4月の授業参観後などに行われる、最初の学級懇談会。
初めて担任をすると、
「何を話せばよいのだろう」
「保護者の前でうまく話せるだろうか」
「学級経営方針をどこまで説明すればよいのだろう」
と緊張するものです。
しかし、最初の学級懇談会で大切なのは、担任が立派な話をすることではありません。
「この先生なら、必要なときに話ができそうだ」
「学校でどんなことを大切にしているのか、少し分かった」
「何かあったら相談してよさそうだ」
と感じてもらえることです。
保護者との信頼関係に関する研究では、教師への信頼と、子どもにトラブルが起きたときの学校対応への満足度との関連が示されています。また、教師への信頼が低い場合には、保護者が教師へ援助を求めることへの心配も高くなる可能性が報告されています。 (J-STAGE)
つまり、最初の懇談会だけで信頼関係を完成させることはできません。
むしろ、
「これから必要なときに話し合える関係を始める」
ための最初の接点と考えます。
学校と家庭は、どちらかがもう一方を指導する関係ではありません。
子どもの成長を支えるために、それぞれが見えていることを持ち寄る関係です。文部科学省も、学校・家庭・地域がパートナーとして連携・協働することを重視しています。 (マナビ未来)
4月の学級懇談会を、保護者へ学校の要求を伝える場ではなく、これからの連携の入口として考えます。
- 1.学級懇談会の目的を一つに絞る
- 2.最初に「今日の流れ」を示す
- 3.自己紹介は経歴より「どんな担任でありたいか」
- 4.「私の指導方針」ではなく「学級で大切にしたいこと」を話す
- 5.学級の様子は「評価」ではなく具体的な姿で伝える
- 6.写真や動画は「見せれば喜ばれる」と考えない
- 7.生徒自身の声を少し届ける
- 8.保護者へ「家庭でやってほしいこと」を並べすぎない
- 9.家庭の形を決めつけない
- 10.保護者同士の交流は「無理に盛り上げない」
- 11.保護者からも「知りたいこと」を聴く
- 12.個別の相談は全体の場で扱わない
- 13.連絡方法を具体的に伝える
- 14.参加できなかった保護者が不利にならないようにする
- 15.「この先生は完璧です」と見せようとしない
- 16.時間どおりに終わる
- 17.最初の懇談会のゴールは「次に話せること」
- 45分の学級懇談会モデル
- そのまま使える最初の挨拶
- 保護者へ尋ねやすい質問
- 最初の学級懇談会で避けたいこと
- 学級懇談会の準備チェックリスト
- 参考資料
1.学級懇談会の目的を一つに絞る
最初に、
「何のためにこの懇談会をするのか」
を考えます。
伝えたいことはたくさんあります。
学級経営。
学習。
生活。
行事。
部活動。
家庭学習。
提出物。
SNS。
進路。
しかし、全部を詳しく説明すれば、保護者は聞くだけになります。
4月の最初の懇談会で最も大切にしたい目的は、
担任・学校・家庭が、これから必要なときに話し合える関係の入口をつくること
です。
そのために、
・担任はどんな人なのか
・学校で何を大切にしているのか
・現在の学級はどんな様子なのか
・困ったときはどう連絡すればよいのか
・保護者は今どんなことを感じているのか
を共有します。
「すべてを説明する会」ではなく、
「これからつながるための最初の会」
と考えると、内容を精選しやすくなります。
2.最初に「今日の流れ」を示す
保護者も緊張しています。
何分くらいかかるのか。
何を話すのか。
最後に質問できるのか。
分からないまま話が始まると、落ち着きません。
最初に簡潔に示します。
本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。今日は、現在の学級の様子、私が大切にしたいこと、今後の予定などをお話しします。後半には、皆様からも学校生活について感じておられることを少し伺えればと思っています。○時頃には終了する予定です。
これだけで見通しができます。
教師が授業で生徒に見通しを示すのと同じように、保護者にも会の構造を示します。
3.自己紹介は経歴より「どんな担任でありたいか」
自分の経歴を長く説明する必要はありません。
担当教科。
教員経験。
趣味。
家族。
これらを少し話しても構いません。
ただ、保護者が最も知りたいのは、
「この先生は、わが子にどう関わるのだろう」
ということです。
そこで、自己紹介の最後に教師として大切にしていることを短く話します。
例えば、
