1.YouTube「世界で最もタフな仕事」とは
今話題になっているYouTube動画があります。(リンク切れの際はご容赦ください)
World’s Toughest Job – #worldstoughestjob – Official Video「世界で最もタフな仕事」です。
5月1日現在、1700万回以上再生されています。
「ウソの求人広告」を出して、応募してきた人の面接のようすをアップした動画です。
「ウソの求人広告」の内容は、無給、勤務時間が長いなど勤務条件が悪いものです。
動画の最後にはオチがあります。
この職業は、「母」であることです。
面接されている人々は、
「母親は偉大なんですね・・・」
「気づきました。ありがとうございました」
という感想を述べています。
この資料をもとに、中学生向けに授業を作成しました。
2.「母の日直前、YouTube世界で最もタフな仕事」授業案
T:先生
S:生徒
※:留意点など
T:
次のような求人広告を入手しました。
「どのような職業かは分からないが、次の条件から1つ職業を選ばなければならない」
と言われたら、A~Eどの仕事を選びますか。
選んだ仕事とその理由をワークシートの質問1の欄に答えなさい」
ワークシートイメージ
T:
(列指名する。)
S:
Dです。給料が高いからです。
Aです。時間が決まっているし、土日祝日を休めるからです。
T:
次に、一番つきたくない仕事はどれですか。A~Eから選び、記号とその選んだ理由を質問2の欄に書きましょう。
(列指名する。)
S:
Eです。給料なしなんてありえない。
Eです。仕事時間が長すぎる。
T:
A~Eの職業を予想します。時間は、1分です。
グループで一つに決めましょう。時間は3分です。
(3分後)
各グループの代表は板書してください。
(生徒が板書後)
正解を教師が黒板に書いていき、正解例を発表する。
Aは公務員です。
Bはパティシエです。
Cはプロ野球選手です。
Dは医者です。
Eは、(間)「母」です。
Youtubeに「職業面接」の動画があります。
今から流します。
※:
World’s Toughest Job – #worldstoughestjob – Official Video「世界で最もタフな仕事」を視聴する。
英語なので、教師が動画再生中に次のようなナレーションをする。
再生時間は、4分6秒です。
T:
「私たちは嘘の仕事を作りました」という一言で動画が始まります。
求人広告を出し、実際に採用面接をしました。
この動画が実際の映像です。
仕事の条件として、会社側は、
・週6日24時間体制
・実働週135時間以上
・多数のプロジェクトを同時に管理
・仕事の多くは立ち仕事か腰をかがめて行う
・臨機応変さが必要
・薬の知識と心理学の博士号か同等の力
・休憩・休暇なし
・給料は無し
という、無茶な条件を出します。
当然、面接されている人は当惑します。
「座る時間はとれないのですか」
「合法ですか」
面接を受けている人の中には怒りだす人もいます。
「この仕事は、正気ではありません!」
「条件がひどすぎる」
そして、最後にオチがまっています。
世界で最もタフな仕事をしている職業が、「母親」であることです。
「MOM」と発言する部分です。
面接を受けている人は、一瞬言葉に詰まりますが、
「その通りです・・・」
「母親は偉大です」
という反応に変わっていきます。
(動画終了後)
5月11日は、母の日です。
どんな形だっていいのです。
感謝を言葉に表してみませんか?
今日の授業の感想を書きましょう。
3.「母の日直前、YouTube世界で最もタフな仕事」授業素材ダウンロード
「母の日直前、YouTube世界で最もタフな仕事」ワークシートをPDFファイルで表示
「母の日直前、YouTube世界で最もタフな仕事」ワークシートダウンロード
4.その他・留意点
オチを知っている生徒がいるかもしれないので、授業当初に「この授業で最後の結論を予想できたとしても、決してみんなには言わないでください。みんなが考える機会を失います。」と言ってもいいでしょう。
「母親なんだから当然、それを覚悟して子どもを産んだんだから。また、子どもの成長という見返りは十分あるはず」
「自分の母親はそんな真面目ではない」
「母親以外が育てているわけではない」
「母親は、自分の人生を犠牲にしているわけではない」
そのような意見もあると思います。
それでも、この資料に限らず、母親の偉大さについて考えさせるための授業は必要です。
中学生の親孝行を具体的な形にする|中学校教師が伝えることでも記事にしています。