難しいのです。
それにも関わらず、購入してしまうのです。
購入した問題集をやるために時間を費やして、宿題である学校の問題集をやっていない子どもをたくさんみてきました。
学校ではテスト直前、テスト勉強をやる時間をとるときがあります。
その時、学校の問題集をやらずに、塾の問題集を必死にやっているのです。
「もったいないな」と思います。
理由を聞くと、「塾の宿題」と答えるときがあります。
本末転倒です。
子どもはたくさん勉強しているのに、学校の定期テストで100%の力を発揮できないのです。
学校の実力テストの結果や定期テストの結果が、多くの私立高校の直接の判断基準になっている場合もあるのです。
☆まずは、学校の問題集を取り組もう!
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9■家庭教師の気づかぬ失敗(2)<他の指導者の悪口を言う>

「学校の先生は…」と悪口を言う家庭教師がいます。
相手は、成長真っ盛りの子どもです。
発言の重要性を理解していません。
それを聞いた子どもがどのように成長するかを考えなければなりません。
真面目な子どもであれば、先生の言うことに影響を受けるでしょう。
その結果、子どもは「先生の悪口」を言うことになります。
それは悪口を言われた先生の指導が入りにくくなるとことを意味します。
良い影響を与えません。
そういう子どもになります。
教育者であるなら、そこまで考えなければなりません。
悪口を言うくらいなら、一度講師でもよいので、学校の先生を経験すればよのです。
もし、どうしても納得いかないことで、そのままにはできないことがあるのなら、お父さん(お母さん)の了解を得て、該当の先生に連絡をとってみるくらいの手立てを考えなければなりません。
☆他の指導者の悪口を子どもの前で言わない
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10■家庭教師の気づかぬ失敗(3)<言われなくても分かっていることを注意する>

子どもは、「言われなくても分かっていること」を注意されると、疲労します。
反抗的になります。
例えば、子どもが授業の最後で眠気に負け、「クビをガクッ」とさせた場合を考えましょう。
その時にあなたなら何と言うでしょうか。
「眠気に負けていたら、テストで良い点とれないぞ!」
と言ったとします。
これで生徒は、気持ちよく頑張れるでしょうか?
クラブなどいろいろやることがあって、頑張ってきたかもしれません。
その結果、「ガクッ」となったと考えてあげなければなりません。
「眠いのに、よくここまでは頑張ってきたね」
と言えなければなりません。
逆に、このような状況でここまで工夫もせず、授業をしてきた自分を反省すべきです。
眠そうであれば、
「気分転換に背伸びをしようか」
「よし、特別に、勉強用の携帯ゲームをしよう」
「眠気覚ましのとっておきの方法があるよ」
「今日は特別、休憩をもう1回入れよう。おいしいおやつ買ってきたよ」
など、具体的に眠気を克服する行動を示してあげなければなりません。
☆眠そうな時は、眠気覚ましや気分転換のとっておきの方法を教えてあげよう!
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11■家庭教師の気づかぬ失敗(4)<できないことを宿題にする>

宿題は、授業中に「完全に理解したこと」、「暗記したこと」をより確実に習得させるためにあります。
二流の家庭教師は、宿題で「理解させ」、「暗記させ」ようとします。
本末転倒です。
理解することや暗記することが苦手だから、家庭教師を頼んでいるのです。
それを、宿題でさせてはいけません。
☆授業中に「理解したこと」、「暗記したこと」を宿題に出そう
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12■家庭教師の気づかぬ失敗(5)<自分の勉強法や大人の勉強法でやらせようとする>

成績が優秀だった人が陥る失敗です。
例えば、
・朝30分早く起きて、昨日の復習をする
・社会に強くなるために新聞を毎日読む
・学校の休み時間は、次の授業の内容を確認する
・天声人語を写す
などを子どもに指示する場合です。
朝30分、早く起きる習慣をつけるには、相当な精神力が必要です。
新聞を読んだら、分からないことだらけです。
学校の休み時間は、大切な友達と楽しく過ごすための大事な時間です。
天声人語を写すのに何時間かかるのでしょうか?
写して、どのような力を育みたいのでしょうか。
大人にだって難しいのです。
中学生にやらせてはいけません。
☆大人の勉強法を押し付けない。
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13■褒め方のコツ

褒めるには、センスが必要です。
例えば、授業中に確認テストで満点をとったとします。
どのように褒めるといいのでしょうか。
「(満面の笑みで)満点、スゴイな~」
最初はこれでいいでしょう。
同じ褒め方をしていると、子どもの喜びやモチベーションも下がります。
こういう時は、
「スゴイ」という抽象的な言葉に、具体的にできたことをつけ加えるのです。
例えば、
「(満面の笑みで)うわっ、先週できなかった連立方程式の分数の計算がたった2分でできるようになったね~。速くなったね~。(最後に)スゴイね」
となります。
具体的な行為・内容を付け加えて褒めてあげます。
「私は○○ができるようになったんだ」
と子どもは自信をもちます。
またそれを、授業シートに書くこともできます。
褒めるためには、「観察力」も必要です。
するどい感性も必要です。
以前とどう変わったのか?
とても大切な視点です。
☆具体的に褒めよう!
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14■勉強計画表は2種類作成する

中学校でも塾でも個別指導でも、勉強計画表を子どもに作成させます。
「テスト直前1週間の勉強計画」
が主になります。
少し気が利いている場合は、
「10日前」や「2週間前」からの計画表を作成させます。
一般的には次のような流れです。
(1)子どもに計画表を作成させる。
(2)次週にうまく計画が進んだかどうかチェックする。
計画通りにいかなかった部分については、再計画を立てるか、次は守れるように指導する。
(3)(2)を繰り返す。場合によって、お父さん(お母さん)に協力してもらう。
しかし、家庭教師として「勉強計画表」を作成する場合、これでは不十分なのです。
「普段の勉強計画表」と「テスト直前の勉強計画表」の2種類を作らなければなりません。
☆勉強計画表を2種類作成しよう
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15■「普段の勉強計画表」の作成方法

