1.思うことを言いすぎないこと
「前任校の中学校の文化に重きをおき、異動先の中学校で前任校の方法が良いと主張する」
これは、完全なNGです。
少しの力とやる気のある先生が陥りやすいことです。
しかしこれでは、異動先の中学校で信頼を得ることはできないでしょう。
「思うことを言いすぎない」
最初のうちは、このような感覚も必要です。
2.正論だけでは通用しない
それはそうでしょう。
元からいらっしゃる先生にとっては、「この中学校のことを何も知らないのに、何を言っているのだ」となります。
たとえそれが正論であってもです。
組織で仕事をするなら、主張の方法は考えなければなりませんし、工夫しなければなりません。
正論だからと言って主張し過ぎて、周りの先生が嫌な思いをして、組織全体のエネルギーが下がるようではいけないのです。
「感じたことを言ってはいけない」のではありません。
むしろ、最初に感じることを大切にする感覚も必要です。
「最初に感じたこと、こうすればいいと思うこと、おかしいと思ったこと」はどんどんメモすべきでしょう。
そのようなアンテナを高めておくべきでしょう。
3.「思ったこと」の取り扱い方
ポイントは、「メモしたことをどのようにアクションしていくか」ということです。
例えば、メモしたことを直接会議でストレートに言うのではなく、事前に誰かに意見を聞いておくといった工夫が必要なのです。
そうすれば、
「以前にも同じようなことがあって、この中学校では△△という文化があるからこうなっている。だから仕方のないことである」
「それは、素晴らしい視点だから、一旦○○先生に相談してみればどうですか」
「それは今年変わったばかりだから、年度末反省の時に提案したらどうですか」
といったことを教えてくれるかもしれません。
異動時の最初のイメージ、とても大切です。