私は、困ったことが起きたときに、生徒が「先生に相談してみよう」と思える学級にしたいと考えています。すぐにすべてを解決できるわけではありませんが、まず話を聴き、一緒に考えることを大切にします。
あるいは、
授業でも学級でも、教師が全部答えを決めるのではなく、生徒自身が考える場面を大切にしたいと思っています。
この程度で十分です。
立派な教師像を宣言するより、日常で守れることを一つ伝えます。
4.「私の指導方針」ではなく「学級で大切にしたいこと」を話す
4月の懇談会では、
「私は厳しく指導します」
「ルールを徹底します」
「提出物は必ず出させます」
と教師側の方針を強く伝えたくなることがあります。
必要な説明はします。
しかし、学級は教師一人のものではありません。
生徒と一緒につくっていきます。
こども基本法では、こどもを権利の主体として位置付け、年齢や発達の程度に応じて意見が尊重されることなどを基本理念としています。 (日本中央競馬会)
例えば、
安心して過ごせること
違う考えを持っていてもよいこと
失敗してもやり直せること
困ったときに相談できること
自分たちの学級について自分たちでも考えること
などを伝えます。
「教師がどう統率するか」より、
「この学級で、生徒にどんな経験をしてほしいか」
を話します。
5.学級の様子は「評価」ではなく具体的な姿で伝える
4月の段階で、
「とてもよいクラスです」
「元気なクラスです」
「少し落ち着きがありません」
と学級全体を評価する必要はありません。
まだ始まったばかりです。
それより、
「朝、教室へ入ると自然に挨拶を交わす姿が少しずつ増えています」
「授業では、まだ発言する人は限られていますが、隣同士ではよく考えを伝え合っています」
「係活動について、自分たちで相談して決める場面を増やしています」
と具体的に伝えます。
保護者は教室の日常を見る機会が多くありません。
担任が見た具体的な場面を届けること
に価値があります。
6.写真や動画は「見せれば喜ばれる」と考えない
授業参観だけでは伝わらない普段の学校生活を、写真や動画で紹介する方法はあります。
ただし、
「保護者が喜ぶから」
だけで使用しません。
誰が写っているか。
氏名や名札が見えていないか。
掲示物に個人情報がないか。
学校内でどのような同意・取扱いになっているか。
どの端末・サービスで扱うか。
を確認します。
個人情報保護委員会は、学校では成績、健康、家庭環境などプライバシー性の高い情報を扱っていることを踏まえ、漏えい防止と適切な安全管理を学校・教育委員会へ求めています。 (PPC)
また、写真に登場する生徒が毎回同じになれば、学級の一部分だけが「学級の姿」として伝わります。
写真や動画を使わなくても、
教師が具体的なエピソードを話せば学校生活は十分伝えられます。
7.生徒自身の声を少し届ける
保護者会で教師が、
「生徒たちはこう思っています」
と代弁しすぎないようにします。
可能であれば、事前に生徒へ短いアンケートを取ります。
例えば、
「今のクラスで安心できるところ」
「これからこんなクラスにしたい」
「最近学校で楽しかったこと」
「家の人に学校について知っておいてほしいこと」
などです。
個別の回答をそのまま紹介する必要はありません。
「『困ったときに声を掛け合えるクラスにしたい』という意見が複数ありました」
と全体の傾向として紹介する方法もあります。
次期教育課程に向けた国の議論でも、学校生活や教育活動に児童生徒の声を生かす取組が紹介されています。 (文部科学省)
生徒のいない保護者会だからこそ、生徒の存在が消えないようにします。
8.保護者へ「家庭でやってほしいこと」を並べすぎない
早寝。
家庭学習。
提出物確認。
スマートフォン。
忘れ物。
朝食。
生活リズム。
学校から家庭へお願いしたいことはたくさんあります。
しかし、4月の懇談会が、
学校から家庭への依頼事項説明会
にならないようにします。
家庭にはそれぞれ事情があります。
教師が、
「毎日必ず○時間勉強させてください」
「毎晩保護者が予定を確認してください」
と一律に求めても、現実に合わない場合があります。
例えば、
学校では、自分で予定を確認して準備できるよう少しずつ支援していきます。最初の時期は、ご家庭でも学校からの連絡について話題にしていただけるとありがたいです。
とします。
学校が何をするのかを示した上で、必要な部分を家庭へお願いする。
この順番を大切にします。
9.家庭の形を決めつけない
「お父さん、お母さんにもお願いします」
「家に帰ったらお母さんに見せてください」
といった表現は、すべての家庭に当てはまるわけではありません。
家庭の構成。