習慣力をつける土台となるのが、この「普段の勉強計画表」です。
作成方法は、
(1)普段の生活を記録する。
書く内容は、5つです。
『起床就寝』、『食事』、『勉強』、『習い事』、『学校』です。
これ以外の時間は、自由時間と判断します。
「TV」「自由時間」などの項目は書かせません。
(2)生活記録表を見ながら、実現可能な1週間の計画表を作成する
生活記録表から計画表を作成する時のポイントは、
・就寝時刻を30分早くする
・勉強する時間を1割増やす
(まったくやっていない場合は1日に1~2か所勉強時間を組み入れます)
の2つです。
「生活記録表を見ながら」という部分が重要です。
子どもに今の生活を考慮せずに、いきなり計画表を書かせる指導者がいます。
しかし、自分の普段の生活のようすが分からない中で実現可能な計画を立てることはできません。
こんなことをしているから、計画が「実態の伴っていない、実現不可能な計画」になってしまうのです。
また、次週までの宿題として、その計画表に色ペンで上書きする形で結果を記入させます。
このときのチェックポイントは、
・計画通りにできていなくても、決して責めない。
・勉強時間が計画より多い場合は、褒める
・最終的には、自己決定させながら決めていく
これを繰り返していくうちに、子どもは自分の生活を少しずつ改善します。
☆勉強計画表を作成する前に、普段の生活のようすを記録しよう!
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16■「普段の勉強計画表」のモデル

モデルとなる計画を指導者は知っておかなければなりません。
子どもの実態に合わせて、
・曜日ごとにやる教科を決める
・やる量を決める
・やる時間を決める
を、バランスよく計画に組み込むのです。
今回は、中学2年生、女子、週に2時間×2回(英語・数学)のペースで家庭教師を行う場合のモデル計画を示します。
曜日ごとにやる教科を決めた場合の勉強計画表です。
普段の勉強計画表
◇印が、家庭教師をする時間になります。
できるだけ、生活リズムを変えないようにしています。
勉強時間に見たいテレビ番組がある場合は、録画をして、土曜日、日曜日にまとめてみるように指導しましょう。
英・数は週4回、国・社・理は週2~3回を基準に計画表に入れます。
音・美・体・技家は、宿題など必要に応じれ入れます。
☆指導している子どもが実現可能な理想の勉強計画表を作成しよう!
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17■「テスト直前の勉強計画表」の作成方法

普段の計画表ができたら、テスト直前の勉強計画表を作成します。
通常、部活動はなくなり、テスト範囲が発表されます。
ポイントは、
(1)勉強時間を最大限取る(最大限がんばったら、ここまでできる)
(2)テスト範囲の問題集の問題を解くことを中心にする
(3)教科名だけではなく、具体的にやる問題集名、ページを具体的に書く
(4)やり残しのないようにする
の4つです。
「勉強めっちゃしているのに、結果がでない」という子どもがいます。
ほとんどの場合、(2)ができていないのです。
「教科書に書いていることを丁寧にまとめる」「授業ノートを何回も写す」などの作業で膨大な時間を費やしているのです。
これでは、点数は上がりません。
実際のテストでは、「問題を解く」のです。
テスト直前は、この作業をしなければなりません。
☆テスト直前は「神時間」。子どもの力を伸ばす最大のチャンス!
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18■「テスト直前の勉強計画表」のモデル

普段の勉強計画表に、勉強時間を加えたものです。
今回も、中学2年生、女子、週に2時間×2回(英語・数学)のモデル計画を示します。
テスト直前の勉強計画表
教科名しか入れていませんが、実際には、問題集のやるページも記入します。
◇印が、家庭教師をする時間になります。
☆「神時間」を失敗しない!
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19■授業は宿題テストから開始する

授業が始まったらすぐに、宿題テストをします。
内容は、前回の授業で、「できるようになった問題」や「暗記したこと」です。
問題数は5問です。
問題数を変えてはいけません。
毎回の頑張り度がわかりにくくなるからです。
この宿題テストは、
・暗記しているかどうかを確認する
・一気に勉強モードに突入する
・前回の授業内容を思い出す
ためにあります。
5問ではなく、10問ではだめですか?
と聞かれることもあります。
10問では多すぎます。
限られた時間の中で、時間がかかりすぎます。
宿題テストを授業開始時にして、丸つけを終了するまで、およそ5分弱です。
慣れてくれば、3分で終わります。
さらに慣れてくると、1~2分で終わります。
合格点は、4点に設定します。
間違えた問題は、すぐに解答を5回書き写します。
いわゆる「直し」というものです。
1分以内で終わらせます。;
不合格の場合は、授業終了後、もう一度テストをします。
5点満点になるまでします。
不合格が続く場合は、その宿題の問題設定が正しかったのか、見直してください。
また、宿題テストに限らず、すべての活動は、「褒める」ためにあります。
褒めることを前提に考えれば、問題設定の難易度も判断できるはずです。
☆宿題テストは5問。一気に勉強モードに突入しよう!
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20■丸つけは必ずソフトペンを使う

宿題テストや復習テストの丸つけをする時は、必ずソフトペンを使います。
小学校の時に、先生に花マルをつけてもらったあのペンです。
ソフトペンは、ステーショナリーショップでも同じものを入手することができます(パイロットやプラチナが有名です)。
ソフトペンで丸をしてあげると、中学生でも喜びます。
やんちゃな子どもも真面目な子どもも、おとなしい子どもも喜ぶのです。
また、丸をするときは「正解」と力強く言ってあげます。
頑張り度に応じて、
「花丸」、「葉っぱ」、「植木鉢」、「ちょうちょ」を加えていってあげます。
効果抜群です。
☆中学生にもソフトペンで花丸をつけてあげよう!
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21■テストの目標点の設定方法

