中学生への褒め言葉100選

私は以前、目の前で生徒がノートにうっとりするような字を書いている時、次のように褒めていました。
「〇〇さん、とてもきれいな字を書きますね!」
残念ながら、生徒はあまり喜んでいませんでした。
褒める時に何の工夫もしていなかったので、当然と言えば当然です。
「かなりの人徳があり、(褒められる生徒にとって)その先生が言ったことならなんでも嬉しい」のであれば、問題はないのかもしれません。
しかし、そうでない場合「当たり前のことを当たり前に言う」だけでは、思いは伝わらない場合もあるのです。
以前に記事にした振り返りノート(自分を振り返る時間がなければ、つらい体験も単なる「徒労」で終わるで記事にしています)から、「褒める」に関する部分をまとめました。
褒める技術を向上させたい先生は、参考にしてください。

<目次>
1.「100の褒め言葉」の使い方
2.100の褒め言葉
-A 褒めたい生徒の「行動や姿、状態」に焦点を当てる言葉
-B 私や第三者の「行動や事実、気持ち」を表した褒め言葉
-C 褒めたい生徒の状態を表した褒め言葉
3.その他の言葉
4.褒め言葉をさらに増やすための視点
5.褒め言葉をより効果的にするためのヒント


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1.「100の褒め言葉」の使い方
最初に、

「A 褒めたい生徒の「行動や姿、状態」に焦点を当てる言葉」
次に、
「B 私や第三者の「行動や事実、気持ち」を表した褒め言葉」

「C 褒めたい生徒の状態を表した褒め言葉」

を付け加えます。

例えば、目の前で普段は丁寧に字を書かない生徒が、とても丁寧に美しく字を書いている時には、
「〇〇さんが丁寧に書いている姿(A)、メッチャカッコいい。大人に見える。(C)
という褒め言葉が完成します。
もし、生徒自身がとても字がうまい生徒(自覚している)なら、
「(字を書いている姿を見て(A))〇〇さんの字、オーラが出ている(C)
でもよいでしょう。
組み合わせ次第で、褒め言葉は無限に広がっていきます。

もちろん、B、Cの言葉を単独で言ってもOKです。

2.100の褒め言葉

A 褒めたい生徒の「行動や姿、状態」に焦点を当てる言葉
<行動や姿(~姿を見ると>
・~して頑張っている姿、
・テストを受けている姿、
・部活動で~している姿、
(例:声を出してる姿、アタックしている姿など)
・夢に向かっている姿、
・汗を流している姿、
・勉強している姿、
・勇気をもって~している姿
・~を続けてる姿、
・~を貫いている姿、
・見えない所で手を抜かない姿、
・一生懸命~している姿、

<状態>
・そのままの○○さん、
・失敗している〇〇さん、
・迷っている〇〇さん、
・○○さんの瞳(姿勢)、
・○○さんの笑顔、
・(解答用紙を見て)
・(その生徒の特技を見て)
・(朝読書の様子を見て)
・(質問された時に)
・(手伝ってくれている姿を見て)
・(その他、行動している姿を見て)

B 私や第三者の「行動や事実、気持ち」を表した褒め言葉
・幸せになれる
・ぐっとくる
・ワクワクする
・嬉しい
・胸が高まる
・涙がでるほどうれしい
・感謝の思いで胸がいっぱい
・胸にジーンとくる
・言葉にならない(できない)
・エネルギーをもらえる
・自分にはできない
・うらやましい
・流石
・恩人
・〇〇さんの影響
・〇さんが力を発揮できた
・〇〇さんのおかげ
・晴れ中学生
・(生徒の持ち物に対して)その△△、私も~。
・〇年後がとても楽しみ
・みんなが〇〇さんに釘づけ
・頼りになる
・ドキドキする
・見ていて安心
・ありがとう
・感動

<生徒が自覚している時に使いたい褒め言葉>
・100年かかっても追いつかない。
・〇〇さんに今度、△△の授業してほしいな。
・△△、写真撮らせてもらっていい?
・僕のこの手帳にちょっと△△してもらっていい?
・〇〇さんが△△しているところ、家に飾っておきたい。
・有名になった時、〇〇さんサインを一番にもらうから。
・この△△、ガチでうらやましい。
・家族にしたい。