就労状況。
言語。
文化的背景。
経済状況。
疾病。
介護。
様々な事情があります。
基本的には、
「保護者の皆様」
「ご家庭」
などの表現を使います。
また、
「保護者なら当然これくらいできる」
という前提を持たないようにします。
学校と家庭の連携とは、
同じことを同じ方法で行うことではありません。
学校と家庭がそれぞれの立場から子どもの成長を支える関係です。文部科学省も、学校・家庭・地域の連携・協働をパートナーシップとして位置付けています。 (マナビ未来)
10.保護者同士の交流は「無理に盛り上げない」
学級懇談会で、保護者同士に話してもらう方法があります。
これは有効な場合があります。
ただし、
「全員必ず自己紹介してください」
「子育てで困っていることを一つ話してください」
のように、私的な内容まで話すことを求める必要はありません。
例えば、
差し支えない範囲で、お名前と、お子さんが最近夢中になっていることを一つお願いします。
程度なら参加しやすくなります。
あるいは、隣同士で、
「中学校へ入って、今気になっていること」
について数分話してもらう方法もあります。
話したくない人は聴くだけでもよい。
時間がなければ交流を入れなくてもよい。
交流活動を行うことではなく、保護者が孤立しない場をつくること
を目的にします。
11.保護者からも「知りたいこと」を聴く
担任から30分間説明して、
「何か質問はありますか」
と最後に聞くと、質問が出ないことがあります。
少し具体的に尋ねます。
中学校生活が始まって、ご家庭で気になっていることはありますか。
小学校と比べて分かりにくいことはありますか。
学習、生活、部活動などで、学校からもう少し情報がほしいことはありますか。
すべてその場で答える必要はありません。
学校として確認が必要なら、
その点は確認して、改めてお知らせします。
で構いません。
保護者と教師の信頼関係についての研究では、教師への信頼が保護者と教師の協働や、保護者が教師へ援助を求める際の心理と関係する可能性が示されています。 (J-STAGE)
質問できる雰囲気そのものをつくる
ことにも意味があります。
12.個別の相談は全体の場で扱わない
懇談会で、
「うちの子が○○さんにこう言われたと言っています」
「先生の○○への対応について聞きたいです」
と個別の相談が出ることがあります。
その場で詳しく答え始めると、別の生徒の情報へ触れる可能性があります。
大切なお話ですので、この場で他のお子さんのことも含めてお話しするのではなく、終了後に個別に伺わせてください。
とします。
同じことは、
成績。
不登校。
いじめ。
特別な教育的支援。
家庭状況。
健康。
進路。
についても言えます。
全体で共有する情報と、個別に扱う情報を分ける。
学級懇談会では特に重要です。学校で扱われる児童生徒情報について、個人情報保護委員会も継続して安全管理を求めています。 (PPC)
13.連絡方法を具体的に伝える
「何かあれば学校へ連絡してください」
だけでは、保護者は迷います。
例えば、
・欠席連絡は○○システム
・日常的な問い合わせは学校代表電話
・個別相談は担任へ
・担任不在時は学年の教職員でも対応する
など、学校の実際の仕組みを示します。
また、
担任個人だけを唯一の窓口にしない
ことも大切です。
「担任にしか相談できない学校」は、担任が不在のときに支援が止まります。
必要に応じて、
学年主任。
養護教諭。
教育相談担当。
スクールカウンセラー。
管理職。
など学校の相談体制を紹介します。
学校と保護者間の連絡については、国もデジタル化を進める方向を示しており、学校・設置者の仕組みに応じて適切に使い分けることが求められます。 (文部科学省)
14.参加できなかった保護者が不利にならないようにする
仕事。
介護。
きょうだいの世話。
健康。
様々な理由で学級懇談会に参加できない家庭があります。
「来なかった=学校への関心が低い」
とは考えません。
また、重要な情報を、
「懇談会へ来た人だけが知っている」
状態にしないことも大切です。
年間予定。
学校生活上の重要事項。
連絡方法。
提出物。
学校として周知すべき内容。
これらは学校が定めた方法で欠席家庭にも届けます。
懇談会への参加は、保護者の熱心さを測る指標ではありません。
必要な情報へアクセスできることを保障する
という視点を持ちます。
15.「この先生は完璧です」と見せようとしない
初めての学級懇談会ほど、
「頼りないと思われてはいけない」
と考えます。
すると、
知らないことまで答える。
できない約束をする。
