まずは1つ、他の中学校教師に負けない分野をもつ

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1.すべては1つの分野から始まった

教師をやっていると、「どの分野の仕事もできる」教師に出会います。
しかし、その教師は最初からそうだったわけではありません。
例外なく、1つの分野から始まっているのです。
私の場合は、パソコン分野(ICT教育ではない)でした。
私は以前ソフトウェア会社で働いていたことがありました。
そんなこともあり、最初にいただいた学年分掌は「情報教育」でした。
十数年前は、今のようにパソコンの操作をできる教師はとても少ない状態でした。
これは、ラッキーでした。
しかし、ICT教育については、まったくの素人でしたので、一から勉強しました。
当時では、珍しかったパソコン、プロジェクター、教材提示装置を用いて積極的に授業で使用しました。
ほぼ毎週、生徒は生徒自身の作品を教材提示装置で発表していました。
1年目は、他の領域はまったくと言っていいほど、他の教師にはおよびませんでしたが、この分野だけは頼りにされました。
その結果、「この中学校には、◯◯先生というパソコンを使った授業をする先生がいる」ということで、研究発表の機会も増えていきました。

2.1つを極めれば、他の校務分掌へも還元できる

そしてしばらくたつと、他の分野にも影響していくようになったのです。
3学期が始まってすぐ、校長先生から声をかけられました。
「◯◯先生、進路指導主事を次年度お願いできませんか」と言われたのです。
私よりも、進路指導の力が長けている教師はたくさんいましたが、私は指名されたのです。
もちろん、「パソコン操作」だけが原因でないかもしれません。
しかし、影響していることは間違いありませんでした。
進路指導を担当することになった直前の春休み、猛烈に「進路指導」の勉強をしたことを覚えています。
「パソコン」から、「ICT教育」、「進路指導」とできる分野が増えていったのです。
そして、この後、「学年運営」、別の役職への道へと続くことになります。
さて、皆さんも、必ず誰にも負けない分野をもつことができます。
「負けない分野」と言っても、必ずしも100%「教育」に関係している必要はないのです。
ほんの少しでも、教育に関係していればよいのです。
「勉強方法の指導」、「生徒会」、「環境問題」、「整理整頓の仕方」、「健康維持の方法」、「おすすめの映画」、「海外」、「語学」、「料理」、「将棋」などなど。
それを極めていき、周りに還元していくことで、他のできる分野が増えていくのです。

ない場合は、その分野に長けている先生に教えてもらいましょう。

ついでに資料も全部もらいましょう。
自分に自信がなくて、どうしたらいいか分からないという方は特に、そういう1つの分野をつくってほしいと思います。

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