7月8月に考えておくこと

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この記事に書いていることをすべてできませんし、すべてやる必要もありません。

ブログで繰り返し述べていますが、10の情報のうち、1参考にすることがあればいいなと思って記事を書いています。

好みや実態に応じて、臨機応変にご判断ください。

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1.授業アンケートを取る

アンケートの方法や概念については、
最後の授業は必ずアンケートをとる:実物資料
をご覧ください。
アンケート結果を見て、夏季休業中に集中的に改善します。
例えば、「板書が多すぎる」という声が多かったのなら、他の教師の板書を調べてみたり、板書に関する本を購入したりするのです。
中学校は板書について、きちんと体系立てて学ぶことはほとんどありません。
しかし、板書のちょっとしたコツを改善するだけで、やる気の出る生徒も出てきます。
また、「他の先生に比べて、時間がたつのが遅い」というアンケート結果が出たのなら、評判のいい先生の授業を参観するのがよいでしょう。
ただし、自分の所属する中学校で完結するのはよくありません。
以前、「生徒がおもしろい」という授業を見に行ったことがあるのですが、とても残念な授業でした。
教師が、最近の芸能人のネタを話したり、一人の生徒をつかまえて授業中にいじっている授業だったのです。
案の定、定期テストの平均点はよくありませんでした。
このような先生を私は否定しませんが、若い教師が目指すべき授業ではありませんでした。
「おもしろい授業」というのは、「教科の内容が知的で面白い授業」なのです。
面白い部分が、「教科に関係のない部分が主」である授業など必要ないのです。
話しを戻します。
「長く感じる授業」は、教師が長く説明しすぎることがほとんど原因です。
「作業する時間」や「思考する時間」が長ければ、生徒は授業を短く感じるのです。
「あっという間に、授業が終わった」と言われるのです。

2.「夏休みの生活記録表と宿題」を準備する(実物資料)

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小学校の時のような、細かな記録は必要ありません。
2014年(平成26年)の「夏休みの生活記録表」と「宿題の出し方」として、例えば次のようなものはいかがでしょうか。
(なお、夏休みの計画表の詳細については、「夏休みの計画表14パターン|2014年(平成26年)中学生用」で記事にしています。)
B4横で作成していますが、A4サイズで統一されている中学校は、印刷時にA4縮小印刷をしてください。
(ホッチキスでとめるため、左余白を大きくしています。)
イメージ(ファイルサイズを小さくしています)
2014年(平成26年)夏休みの生活記録表と冊子:PDFファイルで表示
2014年(平成26年)夏休みの生活記録表と冊子:ワードファイルダウンロード
ご覧いただければ分かりますが、オールインワン冊子を作成します。
各教科から多くのプリントが配布されると、それだけで整理できずに何もできなくなる生徒もいるのです。
「始業式のカバンの中が、整理されていないプリントだらけ」になってしまうのです。
そういう生徒に対しても配慮すべきでしょう。
また、宿題冊子冒頭に「提出日」「やってこなかったらどうするか」も、大きく目立つように書いておきます。
これはマストです。
宿題は、できるだけB4で作成してもらうように統一します。
例えば5教科で、
国:B4×10枚
社:B4×5枚
数:B4×10枚
理:B4×5枚
英:B4×10枚
ならば、5教科合計40枚になります。
1日1枚ペースでやれば完成します。
プリントの左上部にやる日も記入して配布すれば、計画能力のない生徒もやっていくことができます。
自分のペースで進めていくことのできる生徒は、この日付に縛られることなくやっていけばよいのです。
そのことを表紙にも書いているのです。
HR等を利用して、各クラスで生徒と綴じればよいでしょう。
中学生の生活記録表については、意見の分かれるところでしょう。
中学生の発達段階が大きく影響するからです。
ここで示した「夏休みの生活記録表」は、かなり基礎的な表になります。
しかし、これを記入させることにより、夏休みの生活について必要最低限の部分については、意識させることができます。
「睡眠」「学習」を毎日書かなければならないからです。
この表すら書くことができない生徒は、別途手立てが必要なのかもしれません。
この表には、一般的な記録表にある
・1日毎のタイムスケジュール(起きる時刻、寝る時刻、勉強する時刻、クラブの時刻、習い事の時刻など)
・勉強時間合計
・宿題の計画(「○月○日にこの宿題をする」と生徒自身が予定を書く欄)
・手伝いの有無
などがありません。
大人でも難しいからです。
ましてや、生徒自身がこのような計画表に基づいてできるのは、相当力のいることだからです。
そのような計画表でも大丈夫な中学校は、指導がきちんとできているということになります。