「目標は大きい方がよい」と、実現不可能な目標を立ててはいけません。
頑張れば、ギリギリ達成できる得点を設定します。
得点の設定方法の基準は次の通りです。
1ヶ月後にテストがあるとして、
1教科1週間2時間の設定で、
「その教科の前回の得点+10点」
が基準です。
家庭教師である以上、最低限これくらいの技術が必要です。
また、中学生の場合、実際には、1教科だけではく、5教科合計点の目標も設定することになります。
例えば、
9月から家庭教師を始めて、10月中旬にある中間テストを目標とした場合、
「週2回、2時間、数学・理科を重点教科」とした場合は、次のようになります。
前回の結果
国65社50数45理40英70合計270
次回の目標
国65社50数55理50英70合計290
ということになります。
欲を出して、合計300点とはしません。
まずは、確実に目標を達成することを最優先させます。
達成したら、最上級の褒め言葉を使って褒めてあげるのです。
成功体験を積み重ねるのです。
「この先生と一緒にやったら目標点をクリアできるのだ」と感じさせるのです。
また設定するときには
「1つでも目標をクリアしたら、スゴイことなんやで」と言いながら設定します。
と、分からないところでハードルをさげてあげるのです。
このとき注意しなければならないのは、
学校の平均点からのズレも考えることです。
例えば、本人の得点は変わらないが、学校の平均点が前よりも、15点下がっていることがあります。
その場合は、15点も点数があがったのと同じだということも言ってあげなければなりません。
☆実現可能な目標を達成させて、自信をつけてあげよう!
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22■結果の出やすい時期、出にくい時期

「英語や数学は、積み重ねの教科なので、急に成績をあげにくい」、「理科・社会は暗記中心なので成績を短期間で上げやすい」と言われています。
確かにそうなのですが、テストの時期による影響を受けることも考えなければなりません。
一番成績の上がりやすい時期は、
「1年生の1学期期末テスト終了直後、2学期中間テストへ向けて」
になります。
10月初旬~中旬にある2学期中間テストは、テストからテストまでの期間が長くなるにも関わらず、テスト範囲が狭くなる場合が多いからです。
理由は、1学期の終わりから2学期中間テストが始まる9月~10月にかけて、行事が多くなり、特別時間割等で、学校の授業時間が少なくなるからです。
1学期終了直後に、依頼を受けたのなら、英語や数学でもチャンスでしょう。
1学期分の量であれば、長期間の休みを活用して、1から指導し直すこともできます。
また、2学期の予習も可能です。
しかし、この逆の場合もあります。
中学3年生の1学期中間テスト終了直後に依頼がある場合です。
「3年生から塾に入ったのはいいが、テストを受けてみたら、成績が下がっていた」
という子どもです。
これは、よくある依頼です。
本人もお父さん(お母さん)も自信をなくし、焦っている状態です。
次の1学期期末テストまでに成績を上げるのがかなり難しいケースです。
原因は、
・1学期中間テストから期末テストまでの期間が少ないこと
・中学校の先生がこの時期に授業スピードをあげ、テスト範囲が長くなる場合が多いこと
・進路に関わる成績を出すために、難しいテストを作ること
・この時期、まわりの中学3年生も本格的に勉強しはじめること
があります。
この点をよく踏まえて、初期面談を行い、見立てをしっかりとしなければなりません。
☆成績が上がりやすい時期、上がりにくい時期があることを心得ておこう!
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23■「暗記するのが苦手だ」と言われたら

「暗記が苦手だから英単語とか覚えられない」
と子どもはよく言います。
この時に、
「繰り返しやったら大丈夫」
「繰り返すタイミングが大事」
と、伝えるだけでは、不十分です。
中学生ともなれば、どこかで1回は、「暗記の方法」についての情報を聞いています。
「カード」、「赤ペン」、「自分で1問1答ノートを作成する」
などです。
「正しい方法を知っていてもできない」という事実を理解しなければなりません。
克服するための指導のポイントは、「先生と一緒にやっていく」ことです。
「先生と一緒に繰り返し練習したら、絶対に暗記が得意になる」
と繰り返し伝えます。
このような子どもは、一人では暗記ができないのです。
だから、「一緒に」がポイントなのです。
「理解しながらやっていけば、暗記力は必要ないよ」という指導者もいます。
これは、無責任です。
理解力が高まるかもしれませんが、テストで答えることはできないでしょう。
子どもは暗記を得意にしたいのです。
もっというと、生きていく上で、「暗記力」は、とても重要な要素なのです。
暗記する方法については、様々な本もあります。
テレビでも特集しているときがあります。
それを「一緒に」やってあげます。
「繰り返し練習していくうちに、脳が賢くなる」ことも話します。
例えば、
理科の元素の記号が覚えられないのなら、次のような手順で授業します。
(1)先生がノートに書きながら、言ってあげる。
「O 酸素」「C 炭素」「H 水素」
(2)先生が書いたものと同じ内容をノートに口に出させながら写させる。
(3)口頭によるゲーム感覚でのテストをする。
まず、1つずつ元素の記号を言ってあげて、日本語(元素の名前)を答えさせる。
最初は、同じ順番で行う。
「Oは?」「Cは?」「Hは?」
次に順番を変える。
「Cは?」「Hは?」「Oは?」
次に元素の名前を言ってあげて、元素の記号を答えさせる。
ノートに書いた最初の順番で行う。
「酸素は?」「炭素は?」「水素は?」
次に順番を変える。
「炭素は?」「水素は?」「酸素は?」
(4)ノートの新しいページを開けて、ミニミニテストをする。
ノートには次のように書きます。
「C(  ) H(  ) O(  )」
子どもが答えたら、ソフトペンで丸つけする。
というような流れです。
子どもの状況を見ながら、3→5→7個→・・・と量を加減してあげます。
(5)授業の途中、最後、次の授業の最初などで、繰り返し同じ問題を出題する。
(6)宿題に出す。
(7)次回の宿題テストで出題する。
本当に苦手な子どもなら、何回も同じ間違いをしますが、根気よく笑顔で明るく指導します。
また、特にこういう子どもついては暗記そのものを宿題にしてはいけません。
授業中に一緒に暗記をしたことを、もう一度繰り返すことを宿題にするのです。
☆一緒に楽しく覚えてあげよう!
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24■家庭教師に向いている人、向いていない人

