中学校教師なら、夏休みの苦手教科の克服をこう指導する

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「苦手教科は、どうやって克服したらいいのですか」
教師として、必ず答えられないといけない質問の1つです。
生徒の苦手度合いにもよりますが、ここでは、
5教科のそれぞれの平均68点程度のテストに対して、
国語75点、数学43点、理科53点、社会74点、英語80点の中学1年生、または、中学2年生の生徒が、数学や理科を夏休みに、自力で克服する場合で考えます。
<目次>
1.問題集の選び方と取り組み方、推薦問題集
2.夏休み中の中学校教師のフォローの方法


記事一覧

1.問題集の選び方と取り組み方、推薦問題集

克服のためのキーワードは、
・問題集の選び方

・選んだ問題集の取り組み方
です。
「どの問題集を選ぶか」
これは、とても重要な問題です。
間違っても、見本として中学校においている問題集を
「これ貸してあげるから、使っていいよ」
と言ってはいけないのです。
さて、どのような問題集がよい問題集なのか・・・?
上記のようなその教科に対して苦手意識をもっている生徒が一人で取り組んでいく上で外せない条件があります。
・項目ごとにまとまっているもの(完結しているもの1~2ページ毎に)。
・項目の最初にまとめがあるもの。あるいは、超簡単な例題などで説明やまとめをしているもの。
・そのまとめや説明を見たら(見ながら)、必ず理解できる例題や超基本問題がすぐあとについているもの。
・1つの項目に対して、1つの基本問題だけを集めたページがあること。
・解答の解説が極めて丁寧で親切であり、それを見たら自力で理解できること。
・できれば、教科書準拠(または、教科書との対応表)があること。

です。
平成26年7月現在で、次の問題集は上記の条件を満たしていると言えます。
数学や理科だけではなく、英語も紹介しています。
<学研教育出版>
中1数学をひとつひとつわかりやすく
中2数学をひとつひとつわかりやすく
中1理科をひとつひとつわかりやすく
中2理科をひとつひとつわかりやすく
中1英語をひとつひとつわかりやすく
中2英語をひとつひとつわかりやすく
<旺文社>
とってもやさしい数学(中学1年)
とってもやさしい数学(中学2年)
とってもやさしい理科(中学1年)
とってもやさしい理科(中学2年)
とってもやさしい英語(中学1年)
とってもやさしい英語(中学2年)
<学研教育出版>
魔法の中1数学ノート
魔法の中2数学ノート
魔法の中1理科ノート
魔法の中2理科ノート
魔法の中1英語ノート
魔法の中2英語ノート
<新興出版社>
ホントに解かる中1数学
ホントに解かる中2数学
ホントに解かる中1理科
ホントに解かる中2理科
ホントに解かる中1英語
ホントに解かる中2英語
これらの中から、生徒ができそうなものを選ばせればよいでしょう。
ただし英語や理科については、「準拠版」の方が復習しやすい生徒も多くいます。
そういう理由から、
<新興出版社>
教科書トレーニング理科1年
教科書トレーニング理科2年
教科書トレーニング英語1年
教科書トレーニング英語2年
を薦めてもよいでしょう。
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次に取り組み方です。
これも、極めて重要です。
これまでも、「勉強方法・テスト関連」カテゴリーで繰り返し記事にしています。
ポイントは、
「問題を解ける状態にすること」
です。
理解だけで終わってしまう自己満足勉強ではいけません。
「時間をかけて、理解をした。でも、テストでは、問題を解けなかった、、、、」
これは、生徒が一番自信をなくすことなのです。
絶対に避けなければいけません。
「理解すること」と「問題を解けるようになること」では、想像以上の差がある
のです。
極論すれば、
理解はしていなくてもいいから、問題を解けるようにする
くらいに思っています。
一般的な問題集の進め方は、
(1)まとめ(ポイント解説)を読む。または、超簡単例題をやりながら読み進める。
(2)基本問題を1題ずつ解き、丸つけをする。
(3)×の問題は、すぐにもう1回解く。解けなければ、理解してもう一度解く。解けるまでこれを繰り返す。間違った問題はチェックマークを入れる。
(4)これを基本問題の最後まで続ける。
(5)間違った問題を最後にまとめてとく。

丁寧すぎるかもしれませんが、苦手強化を自力で克服しようと思えば、これくらいしないと、「問題を解けるようにならない」のです。
次の日は、前日解いた問題と同じ問題を解くことからスタートします。
理想は、
・ポイントは24時間以内に同じ問題をする
ことです。
本当は12時間以内ですが、中学生でそこまで要求するのは難しいでしょう。
<1日に進める量>
生徒の苦手度合いにもよりますが、
・1回の時間が、30分~60分
または、
・1回の量が、上記問題集で言うと、1項目(2~4ページ)
が妥当でしょう。
1日に同じ教科の多くの項目や領域、単元を進めてしまうと、それだけ次の日には多くの量を忘れてしまいます。
上記の量を超えたら、教科を変えるべきでしょう。
5時間を1日するのなら、1時間を5日するのがよいのです。
また、
月曜日 国語5時間
火曜日 数学5時間
水曜日 理科5時間
木曜日 社会5時間
金曜日 英語5時間
よりは、
月曜日 国語1時間、数学1時間、理科1時間、社会1時間、英語1時間
火曜日 国語1時間、数学1時間、理科1時間、社会1時間、英語1時間
水曜日 国語1時間、数学1時間、理科1時間、社会1時間、英語1時間
木曜日 国語1時間、数学1時間、理科1時間、社会1時間、英語1時間
金曜日 国語1時間、数学1時間、理科1時間、社会1時間、英語1時間
とできる生徒は、このように勉強するほうがよいのです。
極端な例過ぎますが・・・。
あくまで、考え方の基本として捉えてください。

2.夏休み中の中学校教師のフォローの方法

自力で理解できない問題があります。
しかも、家庭に質問できる人がいない場合はどのようにするか?
中学校教師の出番です。
「自分で家で勉強して出てきた質問に答えてあげること」
これは、もっとも重要な仕事の1つです。
何よりも優先されるべきです。
これに関することは、「どんなに忙しくても、生徒からの質問に答えなければならない」で記事にしました。
中学校で、
「質問受付日」
を夏休みの最後の学年だよりに、「苦手教科の克服方法」とともに掲載しておきます。
もちろん、学年教師とうまく連携して進められることが条件です。
ここでの掲載方法のポイントは、
・日時、場所を明確にしておく
・必ずその教室には、教師が常駐しておく
です。
教室だけを解放しておいて、「質問があれば、職員室においで」
では、少し不親切でしょう。
内気な生徒はなかなか職員室へのハードルは高いものです。
夏休みの序盤、中盤、終盤でそれぞれ2日×3回、それぞれ2時間設定は必要でしょう。
そして、質問に来た時は、
できるだけ多くの教師がその教室に顔を出し、満面の笑みで
「偉いな〜」
と褒めてあげるのです。

その他

・各種の通信添削もありますが、これについては、各企業のHPをご覧ください。
・学級通信にも、「苦手教科克服の方法」を掲載するとよいでしょう。
・教師側は、「苦手科目を自力で克服するのは、とても難しいこと、覚悟のいること」という認識をもっていなければなりません。