3.夏季休業中こそ、授業力向上のため徹底的に時間をかける

夏季休業中は、そういう授業をするための本格的な練習期間です。
「自分だけ」で練習するのは限界があります。
同僚同士で見合うのも良いでしょう。
他中学の先生も巻き込むとよいでしょう。
そういうのが、飛躍的に伸びるのです。
また、授業に関するセミナーや研修を受けにいくことは言うまでもありません。
教育雑誌に掲載されているような研修会やセミナー、講演に行くべきでしょう。
自分の授業ビデオを見なければならないのはいうまでもありません。
・一部の生徒しか見ていない。
・声が後ろまで届いていない
・早口
・抑揚がない
・説明ばかり
・授業が単調
など、多くの発見があります。
全国区の授業の達人のビデオと比べたらよいでしょう。
また、自分だけで比べられないのなら、教育雑誌を調べれば、授業ビデオを講評してくれる先生が見つかるかもしれません。
生徒は、1日6時間の授業から逃げられないのです。
その授業力をアップさせるために、多くの力を割かなければなりません。
また、その他の方法として、
・セミナー、研修会への参加
があります。
夏季休業中に少なくとも5回、目標は10回です。
教育雑誌に、どこでどのようなセミナーをやっているか書いています。
ぜひ、今から申し込んでください。
キャンセルは、いつでもできるのです。
「部活動の日程が決まらないと、入れられない」では、セミナー・研修会の回数が少なくなってしまいます。
キャンセル期限だけしっかり見ておけばよいのです。
研修会やセミナーの予定も優先させる時があっていいのです。

4.今まで気にならなかった生徒に焦点を当てる

今まで気にならなかった生徒に焦点を当てるのです。
「ヤンチャな生徒」、「気になる生徒」に多くの時間を割いてきたのではないでしょうか。
ある一人の生徒のために、他の生徒の5倍も10倍もの時間をかけているかもしれません。
それ以外の、今まで気にならなかった生徒は本当に大丈夫でしょうか。
「先生がいつも忙しそうにしているから、話しかけられずに我慢している」かもしれません。
そういう生徒にもこの時期は焦点を当てるのです。
昼休み、放課後など時間をつくってそのような生徒とも向き合う時間をつくるのです。
これは、「何となく」という心掛けでできるものではありません。
「生徒名簿」を見て、「この生徒とは、あまり話せていないな」と思う生徒を一人一人チェックしていくのです。
こういう生徒を余裕のある時に見ておかないと、突然不登校になったりすることもあるのです。

5.生活アンケートを実施する

生活アンケートを実施します。
生活アンケートはGW前後にもやっている中学校もあると思います。
アンケートの内容は、
※1 何か困っていることはありますか。
※2 今日の昼休みは誰と一緒にいましたか。
※3 昨日は、誰と一緒に帰りましたか。

という項目でいいでしょう。
直接先生には言えないけど、書くことはできる生徒もいるのです。

6.学年ルール、学級ルールを再確認する

学年ルール、学級ルール、きちんと機能しているかを再確認します。
4月当初に伝えた「学年ルール」や「学級ルール」はきちんと機能しているでしょうか。
形骸化したものやルール変更したものはないでしょうか。
あやふやは、NGです。
ハッキリさせる必要があります。
「○○というルールでしたが、△△のため、□□に変更します」も場合によってはありでしょう。

7.「ハガキ」作戦を実施する

夏休み中は、生徒と少なくとも1回はハガキのやり取りをします。
私がよくやるのは、
・宿題を半分以上できた時
・部活動で入賞した時
・何か伝えたいことがある時
に、「ハガキなどで連絡して」と言っています。
夏休み前の学級便りでも宣言しておきます。
ハガキが来たら、すぐに返事を出します。
また、それとは別に、
「暑中見舞い」
はこちらから学級すべての生徒に出します。
必ず一言添えます。
一言の内容は、「褒める」、「励ます」です。
説教は絶対してはいけません。
アウトです。
夏休み中、ハガキで説教されるなんていやですよね。
登校直前になっても、1度も葉書が来ない生徒については、
「どうしてますか?がんばってますか」
という電話を入れるのもよいでしょう。