家庭教師は、学校の先生や塾の先生と同様、「先生」と呼ばれる仕事です。
子どもの成長に直接影響を与えます。
指導する教科についての知識、教え方について、専門的であるのは当然のことです。
それ以外に、家庭教師をする人は、次のような人でなければなりません。
・明るい。
・カウンセリングマインドをもっている。
・どこまでも優しい。
・子どもの成長を心から願っている。
・子どもを励ますことができる。
・研究熱心である。
・子どもの趣味や話に合わせることができる(流行に敏感である)。
☆不向きな人は家庭教師をしない
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25■子どもの気持ちを落ち着かせる授業の流れ

授業の流れが安定していると、子どもは気が楽になります。
毎回違った授業の流れでは、子どもは疲れます。
一般的な授業の流れを説明します。
数学(1時間授業)の場合
(1)宿題テスト3分
(2)前回の復習(3分)
(3)例題1の説明(5分)
(4)類題1の演習(丸つけを含む)(5分)
(5)例題2の説明(5分)
(6)類題2の演習(丸つけを含む)(5分)
(7)例題3の説明(5分)
(8)類題3の演習(丸つけを含む)(5分)
(9)例題4の説明(5分)
(10)類題4の演習(丸つけを含む)(5分)
(11)例題5の説明(5分)
(12)類題5の演習(丸つけを含む)(5分)
(13)例題1~5のミニテスト(5分)
(14)ミニテストの採点、講評(2分)
前半終了。ここまで63分
休憩(5分~10分)
そして、次の教科へ入ります。
子どもの気持ちを落ち着かせる授業のコツは、
(1)必ず、できる問題から始めること
(2)作業と作業の間に、「次に何の教科をする?」といったような空白を作らないこと。「次はこれ」というように、どんどん作業指示を出す。
(3)説明を続けすぎないこと(最大5分)
(4)子どもが主体的になる時間(問題を解いたり、口頭で答えたりする時間)を計画的に作ること
(5)同じ教科をつづけないこと。
「1週間2回、1回で2時間、2教科」を見るなら、「1回2時間で、1時間ずつ2教科」を見ます。
(6)丸つけをたくさんすること
1時間で最低でも10個以上の丸をつける。
(7)常に達成度を確認すること
説明したあとは、説明したことができるかどうか、必ず達成度の確認をします。
(8)例題を続けて説明する時は、少し変化させること
例題1の説明であれば、
「例題1は、説明を多くする。例題2は、子どもに口頭で答えさせることを多くしながら進む。例題3は、教科書を読ませて、分からなかったことを質問させる。例題4は、途中を一部隠し、何があるか予想させる」
など。
☆授業の流れを安定させて、子どもを落ち着かせよう!
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26■お父さん、お母さんに伝えるべきこと

・できるようになったこと
です。
がんばっていることを伝えるのです。
「勉強を教えている時に、寝そうなっていた。集中していなかった」
などはよほどの場合でない限りは言わない方がいいでしょう。
お父さんやお母さんが子どもに、
「教えてもらっている時、集中していなかったらしいね」
ではアウトです。
そのような、集中しない状態、子どもがのってこない場合が続くようなら家庭教師はしない方がよいでしょう。
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27■睡眠時間について知っておくこと

「いつも寝るのが遅くて困っているんですよ」
と、初回の面談で言われたら、どのように話を続けますか。
お父さん(お母さん)にとって、寝るのが遅くなる子どもことは、切実な問題です。
考えや対応策を積極的に言わなくてはなりません。
中学生に必要な睡眠時間は、7時間~8時間になります。
午後10時~11時の間に寝て、午前6時~7時に起きるのが理想ですが、現実的には今の中学生には難しいでしょう。
指導者として、次の時間を守るように指示をします。
・寝る時間:12時までに
・起きる時間:7時までに
・睡眠時間:7時間以上
個人差がありますが、睡眠時間が短い子どもは「頭の体力」がありません。
頭の体力とは、集中力、聞く力、暗記力、継続力など、勉強していくうえで、必要な力のことをさします。
学校の午前中の授業で極端に眠たくなる場合は要注意です。
特に、中3になると、この体力が影響してきます。
11月頃になると、息切れしてしまう子どもが出てくるのです。
私立高校を判断する材料になる実力テストで結果を残せない子どももいます。
入試は短期決戦ではなく、長期決戦なのです。
こうならないためにも、普段から睡眠時間の大切さについて話してあげなければなりません。
☆睡眠の大切さを、しっかり子どもに伝えてあげよう!
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28■スランプになったらどう対応するか

成績の伸びない時期がやってきます。
子どもは焦って勉強に自信をなくします。
エネルギーもなくなります。
泣き出すことだってあります。
スランプで落ち込んでいる子どもには、
「スランプなしで高校に合格した人を今まで見たことがない」
「成績は階段状に上がっていく」
「頑張っている人は、スランプや挫折を経験する」
ことを伝えます。
この時にやることは決まっています。
今までやってきた「できるようになった問題」を繰り返しやっていくのです。
不安になり、違う問題集や勉強法を試したくなるのですが、そこは我慢させます。
どんどんできないことが増え余計に焦ります。
悪循環です。
子どもと同じように焦ってはいけません。
指導者は、落ち着いて、やるべきことを指示しましょう。
☆スランプは誰にだってある。今までのできた問題をもう一度やらせよう!
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29■聞かれたらこう答える「寝る前にしておくこと、してはいけないこと」