自信があるように見せる。
ということが起こります。
必要ありません。
その点は、私も正確に確認してからお答えします。
学年で確認して、改めてお知らせします。
と言えばよいのです。
保護者が信頼する教師とは、「何でも知っている教師」と単純に言えるものではありません。教師への信頼についての研究では、実際の学校対応への評価など複数の要因との関連が示されています。 (J-STAGE)
分からないことを分からないと言い、確認したことをきちんと返す。
その積み重ねの方が大切です。
16.時間どおりに終わる
最初の懇談会は、つい話したいことが多くなります。
しかし、予定を20分、30分と超えることは避けたいところです。
保護者には、その後の予定があります。
教師が話し足りなくても、時間が来たらまとめます。
例えば、
本日は時間となりましたので、全体の懇談会はここで終了します。個別に相談したいことがある方は、この後お声掛けください。
とします。
話す内容を減らすことも準備の一つです。
伝えたいことを全部話すより、必要なことを時間内に伝える。
それが会議を運営する側の責任です。
17.最初の懇談会のゴールは「次に話せること」
学級懇談会が終わったとき、
「保護者を感動させられた」
「教育方針を理解してもらえた」
「保護者会が盛り上がった」
ことを成功基準にする必要はありません。
保護者と教師の関係は、一回の会で完成するものではありません。
子どもに何かあったとき。
学習で困ったとき。
友人関係で迷ったとき。
進路を考えるとき。
家庭で変化があったとき。
学校で気になる姿が見えたとき。
そのときに、
学校と家庭が話せるかどうか
が重要になります。
保護者と教師との信頼関係については、トラブル時の学校対応への満足度と教師への信頼との関連が研究でも確認されており、日常的な対応の積み重ねが重要だと考えられます。 (J-STAGE)
最初の懇談会は、そのスタートです。
担任が一方的に話す。
保護者が一方的に学校へ要望する。
どちらでもありません。
学校で見えていること。
家庭で見えていること。
そして何より、
生徒本人が何を感じ、何を考えているのか。
それらを必要なときに持ち寄れる関係をつくります。
「何かあったら相談してください」
と口で言うだけではなく、
本当に相談されたときに話を聴く。
分からないことは確認する。
約束したことは返す。
問題があれば組織で対応する。
その積み重ねによって、
「相談してよい学校」
になっていきます。
4月の最初の学級懇談会で完成させる必要はありません。
「これから一年間、必要なときには一緒に考えていきましょう」
という関係の入口をつくれれば、十分だと思います。
45分の学級懇談会モデル
学級懇談会が45分の場合の一例です。
0~5分 挨拶・自己紹介・今日の流れ
本日はお越しいただきありがとうございます。今日は学校から一方的に説明するだけでなく、現在の学級の様子をお伝えし、皆様からも少しお話を伺えればと思っています。
5~15分 現在の学級の様子
・4月に見えてきた具体的な生徒の姿
・授業の様子
・生徒自身の声
・学級で大切にしていること
15~25分 今後の学校生活
・直近の行事
・学習
・学校生活
・連絡方法
・相談体制
必要事項だけに絞ります。
25~35分 保護者から話を聴く
例えば、
中学校生活が始まって、ご家庭で何か変化はありましたか。
今、学校から知りたいことはありますか。
と尋ねます。
人数や雰囲気によって、全体で話す、隣同士で話す、質問を受けるなど方法を選びます。
35~42分 質問・確認
全体で答えられる質問を扱います。
個別の内容は終了後または別日にします。
42~45分 まとめ
今日だけですべてをお話しすることはできません。これから学校生活の中でいろいろなことがあると思います。何か気になることがありましたら、一人で抱えず学校へご相談ください。学校からも、必要なことはお伝えしていきます。一年間よろしくお願いいたします。
45分すべてを使う必要はありません。
30分で必要な内容が終われば、早く終了して構いません。
そのまま使える最初の挨拶
本日はお忙しい中、学級懇談会にお越しいただきありがとうございます。
○年○組の担任を担当しています○○です。
新しい学級が始まり、まだ○週間です。生徒たちも、新しい友達や先生との生活に少しずつ慣れているところです。
私も、これから一人ひとりのことをもっと知っていきたいと思っています。
学級では、安心して過ごせること、違う意見があっても話ができること、困ったときに相談できることを大切にしていきたいと考えています。
