1.感性のない教師は、間違った方法で指導する。そして組織全体を混乱させる。
感性のない教師は、間違った方法で指導します。
例えば、目の前の生徒のことしか見えません。
そして次のように言います。
「俺の前だったら、ちゃんと言うことを聞くでしょう。この生徒たちを静かに言うことを聞かせることができないのは、教師として力がない証拠」
一見、このような教師が「教師力がある」と思われがちですが、逆なのです。
この教師の前では言うことを聞く一方で、この教師がいない時には、その反動で余計に言うことを聞かなくなっていることに気づいていないのです。
「大声で指導する」
「あの先生が怒ったら怖い、と思われることに価値をおく」
「俺は嫌われ役でいいと思っている」
と考えます。
そのような教師が1人でもいると、周りの心ある教師は指導しにくくなります。
「大声で指導する(あの先生が怒ったら怖い)」ことで指導された生徒は、「そのように」育っていきます。
大声でしか指導できなくなるのです。
大人の目を気にしながら、行動するようにもなります。
大声で指導する教師が、学年開きの学年集会で、少しでも生徒にできていない所があると「大声で指導する」ことがあります。
これでゲームセットです。
最初に体験したことが、生徒の基準になってしまうのです。
そんな教師が中学校に1人いるだけで、生徒が毒されていくのです。
感性のない教師の他の教師へ及ぼす影響も半端ありません。
感性のない教師の心無い言動により、どれだけ多くの教師が委縮し、落ち込み、やる気をなくし、陰で悔しい思いをしていることか・・・。
残念ながら、感性がないから、それに気づけないのです。
ここまでひどくはなくても、似たようなことが全国の中学校であります。
その結果、全体のことを考えているにも関わらず、逆にマイナスの方向へ向かってしまうのです。
感性がなければ、生徒、保護者、他の教師の心をつかむことができません。
感性がなければ、自分の問題点にすら気づきません。
2.感性のある教師が、学校の雰囲気を変える
感性がある教師は、次のような共通点があります。
・自分だけではなく、全体の成長を考える。
・全体の成長を考えて、コツコツ正しい方向へ努力する。
・生徒や他の先生に悩みをよく相談される。
・他人の悲しみを自分の悲しみのように感じる
・他人の喜びを自分の喜びのように感じる
・相手の「気持ち」に焦点をあてる
・本を読んでいる(ジャンルは問わない)。
・とにかく優しい。
・人によく道を聞かれる。
・プライベートを大切にする。
・強さももっている
感性のある授業力のある教師、
感性のある生徒指導力のある教師、
感性のある学年主任・・・、
感性のある教師が増えれば、学校の雰囲気は一変します。