12ヶ月の主な季節行事を取り上げ、学年便りや学級便りにどのように反映するかを記事にしました。
予定しておけば、「学年便りのネタがない」ということもなくなります。
学年便りは計画的にすべきものなのです。
季節行事に加えて、学校行事や生徒指導関係についての学年便りや学級便りを作成すれば、保護者の信頼を得ることができるでしょう。
季節行事を学年便りや学級便りにする時の基本構成
次の3つを基本構成にします。
1.季節行事を説明した文
2.生徒に作らせた作品(アンケートなども含む)
3.その時の生徒の活動写真
それらを、学級便りや学年便りに掲載するのが基本です。
学級便りであれば、全員分の作品を掲載します。
学年便りであれば、優秀作品、人気作品を掲載します。
それだけでは印象に残らない時もあるので、
「コンテスト」や「サプライズ」
でしかけることもあります。
それでは、スタートです。
1月の学級通信・学年便りの内容
<1月1日 元旦>
年度末の学年便り、学級便りに取り入れます。
まず「元旦」を検索して記事にします。
12月の最終学年便りで掲載するのがよいでしょう。
ここで取り上げるのは、「年賀状コンテスト」です。
各中学校で、生徒会主導で取り組んでいなければ、学年で取り入れましょう。
学年を動かせることができなければ、自分のクラスだけでもいいでしょう。
ホームルーム等の時間で、生徒に年賀状を書かせます。
それを縮小コピーして、学年便りに掲載します。
番号をつけて、生徒に気に入った年賀状を選ばせます。
その後、ベスト10を発表します。
ふだん脚光を浴びにくい生徒が選ばれることが多くありました。
「自分がいいな」と思う年賀状があれば、それを自分の書く年賀状に活かすことができます。
書くのが苦手な生徒の指導にもつながっているのです。
美術科と連携してもよいでしょう。
<1月2日 初夢>
まず、「初夢の由来」を検索して記事にします。
「交換日誌」などをしていれば、「初夢」を書いている生徒を学級便りに掲載します。
<1月2日 書き初め>
まず、「書き初め」を検索して記事にします。
これは、国語科と連携してやるべきでしょう。
必修となっている中学1年生の学級便りで作品を紹介するのがよいでしょう。
壁面に掲示したものを、写真で撮影すれば、立派な学級便りが完成します。
方法については、写真データ40枚を3分で1枚の学級便りにする方法をご覧ください。
この方法でなくても、壁面に掲示されている写真を9人分くらいまとめて撮ることができれば、4~5枚の写真ですみます。
また、生徒が書道をしている時の写真も忘れずに掲載しましょう。
<1月11日 鏡開き>
まず、「鏡開き」を検索して記事にする程度でよいでしょう。
次の日に、「昨日鏡開きした人」と確認するのもいいでしょう。
<1月第2月曜日 成人の日>
まず、「成人の日」を検索して記事にします。
次に、
「あと皆さんは、〇年で成人式を迎えます」という紹介で、成人式の説明をすればいいでしょう。
その時に、卒業生で成人式で会った話や、自分が成人式の時はどうだったかという内容も組み入れます。
時間があれば、成人式の日の自分への手紙を書かせるのもよいでしょう。
ただし、これでは学級便りには反映できないので、別に「成人式の日に、こうなっていたい」ということを別に一言書かせます。
それを学級便りに掲載します。
<1月に取り扱ってほしいその他の話題>
それぞれを検索して記事にします。
・大寒
・かまいたち
2月の学級通信・学年便りの内容
<2月3日頃 節分>
まず、「節分」を検索して記事にします。
もし、学校で許されるならば「鬼はそと、福はうち」をできればよいですね。
もちろん、コスチュームを来た「鬼」が登場します。
サプライズです。
ただし、豆は小分けにした袋のままがまくのがよいでしょう。
「鬼役の先生」が登場するのは中学生でもかなり好評でした。
<2月14日 バレンタインデー>
まず、「バレンタインデー」を検索して記事にします。
「持ってくるのはいいが、絶対に学校で食べない」くらいを学年便りや生徒指導便りに書きます。
<2月に取り扱ってほしいその他の話題>
それぞれを検索して記事にします。
・春一番