もちろん、一年間ずっと順調にいくとは思っていません。友人関係、学習、行事などで、うまくいかないこともあると思います。
そのときに、本人、学校、ご家庭で必要なことを話し合える関係をつくっていければと思っています。
今日は、現在の学校での様子をお伝えするとともに、皆様からも中学校生活について感じておられることを少し伺えればと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
保護者へ尋ねやすい質問
保護者同士の交流や全体懇談で使う場合は、答えることを強制せず、差し支えない範囲とします。
学校生活について
「中学校生活が始まって、ご家庭で何か変化はありましたか」
「お子さんは学校について、どんな話をしていますか」
学習について
「中学校の学習について、今気になっていることはありますか」
情報発信について
「学校から、もう少し知りたいと思われている情報はありますか」
学級について
「学校生活の中で、こんな力を身に付けてほしいと思われていることはありますか」
自由に話してもらう場合
「今、学校へ伝えておきたいことがありましたらお願いします」
すべての質問を使う必要はありません。
一つか二つで十分です。
最初の学級懇談会で避けたいこと
・教師が最初から最後まで話し続ける
・「私は厳しく指導します」と強さを示すことを目的にする
・生徒の問題点を学級全体の特徴として話す
・特定の生徒を推測できる話をする
・保護者同士に私的なことを無理に話させる
・特定の家庭像を前提にする
・家庭へのお願いばかりを並べる
・写真や動画を確認せず使用する
・その場で分からないことを推測で回答する
・終了時刻を大幅に超える
・欠席した家庭に必要情報を届けない
・「来ている保護者=熱心な保護者」と考える
・個別相談を全体の前で扱う
学級懇談会の準備チェックリスト
□ 学級懇談会の目的を一文で説明できる
□ 開始・終了時刻を決めている
□ 当日の流れを保護者へ示せる
□ 自己紹介を3分程度にまとめている
□ 学級で大切にしたいことを整理している
□ 学級の具体的な生徒の姿を準備している
□ 必要に応じて生徒の声を取り入れている
□ 学校・学年から伝える共通事項を確認した
□ 学級通信・連絡システム等の役割を説明できる
□ 学校への連絡方法を確認した
□ 相談できる教職員・専門職を確認した
□ 保護者へ聞きたいことを一つ用意した
□ 保護者交流を行う場合、参加を強制する内容になっていない
□ 家庭の形を決めつける表現になっていない
□ 写真・動画・生徒作品の扱いを確認した
□ 個別情報が他の保護者から見えないようにした
□ 個別相談が出た場合の対応を考えている
□ その場で回答できない質問への対応を決めている
□ 欠席家庭への情報提供方法を確認した
□ 終了時刻を守れる内容量になっている
全部に○を付けることが目的ではありません。
最も重要なのは、
「自分が何を話すか」だけでなく、「保護者とこれからどのような関係をつくりたいか」
を考えて準備することです。
参考資料
・文部科学省「学校と地域でつくる学びの未来」―学校・家庭・地域がパートナーとして連携・協働し、子どもの学びや成長を支える考え方を示しています。 (マナビ未来)
・文部科学省「コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進に係る手引き」―2026年3月公表。学校と家庭・地域との連携・協働を進める考え方やポイントを整理しています。 (マナビ未来)
・こども家庭庁「こども基本法」―こどもの権利、意見の尊重・反映等に関する基本的な考え方を示しています。 (日本中央競馬会)
・中央教育審議会教育課程企画特別部会「論点整理」―学校生活や教育活動への児童生徒の参画、児童生徒の意見を学校改善等に生かす取組について整理しています。 (文部科学省)
・個人情報保護委員会「学校における個人情報の漏えい等事案を踏まえた個人情報の取扱いに関する留意点について」―学校が扱う児童生徒情報の安全管理について注意喚起しています。 (PPC)
・杉本希映ほか「保護者による教師の信頼性認知尺度の開発とその関連要因の検討」『教育心理学研究』―保護者による教師への信頼と、学校対応への満足度、援助要請への心配等との関連を検討しています。 (J-STAGE)
・杉山志穂「小学校における学級担任と保護者との関係構築に関する研究」―教師と保護者双方の視点から、関係構築について検討しています。 (J-STAGE)

