体育大会などの行事では優勝するのに、行事の前後で授業中うるさくなるクラスがあります。
しかし、この逆もあります。
体育大会では良い結果を残せなかったのに、授業は集中して聞けるのです。
この差はどこから生まれるのでしょうか。
1.落ち着かない学級
体育大会などの行事の前後で落ち着かない 学級の担任には、特徴があります。
・他のクラスとの比較でモチベーションを高めようとする。
・行事しか見えていない。
・行事の練習時間を増やそうとする。例えば、「自分の教科の授業を使って、コソッと練習する」、「朝読書で静かに本を読むと決まっているのに、行事で勝つ作戦を説明する」など。
・行事の時しか盛り上がらない。
・行事の前後での「学級通信」「学年便り」が極端に増え、「王者」や「完全制覇」などの強い言葉が並ぶ。
2.落ち着く学級
それに対して、行事の前後でも落ち着く学級の担任は、
・モチベーションは、「クラスの団結」による。
・行事直前でも、授業についての学級通信をいつも通り発行する。
・教科の授業を、行事の練習にすることはあり得ない。
・行事の時には、「陰で支える仲間や先生」に焦点を当てる。
・学級通信の内容は、「~のおかげです」などの優しい言葉、他のクラスを称賛する言葉が多い。
・自分のクラスと同じように、他のクラスの頑張りも認める。
行事は、学級・学年・学校を成長させる素晴らしい機会です。
行事のための学校や生徒ではなく、学校や生徒のための行事にしていくことが大切です。