C 褒めたい生徒の状態を表した褒め言葉
・かっこいい
・よく考えている
・輝いている
・素敵
・まっすぐ
・親孝行
・いい
・性格がいい
・活躍できる
・絶妙
・さりげない
・威張ってない
・優しい
・積極的
・力強い
・努力している
・頑張っている
・才能がある
・意思が強い
・明るい
・成長した
・集中力がある
・鋭い
・一流
・みんなのことを考えている
・ナイスアイデア
・似合っている
・大人

<生徒が自覚している時に使いたい褒め言葉>
・〇〇100段?
・〇〇中学校で一番が〇〇うまい
・〇〇の達人
・△△のプロ
・ノーベル賞級
・△△100年くらい習っているみたい
・〇〇中学校のお手本
・習字の本に載ってた字よりもきれい
・〇〇さんの△△、めちゃくちゃ品がある
・〇〇さんの△△、すごい見ていて飽きない
・単に△△がうまいだけではない。〇〇さんらしさがある
・〇〇さんの△△、繊細なのに迫力がある
・超一流
・オーラ
・センスのかたまりですね
・プライスレス
・ここの△△の部分、極めている
・将来大物になる
・大きく羽ばたく
・光っている
・将来大きなことをやり遂げる
・神
・センターを取れる

3.その他の言葉
<褒めることについて、自信のない生徒への枕詞>
・〇〇さんは、まだ分かっていないかもしれないけれど、
・〇〇さんは、気づいていないかもしれないけれど、
・自分自身ではそうは思わないかもしれないけど、

<程度を表す言葉を付け加える>
・いつも
・本当に
・すごく
・ガチ
・めっちゃ
・相当(相当頑張った、相当練習したなど)

<褒める時に困った場合には「嬉しい」を使う>
・嬉しい、嬉しい、本当に私は嬉しい
・~してくれて嬉しい
・~だから嬉しい
・~でも嬉しい
何でも使えます。

4.褒め言葉をさらに増やすための視点
・未来のことを褒める。
・頑張りや努力を褒める。
・褒めてほしいことを見つけてほめる。
・外見や(こだわって)もっているものを褒める。
・初めて~できたことを褒める。
・継続していることを褒める。
・「努力、過程」を褒める。
・「細部」を褒める。
・「ありのまま」を視点を変えて褒める。
・「BESTであること」を褒める(主に男子生徒向け)。
・「ONLYであること」を褒める(主に女子生徒向け)。
・工夫していることを褒める。
・当たり前のことを褒める。
・生徒への光の当てる方向を変える。
・生徒が自分だけの力では気づかない(気づけない)部分に焦点を当てる。
・何にこだわっているのか、何に気づいてほしいのかに焦点を当てる。

5.褒め言葉をより効果的にするためのヒント
・間を開けずに褒める。
・本気の顔で(怖い顔ではない)褒める。
・体全体で褒める(身振り、手振り、顔の表情)。
・褒め顔を友人先生などに見てもらう、鏡で練習するのがよい。
・褒めたい生徒と良い関係でなければ、無理はしない。
・本気でそう思っていることしか伝わらない。
・評価ではない。上から目線はアウト。
・生徒の名前を入れる(名前を言う時は、特に大事に心を込めて丁寧に言う。)
・握手しながら言う(同性の生徒に対して)。
・関係がよい生徒へは、大袈裟に褒める
・関係がよくない生徒へは、関係の良い先生に伝えてもらう
・「誰でも気づいていること」を褒めるなら、「どのように褒めるか(言葉を選ぶ)」に重点をおく。
・誰も気づいていないことを褒めるなら、「相手の何を褒めるか(視点を選ぶ)」かに重点をおく。
・生徒、状況により、言い方を変える。
例:丁寧語(~です、ます)、断定(~だ)、単語だけを言う、砕けた言い方(~的な)
・褒めるには感性が必要である。感性を磨くことも忘れない。
・「生徒を心から褒めたい」という気持ちがあることが大原則。常に意識していると、「褒めのアンテナ」が高くなる。

<その他の参考記事>
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