寝る前は体も心もクールダウンさせなければなりません。
体も心も活発な状態では、良い睡眠をとることができません。
中学生によくある例として、寝る直前に
・友達と携帯で話したり、メールをする
・携帯や pcのゲームに熱中する
・TVを見る
・よくかまずに大食いする
などがあります。
これはよくありません。
しかし、急に完全になくしてしまうと、逆にストレスでイライラすることになります。
徐々に少なくなるよう、計画してあげましょう。
また、寝る場所は、
・静かな場所
・暗い場所
である必要があります。
☆最高の眠りで最高のコンディションをつくろう!
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30■悩みを相談されたら(1)

悩みを相談されるということは、信頼関係を築いている証拠です。
その信頼関係を壊さないために、どのように相談にのってあげるかが重要なポイントです。
帰る時間が遅くなるからと、早く会話を切り上げようとすれば、二度と相談してくれません。
「勉強のことだけしか教えてくれない」と、不信感をもたれてしまいます。
他に誰にも相談できる人がいないかもれないのです。
「うなずく」、「話をさえぎらない」、「否定しない」、「視線を合わす」など、最低限の聞く技術をもっておかなければなりません。
さて、相談の内容により、どのように対応するかが変わります。
まず、単なる「グチ」の場合です。
聞いてほしいだけなのです。
子どもも「どうこうしてほしい」「解決策を示してほしい」というわけではない時です。
「こんなにしんどいことがあった」、「こんなに腹立つことがあった」と気持ちを分かってほしいのです。
聞いてもらえるとスキッとするのです。
ですがこの時、やってはいけないことがあります。
「今日、学校の先生、ほんまムカつく!!○○やのに、めっちゃ私怒られてん」と言われたとします。
この時に、
「うわ~、それは最低な先生やね。私やったら、完全無視するわ」
などと同調してはいけません。
「教師が悪い」と、問題を外部にだけ求めていたら、子どもの成長はのぞめません。
話をしっかり聞いてあげることと、同調することは、まったく別なのです。
だからと言って、「いや、それは、学校の先生は、○○な理由があったんじゃないの?」もよくありません。
自分が悪いことが分かっていて、相談しているかもしれないのです。
また、説教なども聞きたくありません。
「なんや、学校の先生と言うこと一緒やん」
と、期待を裏切ることになってしまいます。
では、どう聞いてあげるのか?
「そうか、○○さんは、その時、めっちゃムカついたんやね」
と、温かく言ってあげます。
気持ちや心の状態に焦点を当ててあげるのです。
「そやねん、あの時、△△しようとしただけやのに」
と話してきたら、
「△△しようとしたんや」と言ってあげます。
相手は思春期真只中の中学生ですから、一筋縄にいかないかもしれません。
しかし、最低限の聞く技術をもつことで、気持ちを楽にさせてあげることができるのです。
☆成績だけを見るのは、二流の家庭教師。一流の家庭教師は子どもの全体の成長をみる。
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31■悩みを相談されたら(2)

慎重に対応しなければならないときがあります。
例えば、
「自殺したい」
「学校に行きたくない」
などの場合です。
悩みや相談は、本人に了解を得た場合は別にして、秘密が基本です。
「先生は秘密を守ってくれる」ことは、信頼関係を築く上での基本です。
ただし、この場合は別です。
自分だけで処理できる問題ではありません。
こういう場合は、本人の了承を得て、速やかにお父さん(お母さん)に相談します。
取り返しのつかないことが起こる可能性もあります。
「絶対にイヤだ」
「言ったら、もうおじいちゃんを嫌いになる」
と言われた場合も同じです。
子どもを説得して、お父さん(お母さん)に相談します。
お父さん(お母さん)に伝えなければならない理由もしっかり説明してあげてください。
お父さん(お母さん)がいない場合は、「帰ってくるまで待つ」、「お父さん(お母さん)の携帯へ連絡する」など、必ず一緒にいてあげてください。
その後、お父さん(お母さん)に会ったときに、
「どうしたらいいでしょうか」
と言われたら、迷わず
「学校に相談してください」と言います。
学校には、国公私問わず、「カウンセラー」や「相談員」がいます。
担任の先生や信頼できる先生を通して、相談するように言ってあげましょう。
☆悩みを相談されたら信頼されている証拠。
信頼を壊さないよう、慎重すぎるくらいに対応しよう!
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32■家庭教師をやめることを考えなければならない時

次の状態が続けば、家庭教師を続けてよいのか、考え直してください。
・成績が伸びない
・子どもが楽しみにしていない
・よくキャンセルされる
・ほとんど宿題をやってこない
・休憩時間の会話が盛り上がらない
・帰る時に、お礼を言われない
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33■子どもと信頼関係を築く会話の内容

子どもと信頼関係を築くには、自然な流れで会話ができなければなりません。
雑談でも十分OKです。
例えば、次のような会話はいかがでしょうか。
・今一番やっていて楽しいこと、集中できること
・最近学校であったこと
・学校の先生との仲(一番仲の良い先生、悪い先生)
・仲の良い友達
・クラブは楽しいか
・将来の夢は
・自分は自分でどう思っているか
・得意なこと
・好きなテレビ番組、芸能人、本は何か
・小学校の時の思い出
・尊敬する人物
・好きな人のタイプ
・家族のことをどう思っているか
・勉強は好きか
ただし、これらのことを尋問するように聞いてはいけません。
タモリがゲストと話すように、自然に楽しくできたらよいでしょう。
お父さん(お母さん)から、「いつも子どもの話を聞いてもらっているみたいで、ありがとうございます」
と言われたら、本物です。
☆信頼関係を築くために、コミュニケーションしよう!
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34■学校の授業の受け方をどのように指導するか?

