授業中、こうしたら中学生でも飛び上がって喜んだ

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「やったー、〇もらった!!!」
中学生でも目の前で丸をつけると、飛び上がって喜びます。
ある日、尊敬する先輩教師から「授業中に丸をつけてあげると、子ども(中学生)でもめっちゃ喜びますよ」と言われました。
はじめは半信半疑でした。
「小学生の低学年みたいに、本当に喜ぶだろうか」
尊敬していた先輩の言うことでもあったので、一度授業で試してみました。
「できたら、持ってきなさい」
しかし、なかなか持って来ないのです。
やっぱりと思って教室を見まわしたら、一人の生徒がこちらをうかがっています。
ひょっとしてと思い、次の追加指示(本当はいけない)をしました。
「この問題は難しいから、間違っていても当然だから。間違っていてもいいから、持ってきなさい。いや、まず間違いをもってきなさい」(この時の追加の長い指示には反省しています)
このように言った30秒後、その生徒が私のところに書いたものを持ってきました。
一人が持ってくると、一気に5人並びに来ました。
「えっ、マジで」
そして、一人に初めて〇をしてあげました。
本当に飛び上がって喜んでいたのです。
「一番はじめに持ってくるのは勇気があるね、えらい!」と言ってあげました。」
私はそれ以来、授業中に少なくとも一人一回は〇つけをするようになりました。

計画しておいた発問をスクリーン等で提示します。
そして「できた生徒はもってきなさい」と指示します。
私は教卓付近で座って、生徒が持ってくるのを待っています。
もってきたら、〇か×を超高速で書いていきます。
余計な説明はしません。
何度でももってくる生徒も出てきます。
〇だけではなく、花丸や蝶々、植木鉢も書くことがあります。
中学3年生でも、「やった!」とガッツポーズします。
効果抜群です。
最初のうちは、持ってくるだけで、褒めてあげます。
「一番に持ってくるなんて、めっちゃ勇気ある、えらい!」
「何回も何回も持ってきては考え直しするなんて、エジソンやね。」
「これだけ、たくさんのことを考えられる人は、アイデアの達人です」
「うわっ、完璧!120%。これ、模範解答にしたいから、ちょっと預かっていいですか(と言って、教材提示装置で生徒が書いたものを拡大表示する)」
生徒に書いたものを持ってこさせることで、褒めることがたくさん出てきます。
中にはなかなか持ってこない生徒もでてきます。
授業の終盤で、そういう生徒がいたら、
「今日まだ一回も持ってきていない生徒がいたら、もってきなさい」
と言います。
それでも、もってこない生徒もいます。
それでもいいのです。
廊下ですれ違った時に、
「(笑顔で)そういえば、この前〇〇君、授業中1回も持って来なかったよな・・・」と冗談交じりに言ってあげます。
その後のコミュニケーションに活かすこともできます。
私が一年間授業を担当すると、問題集やノート、教科書、プリントが私の〇で一杯になります。
三者面談時に保護者にも、「中学校の先生でああやって、小学校の時みたいに〇つけしてくれるのは、先生だけって、いつも子どもが喜んでいます」と、よく言われます。
それ以外にも効果があります。
授業中「ずっと座っている状態」から、「立つ」、「歩く」という行為を組み入れたのです。
これは、生徒の脳の状態を活性化するのにもとても良い影響を与えます。
この「〇つけ」は、必ず写真にあるような「ソフトペン」または「赤鉛筆」を使います。
注意することがあります。
時間調整と難易度の調整です。
並びすぎず、かつ、〇をもらった生徒が暇をしないようにしなければなりません。
〇をつけた生徒には、別の課題をするように指示をしておきます。
並びすぎない状態とは、私の場合は「4人以上」を基準としています。
4人以上並ぶ場合は、さらに、〇つけのスピードをアップします。
そうならないように、問題の設定もしておきます。
単純に練習問題をやってもってこさせるだけなら、10問ほどをやらせます。
そして、「3番までできたら持ってきなさい」というような指示を与えます。
そして、並び具合に合わせて、全部を〇してあげたり、ポイントの問題だけを〇したりして調整します。
もし、一日6時間あるうち、4時間で丸つけの授業があり、平均3回〇つけをしたなら、生徒は、一日で12回も〇をもらえることになります。
その1回1回で、褒め言葉を与えられたら、素晴らしい取り組みになります。
ぜひ、中学校の先生方もこの「〇つけ効果」を味わってほしいと思います。