3月の学級通信・学年便りの内容
それぞれを検索して記事にします。
・3月3日 ひなまつり
・3月14日 ホワイトデー
・3月18日~24日ごろ お彼岸
・3月21日ごろ 春分の日
・三寒四温
4月の学級通信・学年便りの内容
・入学式本番のようすはもちろん、入学式当日の教室のようす、登下校のようす(校門)(当日中に発行、方法については、上記記事に記載)
最初に登校後、教室で座っているようすを掲載した学年便りも人気がありました。
・「今の気持ちを一言で表すと・・・・」(ミニアンケート、全員分を学年便りや学級便りに)
・特別活動で、「自己紹介カード」を作成後
・4月1日 エイプリルフール
・みどりの日
5月の学級通信・学年便りの内容
<ゴールデンウィーク明け>
「GW、何をしていましたか」アンケート
<5月第二日曜日 母の日>
まず、「母の日」を検索して記事にします。
お母さんにいつもの感謝の気持ちを伝える日です。
これは、母の日メッセージカードを書かせます。
何らかの事情で母親がいない場合は、感謝の気持ちを伝えたい人にカードを書かせます。
「母親がいない生徒への配慮がない」という意見もあるでしょう。
しかし、私はその生徒にきちんと説明して書かせます。
もう中学生です。
向き合うことが必要です。
<5月に取り扱ってほしいその他の話題>
それぞれを検索して記事にします。
・5月1日 メーデー
・5月3日 憲法記念日
・5月5日 こどもの日
6月の学級通信・学年便りの内容
<6月4日 虫歯予防デー>
まず、「虫歯予防デー」を検索して記事にします。
保健の先生と連携します。
保健だよりを書いてもらいましょう。
虫歯のない生徒の表彰は各中学校で実施していますよね。
<6月第三日曜日 父の日>
まず、「父の日」を検索して記事にします。
母の日にならって、父親に感謝の気持ちを贈ろうという日。
母の日と同様です。
メッセージカードを書かせます。
<6月22日ごろ 夏至>
まず、「夏至」を検索して記事にします。
理科の先生と連携して、夏至のしくみを説明した学年便りを作成するといいでしょう。
7月の学級通信・学年便りの内容
<7月7日 七夕>
まず、「七夕」を検索して記事にします。
これは、幼稚園や保育所、小学校でよく行われていますが、「笹竹」を準備し、願いごとをぜひ書かせてください。
竹に結ぶ前に、生徒の作品をコピーし、学級便りに反映します。
<7月中ごろから8月8日ごろまで 暑中見舞い>
まず、「暑中見舞い」を検索して記事にします。
夏前に国語科と連携して、年賀状と同様、「暑中見舞いコンテスト」をする。
<7月に取り扱ってほしいその他の話題>
それぞれを検索して記事にします。
・7月20日 海の日
・立秋前の18日間 土用
・お盆
8月の学級通信・学年便りの内容
検索して記事にします。
・8月15日 終戦記念日
9月の学級通信・学年便りの内容
<9月1日 防災の日>
まず、「防災の日」を検索して記事にします。
火事や地震に備えて避難訓練などをする日です。
おそらく学校でも、この日を前後に防災訓練をするでしょう。
3.11東日本大震災は毎年必ず授業する:2014実物パワポ資料付でも記事にしています。
<9月15日 敬老の日>
まず、「成人の日」を検索して記事にします。
ただし、「近くに親しい老人がいらっしゃる場合は、お祝いや日頃の感謝を述べるようにする」というメッセージを伝えてください。
<9月20日~26日 動物愛護週間>
まず、「動物愛護週間」を検索して記事にします。
「私の好きな動物」を理由とともに書かせ、学級便りに掲載しましょう。
美術部の生徒やイラストが得意な生徒に書かせて掲載するのもいいでしょう。
<9月に取り扱ってほしいその他の話題>
検索して記事にします。
・9月23日ごろ 秋分の日
10月の学級通信・学年便りの内容
<10月第二月曜日 体育の日>
まず、「体育の日」を検索して記事にします。
「〇年〇好きなスポーツランキング」を掲載しましょう。
<10月27日~11月9日 読書週間>
まず、「読書週間」を検索して記事にします。
「私の好きな本」を理由とともに書かせ、学級便りに掲載しましょう。