8.学期末の保護者面談の準備をする

多くの中学校では、1学期末に保護者面談が行われると思います。
暑い中、忙しい中、保護者は来られます。
周到の準備をしなければいけません。
何の準備もなしに、成績担当者から配付された「成績カード」だけをもとに三者面談を進めるのは避けたいところです。
他に準備したいものとして、
・1学期の振り返り表(生徒がHR等で記入したもの)(後日記事にする予定です)>>>中学校|保護者・生徒に喜ばれる通知表の所見作成5つの手順」中で「振り返り表」をアップしています。
・2学期の目標(生徒がHR等で記入したもの)
・夏休みの生活について(この時に宿題冊子を配付できればよいでしょう)
などがオーソドックスでしょう。

9.夏休み明けの宿題チェックを短時間で集中してすませる

宿題のチェックは、方法も大事です。
それぞれの先生がそれぞれの先生の持ち時間で対処するのは非効率的です。
できる限り短時間で行わなければなりません。
宿題冊子については、学年全教師でまとめて行うのです。
始業式当日の放課後、教師が集まって行います。
合格、再提出の2パターンで判断します。
その基準については、学年教師で話し合えばよいでしょう。
中1の夏休み明けで、このようなチェックをし、やっていなかった生徒を残して宿題をさせることができたのなら、それ以降の宿題指導や宿題提出率が格段に上昇します。

10.学年便り・学級通信を戦略的に発行する

・生徒の名前の出ている回数に偏りがないか、もう一度チェックする。
・1学期最終号はこのように作成する(後日記事にする予定です)。>>>済@夏休み直前、1学期最後の学級通信・学年便りで入れたい内容
・夏休み「日めくり学級便り」を作成する(後日記事にする予定です)。>>>済@全生徒が参加する「夏休み日めくり学級通信(学級便り)」を作成する
・2学期最初の学年通信・学級便りはこう作成する(後日記事にする予定です)。

11.保護者へ連携電話する

担任の先生は、現段階で「学級のすべての保護者」と話ができているでしょうか。
1学期ももう2か月以上たちました。
まだ、1回も話をしていない保護者がいれば、1学期中に連携電話をするべきです。
「お忙しい中恐れ入ります。○○中学校で○○さんの担任をしています○○と申します。こんにちは。特に学校で何かあったというわけではないのですが、まだ、お母さんとは一言もお話ができていませんでしたので、今回電話させていただきました。何かご家庭でお困りのことなどないでしょうか」
このような内容を、明るくハキハキと話できればよいでしょう。
あとは、その生徒についての褒める材料となるエピソードを話しましょう。
何か問題があった時に、初めてその保護者と話をすることは避けたいものです。

12.書類を早く提出する

・通知表の所見作成(後日記事にする予定です)>>>済@中学校|保護者・生徒に喜ばれる通知表の所見作成5つの手順
所見の書き方については、多くの良書が出版されています。
ぜひ、書店等に足を運んでください。
日々の生徒の行動の記録の方法として「A4ノートに頁毎に名前印を押していく方法」は有名です。
・夏季休業中の教員用動静表
・出席簿は、毎日確実に
・部活動予定表
・その他(追記していく予定です)

13.お世話になった方々へ挨拶する

これも忘れてはいけません。

14.自分の仕事術を振り返る

振り返る方法については、
「自分を振り返る時間がなければ、つらい体験も単なる「徒労」で終わる」
で記事にしています。

15.大掃除(職員室の机、自分の使用した場所)する

特に説明は省略します。
机の状態をそのまま生徒に堂々と見せることができますか。

16.プライベートを充実させる

人間的魅力を感じる中学校教師が習慣にしていること
で記事にしています。
直前では、申し込み、予約ができないものがたくさんあります。
早め早めの予約が基本です。

17.夏休み中に2学期の準備を可能な限りしてしまう

1.授業準備
2.テスト準備
3.事務書類

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