「学校の授業は、わかる教科や苦手な教科は一生懸命聞いて、それ以外は、力を抜いてよい」と言う大人がいます。
信じられません。
「人によって態度を変えてもよい」
と、指導しているようなものです。
高校時代のことを思い出し、「俺は、高校のとき、物理の授業は全く分からないから寝ていた」と武勇伝のように話すのです。
子どもは1日に6時間の授業を受ける場合がほとんどです。
それぞれについて、「次は○○の教科だから、力を抜こう」などと中学生が判断して良いわけがありません。
学校の授業は、たとえどんなことがあっても、
・一生懸命聞く
・ノートを書く
・宿題をする
のです。
暑かろうが、眠かろうが、嫌いな先生であろうが、そうするのです。
それを教えるのが、われわれ教育者の仕事です。
☆学校の授業は大切にする。それを教えるのが大人の役割。
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35■「予習か復習か」「量か?質か?」「暗記か?理解か?」

次のような質問をお父さん(お母さん)から受けたら何と答えますか?
(1)予習と復習どちらが大事ですか
(2)量と質のどちらを優先に考えたらいいですか
(3)暗記と理解、どちらを中心に勉強すればいいですか
このような問題で、一元論で答えてしまってはいけません。
例えば、(1)の質問であれば、
「絶対復習です。予習は時間がかかるし、子どもが分かった気になって授業を受けてしまうからです。復習は、短時間で授業内容を定着させるから、こちらをすべきです」と答えてしまったらダメだということです。
白黒はっきり答えを出す質問ではありません。
両方大事なのです。
子どもの性格、教科、時期を考えて、バランスよく指導していくことです。
白が黒かの一元論で考えてしまうと、窮屈になります。
また、リスクもともないます。
先程の答えであれば、今まで、英語だけは予習をしてきた子どもが、しなくなる可能性もあります。
ですので、「復習中心に勉強すべきだけど、教科によって予習もしていい時があるよ」と答えなければなりません。
(2)の質問で、「量よりも質が大事。効率よく勉強しないと成績は上がらない」と言ったとしましょう。
テスト直前の夜 11時頃に、
「よし、これ以上やったら効率が悪くなるから、やめておこう」
と判断したらどうでしょうか。
テスト直前には、自分の限界をこえる量に取り組まなければならないときだってあるのです。
一元論で考えてしまうから、このようになるのです。
☆一元論で考えない。グレーもある。
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36■専用ノート(子ども用)を作成する

「授業の説明をどこでするか(いわゆる板書)」
「子どもに問題をどこに解かせるか」
「宿題をどこにさせるか」
これは、見過ごしがちですが、重要な問題です。
今までやった量、内容が一目で分かるように、「見える化」しなければなりません。
そのために、専用ノートを作成します。
1教科につき1冊のノートに記入します。
ノートは、A4サイズ、A掛です。
すべてをこのノートにどんどん記入させるのです。
オールインワンノートを作成するのです。
B5サイズだと、横幅が狭く、教えにくくなります。
また、B掛だと、字の大きさが制限されます。
また、必ず1行おきにノートに記入させます。
ぎっしり詰まったノートは、頭に残りにくいのです。
また、ケアレスミスを増やす原因ともなります。
このノートは、スランプのときにも役立ちます。
1年以上家庭教師を続けると、このノートが少なくとも10冊以上になります。
成績が伸びない時に、
「ほら、こんなにやってきたやで。すごいよ。こんな量、なかなかできないよ」
と、見せてあげます。
計算の速さ、字を書く速さも注目して、褒める材料にするのです。
☆オールインワンノートを作成し、頑張った量を「見える化」しよう!
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37■予習と復習のバランスをどう指導するか

「予習と復習、どちらが大事か」
この問題については、バランスよく考えなければならないことは説明した通りです。
「得意不得意」「教科」により違ってきます。
中学生の場合、教科書に書いていることを自分一人の力で理解していくのは、難しいことです。
参考書を用いても同じです。
しかしながら、得意な 1教科については、
「自分は授業で余裕をもって聞きたい。積極的に授業で発言もしたい」という場合は予習をさせてもよいでしょう。
ただ、予習するのに、極端に時間がかかってしまい、他の教科に影響を与えるのであれば、考え直さなければなりません。
また、何もせずに授業を受けたら分からないけど、教科書を読んでおくなど、少し時間をとれば理解できる教科については、やらせてもよいでしょう。
そういう教科が一つもないという場合は、復習を中心に勉強していきましょう。
次に教科による特性です。
国語・社会などは、教科書を読むと授業でより理解できる場合が多いです。
したがって、軽く読ませるくらいはさせてもいいでしょう。
英語や数学は、その内容を理解する前に知っておかなければならない内容があり、力のない子どもには、難しいと言えます。
理科ですが、 2分野の「植物」、「動物」、「生物」の単元については、教科書を読めば理解できる範囲があるかもしれません。
しかし、実験や観察をする前に結果を知ってしまうことになります。
理科は、実験や観察を予想することにより、力が伸びる教科です。
苦手すぎるので、結果を見ておかないと、本当に分からないという以外は、予習をしない方がよいでしょう。
☆復習中心に勉強していくのが基本。予習させる場合はその内容を慎重に考える。
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38■量と質のバランスの取り方

「時期」、「得意不得意」、「教科」により、バランスを考えてあげなければなりません。
テスト直前は、問題を解く量を増やさなければなりません。
今まで取り組んだことのある問題を速いスピードでやっていきます。
できるだけ多くのことを暗記しておくためです。
テスト直前でない場合、得意教科については、質を中心に指導します。
例えば数学なら、あるパターンを教えた後、やや難しい問題をヒントを少なくして、時間をかけて解かします。
社会、理科の 2分野、国語の漢字などの暗記事項がたくさんある教科(単元、部分)については、量を中心に指導します。
教える側が、
「じっくり時間をかけて考える時間」
なのか、
「スピードをあげて、量をどんどんこなしていく時間」
なのかを判断しなければなりません。
☆量と質のバランスは、指導する側がしっかりイニシアチブをとってコントロールする。
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39■思考を経由した知識とは?