<10月31日 ハロウィン>
まず、「ハロウィン」を検索して記事にします。
美術科と連携して、関連する作品を作らせます。
そして、その作品を学級便りに掲載します。
ミニハロウィンパーティーなんてできないですよね・・・。
<10月に取り扱ってほしいその他の話題>
ノーベル賞関連の通信は鉄板です。
各クラス投票形式で、○○中学校版ノーベル化学賞、ノーベル文学賞などを決めるのもよいでしょう。
11月の学級通信・学年便りの内容
<11月3日 文化の日>
まず、「文化の日」を検索して記事にします。
絵画や音楽などの芸術に親しむ日です。
「私の好きな音楽」、「おすすめ私の芸術」を掲載しましょう。
<11月23日 勤労感謝の日>
まず、「勤労感謝の日」を検索して記事にします。
働くことを喜び、感謝する日です。
「将来つきたい仕事ランキング」を作成しましょう。
<11月に取り扱ってほしいその他の話題>
検索して記事にします。
・11月15日 七五三
12月の学級通信・学年便りの内容
<流行語大賞 12月1日(土曜日、日曜日の場合は次の平日)>
まず、「流行語大賞」を検索して記事にします。
今年の流行語を予想して書かせます。
学級便りに反映します。
流行語大賞が発表されたら、「正解者はこちら」で紹介します。
<12月12日 漢字の日>
まず、「漢字の日」を検索して記事にします。
「私の今年の漢字」を理由とともに書かせます。
字体もしっかりデザインさせます。
学級便りで紹介します。
<12月24日 クリスマスイブ>
まず、「クリスマスイブ」を検索して記事にします。
これは、節分に続くサプライズ第2弾です。
HR中に、着ぐるみを着たサンタとトナカイを登場させます。
やりたい先生にやってもらいましょう。
プレゼントは、「クリスマスカード」を作るのがいいでしょう。
厚紙写真用紙を八等分します。
それを半分におり、上側はクラスの集合写真、下は、メッセージ+Merry X’masでいいでしょう。
これは、好評でした。
この時、クラスでサンタ、トナカイと集合写真をとります。
それを、学級便りに反映します。
<12月に取り扱ってほしいその他の話題>
検索して記事にします。
・12月22日ごろ 冬至
その他、生徒の作品を掲載できる学級通信・学年便り
<俳句選手権>
長期休暇後などにやります。
季節休みの宿題にしておきます。
長期休暇の後によく使います。
どんな休暇だったかを俳句で書かせるのです。
俳句のルールは守らせましょう。
<定期テスト・実力テストの直前1週間>
「土・日の目標勉強時間合計は?アンケート」
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「土・日の勉強時間合計は?アンケート」
PDFファイルで表示
ワードファイルダウンロード
<〇月の誕生日>
前月の最終学年便りにで掲載する。
担任から見た良い面も書く。
<各行事の感想文>
・各行事の感想文(〇年生になって、体育大会を終えて、合唱コンクールを終えて、1学期を終えて、修学旅行の思い出、など)
1ページに原稿用紙4枚分を印刷します。
印刷設定を「コントラストを上げる、書く時に濃く書かせる、ソーター機能を使い、片面集約4ページ」にすれば、ボタンを一回でコピー機が自動でやってくれます。
<その他、ミニネタ>
偉人伝、日々の会話、説諭、エピソード、生徒指導的な内容など。
注意点
学年便りの号数を多くすることが目的ではありません。
生徒の活動場面や作品を掲載することにより、褒める回数を多くしようとするのです。
その結果、自己効力感などを高めることができます。
「ただただ号数を稼ぐ」ために、インターネットで検索した「感動する話」などを何の脈絡もなく掲載する教師が以前にいました。
これは用紙の無駄遣いです。
このようにならないよう、目の前の生徒の発達段階に応じた学年便りや学級便りを作成してください。
ネーミングにもこだわってください。
配布したはよいが、保護者に読まれなくては、効果半減です。
「ネーミング」については、「ネーミング 方法」で検索できます。
「自分が伝えたいこと」に加え、「伝えてほしいと思っていること」も記事にしましょう。