複眼思考を意識して、他者の気持ちを理解する

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1.複眼思考とは

複眼思考というは、
他者の視点に立って、物事を思考すること
です。

「保護者の視点に立って」
「生徒の気持ちになって」
よく使われる言葉ですが、これは「 複眼思考」の考えです。
俯瞰思考とは違うので、区別して考えてください。

2.子どもを取り巻く大人の存在

学校の先生で言うと、他者の視点というのは、例えば、

・後輩の先生
・先輩の先生
・年齢が近い先生
・同じ教科の先生
・同じ校種の先生
・同じ場所に住んでいる先生
・退職間近の先生
・教師を辞めようと思っている先生
・現場を変革したい先生
・初任者
・嘱託の先生
・時短勤務の先生
・介護中の先生
・パパ先生
・ママ先生
・講師の先生
・非常勤講師の先生
・休職中の先生
・事務職員の方
・スクールカウンセラー
・スクールソーシャルワーカー
・養護教諭
・○○主任の先生
・ミドルの先生
・女性(男性)の先生
・支援学級担当の先生
・職場の人間関係で悩んでいる先生
・とにかく早く帰りたい先生
・部活動について疑問を抱いている先生
・育児中の先生
・管理職を目指している先生
・働き方に関心のある先生
・授業の基本について知りたい先生
・生徒指導(教務・進路指導等の校務分掌)の基本について知りたい先生
・教員採用試験を受けるかどうか迷っている大学生
・保護者
・教育関係者
・編集者
・管理職の先生
・塾の先生
・仕事術に関心のある先生

中学校教員ブログ始め方の教科書

が該当します。

それぞれの先生の立場に立って考えることです。
例えば、教務主任だった頃は、他の先生の視点をもつ必要があります。
初任者への配慮と主幹教諭への配慮は全く違います。

学年主任だった頃も同様です。
十分に配慮できていたかどうか分かりませんが、それぞれの先生のライフステージは意識していました。

3.教師の特性

中学校の先生は、単眼思考に陥りやすい職業です。
保護者、SC、SSW、養護教諭等々、生徒を取り巻く他の大人の視点が弱くなってしまいます。
「先生-生徒」の関係で過ごす時間が長いので、ある程度は仕方のないことです。
しかし、自分自身のバイアスの壁を乗り越えるくらいの考えがないと、適切な複眼思考はできません。
「この人はおそらくこうだろう」といった決めつけの思考では、思いを馳せることはできません。

4.「思いを馳せる」 ために必要なこと

思いを馳せるためには、
「想像力を働かせること」
「他人に関心をもつこと」

「同僚等に実際に聞いてみること」
が必要です。

小手先の技術ではないのです。
「思いを馳せる」という気持ちそのものを、思考のエネルギーにしていくのです。

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