例えば理科には、
「塩化銅を電気分解すると、陽極に塩素が発生し、陰極に銅が付着する実験」
があります。
実際に実験をして、茶褐色の物質が陰極に付着しているのを見て、
「これは、何だろうか?銅という名前が入っているから銅だろうか?よし、スプーンでこすってみて、銅特有の光沢があるか確認してみよう」
と考え、その実験後、
「銅特有の光沢がでたから銅だ」
という流れで知識を得ます。
中学校では、実験(50分)とまとめ・発表(20分)で、合計70分くらい時間をかけます。
一方、塾や個別指導では、講師の説明を聞きながら、15分程度の板書をノートに書いて知識を得ます。
前者が思考を経由した知識で、後者が思考を経由しない知識になります。
指導者は、授業中に少しでも思考を経由した知識の量が増えるよう工夫せねばなりません。
☆思考も意図的に取り入れよう!
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40■繰り返し学習することの重要さを伝えるには

記憶は繰り返すことによって確実なものになります。
特に同じものを同じ順で繰り返すということが大切です。
1回目は時間がかかり大変です。
しかし、2回目、3回目と回を重ねるごとに繰り返すスピードは速くなっていきます。
「同じものを繰り返し学習する」というと、大変な努力が必要なように聞こえるかもしれません。
しかし、実際には似たものを2冊学習しようとするよりも、かかる時間ははるかに少なく、効果は絶大なのです。
そして、このようにして得られた知識も、今後の学習の思考場面で役立つのです。
☆繰り返し学習でも、思考力は高まる!
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41■重要な用語などを覚えるのに、適した時間帯はいつ?

お風呂上りすぐのタイミングに暗記したことが残っている人が多いようです。
覚えるのに一番適した体の状態は、
・リラックスしていること
・血行が良くなっていること
です。
お風呂に入ったあとは、この2つの条件が満たされています。
入っている途中も効果があります。
お風呂で勉強しても大丈夫な紙を使った暗記本もあるくらいです。
もちろん個人差はありますが、通常に覚えた場合と違い、忘れる確率が低くなります。
慣れて効果が現れるまでは時間がかかる人もいるとは思いますが、一度試させてはどうでしょうか。
☆お風呂でも勉強させてみよう!
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42■重要用語などを覚えた直後に、しない方がよいことは?

テレビを見る、友達としゃべる(頭に刺激を与えること)など
覚えた直後は、脳に過度な刺激を与えることは好ましくありません。
友だちとしゃべって興奮したりすると、せっかく苦労して覚えたものが台無しになります。
覚えた直後は、リラックスする、寝るなどして時間をおいてください。
☆ほんのちょっとの工夫で、記憶している量が変わることも伝えよう!
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43■重要用語などを覚える時の方法

家庭教師なら、暗記する方法をたくさん知っておかなければなりません。
・読む(大きな声で、小さな声で、黙読で、など)
・書く(いらない紙に大きく、必要な紙にまとめながら丁寧に、など)
・カードを使う(大きなカード、小さなカード、など)
・壁に貼り付ける
・友達と問題を出し合う。
・友達に説明する。
ポイントは、見る、聞く、書く、話す、イメージするという作業を多くすることです。
子どもに合わせた方法を選びましょう。
☆暗記方法の指導は家庭教師の生命線の1つ。一緒に楽しく暗記するのを助けてあげましょう!
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44■効果的な復習のタイミングは

人は覚えたことを忘れていきます。
その忘れていくようすを表したのが、エビングハウスの忘却曲線です。
12時間後には、暗記したことを半分近く忘れているのです。
自分の苦手な教科になるとさらに忘れやすくなります。
復習(覚えた内容のチェック)が、いかに大切かがわかりますね。
復習の効果的なタイミング・方法についても考えていかなければなりません。
学校の授業の内容などを復習するときの効果的なタイミングは、習った日の夜になります。
一番良い復習のタイミングは 、やった内容を忘れる直前(やった内容を理解しているうち)です。
となると、「その日の夜」または「次の日の朝」になります。
現実的に次の日の朝は不可能です。
だから、その習った日の夜がよいのです。
その日のうちに復習すると、授業のようすも細かく思い出せるのです。
☆忘れる直前に復習しよう!
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45■部活動についての考え方

運動部に入ったから成績が伸びる (下がる) 、
文化部に入ったから成績が伸びる (下がる) 、
クラブに入っていないから成績が伸びる (下がる) 、
というものではありません。
それぞれの長所短所を理解した上で、部活動に取り組むことが大事です。
例えば、練習の激しい運動部に入るなら、疲れて勉強どころではなくなるかもしれません。
そうなったときに、どうするかということなのです。
「クラブを一生懸命やっているから、勉強はやらなくてもよい」と思うのか、
「しんどいけど、何時から何時までは勉強の時間と決まっているからちゃんとやろう」
と覚悟を決めてやるかの違いです。
「クラブを一生懸命やっていて、体力的についていけず、本当にしんどくて勉強ができない」という状態もでてきます。
「どうすれば (どう工夫すれば)勉強しながらクラブを続けていけるか」
を一緒に考えてあげてほしいのです。
たとえば、睡眠時間を多くする、しっかり食事をとる学校の授業だけはしっかり聞く・・・などです。
☆万策尽きるまで、一緒に考えてあげよう!
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46■ケアレスミスは、こう指導する

ケアレスミスの原因を、単に
「その時、眠かったから」
と終わらせてはいけません。
眠かったとしても、そのミスをした部分は、ミスをしやすい部分なのです。
ケアレスミスをなくすには、次のことを指導します。
(1)ケアレスミスをした部分を見つける
まず、ケアレスミスをした部分を見つけます。
見つけるためには、途中の式や過程を残しておかなければなりません。
(2)次に間違えない方法を考える
次に間違えない方法を考えます。
例えば、(1)で、「7」を「1 」に見間違えるケアレスミスをしていたのなら、
「より大きな字で書く」
「7を丁寧に書く」
「余白を多くとって計算する」
という方法を考えることができます。
(3)練習する
次に練習します。
同じ問題をします。
続けて、「7」を丁寧に書く練習もします。
眠ければ、頭の働きは当然悪くなります。
睡眠時間の指導も同時に行いましょう。
☆ケアレスミスは、必ず原因をつきとめる!
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47■姿勢指導について

