「臨時(的任用)講師や非常勤講師その他講師の先生(以下、講師の先生)も、教諭の先生と同じように最大限育てる。チームの一員として役割を任せる。」
特別な事情のない限り、信頼できるリーダー的立場にある先生ならこのように考えます。
実際、私が見てきた講師の先生は、ほとんど「どこまでできるか分からないが、頑張りたい。力をつけたい。」と思われていました。
例えば、生徒指導の一場面。
講師の先生にも生徒対応を任せます。
講師の先生が慣れていなければ、事前に指導方法も教えておきます。
その結果、伸び伸びと仕事をし、大活躍します。
1年間で大きく成長するのです。
他の中学校で勤務することになっても、即戦力となっているのです。
講師の先生は、一般の教諭がもっていない能力をもっている場合が多くあります。
しかし、その一方で、
「責任のある仕事、重い仕事は任せない。長くても1年だから、育てることにも力を入れない。自分でやった方が早い。」
「講師の先生に対して、仕事や役割を多く任せるは失礼。」
残念ですが、講師の先生に対して、このように思う先生がいるようです。
このように勝手に判断するのは間違いなのです。
その結果、仕事を多く抱え、「講師の先生が多いから、学年が回らない」と言った誤った主張をするのです。
「時間がない」と言っている先生に限って、講師の先生の気持ちを掴んでいません。
また、役割も与えられていません。
講師の先生こそ、貴重な戦力だということに気づかなければなりません。
万一講師の先生が「最小限の仕事しかしたくない」と言ったなら、そのような仕事をしてもらえばいいのです。
大事なことは、相手の気持ちを知った上で、その先生の温度に合せた役割をもってもらうということです。
<講師の先生の皆様へ>
先述したように、教諭の立場の先生は、
「責任のある仕事、重い仕事は任せない。長くても1年だから、育てることにも力を入れない。自分でやった方が早い。」
「非常勤や講師の先生に対して、仕事や役割を多く任せるは失礼。」
と思っている方もいます。
もしそのような考えの先生がリーダー的立場いるのなら、最初に自分の気持ちを伝えておきましょう。
例えば、
・この1年で多くのことを○○中学校の先生から多くを学びたい
・できるだけ役割を任せてほしい
あるいは、
・自信がないので、最小限の仕事だけを頑張りたい
などと言ったことを、自分のライフワークとのバランスを含めて話すのです。