姿勢の指導は重要です。
中学校でも、塾でも、ノートに顔を「これでもか」というくらい近づけている子どもがいます。
血流が悪くなります。
内臓に負担をかけます。
脳の働きも悪くなります。
視力も低下します。
改善してあげなければなりません。
言ってあげることは 1つ、
「背筋を伸ばしてごらん」
です。
同性のであれば、背筋のへこますべき部分を「ここね」と言って、そっと押さえてあげます。
です。
繰り返し言わなければなりません。
中学校で授業をしていた頃は、何回も言っていました。
また、学年便りや学級だよりでも姿勢指導をしました。
「何か、勉強中にあまり疲れないようになった」
「意識しなくてもできるようになった」
と言われるまでやるのです。
また、同じ姿勢をずっとさせてはいけません。
疲れやすくなります。
長時間椅子に座りっぱなしなら、椅子から立って伸びをさせてあげましょう。
特に、疲れが溜まっていて、いつもより計算が遅いなど、調子が悪い時には、意識してやってあげましょう。
それだけで、計算が速くなったり、解けなかった問題がとけるようになったりすることもあります。
☆意識して姿勢を変えてあげよう!
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48■整理整頓の指導について

「整理整頓」も初期段階で行います。
チェックする場所は 2つ、
・勉強机の上
・学校にもっていくカバンの中
です。
机の上に余計なものは置いていなでしょうか。
使わないプリント、余分な文房具、その他勉強に関係のない物です。
たくさん情報が入ってくると、勉強に集中しにくくなります。
机の上からなくしましょう。
次にカバンの中もチェックしてあげてください。
プリント類が、雑然と入っていませんか。
クリアファイルを買ってきてあげて、理想のカバンの中をつくってあげましょう。
日常使うものが整理されていると、いろんなことも整理して考えることができます。
☆整理整頓も教えて、頭の中もスッキリさせてあげよう!
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49■60分間集中が続かない子どもへの対応

一般的に、2時間で2教科を指導する場合、
60分1教科目
5~10分休憩
60分2教科目
となります。
初期段階では、60分間集中できない子どもがいます。
そういう場合は、40分を3回やってあげましょう。
40分1教科目
5分休憩
40分2教科目
5分休憩
40分2教科のまとめなど
という流れです。
慣れてくれば、40分の授業時間を徐々に長くしていきます。
中学校の授業時間は50分です。
最低でも、その時間は集中できるようにならなくてはいけません。
何事も創意工夫です。
調べたり、聞いたりすれば、いろんな方法が見つかるはずです。
1つの方法がうまくいかなかったら、別の方法を考えるのです。
よく「万策尽きた。もう方法がない」という指導者がいます。
これは、間違いです。
聞いてみると、3通りの方法しか試していなかったりします。
子どもに責任はありません。
指導者であるあなたが、全身全霊で方法を考えていくのです。
☆60分×2が無理なら、40×3を試してあげましょう。
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50■忘れ物指導をどうするか

忘れ物指導は、昔から多くの先生方が実践されてきています。
ここでは、家庭教師としての役割を説明します。
中学生ともなれば、子どもは、多くの先生から何回も忘れ物指導をされているはずです。
主な方法は、
・連絡帳に書く
・毎朝チェックしてあげる
・お父さん(お母さん)に連絡する
です。
忘れ物表を教室に掲示する心ない先生もいます。
これはいけません。
「掲示されるのが嫌だ」という気持ちから、忘れ物をなくそうとしているのでしょうか?
授業参観のときにお父さん(お母さん)に見せて、「家で指導してもらう」のでしょうか?
もし、改善できたとしても、本質的には悪い方向へ進んでいます。
いずれにしても、教育者がすることとは思えません。
家庭教師のあなたができることは、毎夜決まった時間に電話してあげることです。
明日の持ち物を1つ1つ確認させます。
「○○は入れましたか?」
「入れました」
「△△は入れましたか?」
「入れました」
これを続けます。
1週間もすると、電話口で
「もう自分でやりました」
と言います。
そしてら、褒めてやります。
「じゃあ、明日は電話なしで大丈夫か」
と続けることができます。
これを繰り返してあげるのです。
怒って指導するのではありません。
一緒にやってあげるのです。
そのうち電話の必要がなくなります。
場合によっては、メールやLINEで確認してあげるのもよいでしょう。
☆忘れ物指導もやってあげよう!
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51■家庭教師の技術を向上させる習慣

何気なく我流でやっていても、経験は増えますが、技術は向上しません。
塾講師や学校の先生なら、定期的に「研修」を受ける機会があります。
残念ながら、家庭教師はありません。
大手家庭教師センターでは、実施している場合もありますが、それほど回数は多くありません。
技術は自分で工夫して向上させるしかないのです。
例えば、
・書店の「教育関係」のコーナーに行き、関係する本を購入する。
次のようなキーワードが入っている本がよいでしょう。
「勉強法」「カウンセリング」「教え方」
・中学生の話題についていけるよう、人気の雑誌、本、TVなどで情報を収集する。
・指導中の声をボイスレコーダーで録音し、分かりやすかったかどうか確認する。
自分の指導方法を客観的に見なければなりません。
研究熱心な学校の先生や塾の先生は、自分の授業ビデオを撮り、反省材料にします。
また、教師の研修会では、「目的を達成するために、教材が適切であったか」「わかりやすい説明であったか」「子どもは積極的に活動していたか」「視線の送り方はよかったか」「机間巡視は効果的だったか」「特別な支援が必要な子どもも授業に集中していたか」などが焦点となります。
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