多くの先生方が、次年度の体制について、校長先生から打診されていることと思います。
先日、ある先生から相談されたことがあります(相談内容等は、設定を変更しています)。
1.ある先生からの相談
5年目の先生(30代前半)
「生徒指導主事をやらないかと言われたので、どうしようか迷っているんです。○○先生(別の先生)は断ったみたいなんですけど・・・。あと、やったことがないから、できるかどうか不安で仕方ありません・・・。どう思います?」
おかれている状況、実態がそれぞれ違うので、十把一絡げに答えることができる問題ではありませんが、その先生に言ったことをまとめます。
結論を先に言っておきます。
「よかったやん!やったらいいやん!(笑)」
です。
以下、この理由について持論を説明しているだけの記事です。
2.成長したい気持ちに蓋をしない
この先生は、本当に真面目で責任感のある先生(以降A先生)です。
だからこそ、迷うのだと思います。
以下、続きの会話のだいたいの内容です。
(言葉にすると、冷たい感じになっていますが、私は温かく包み込むように話していた(多分)つもりです。)
私「先生はどうしたいっていうの、ある?」
A先生「私にできるなら、やりたいです」
私「先生は、自分自身は、できると思う?」
A先生「うーん。正直言って分からないです」
私「能力的にできないなら、やらない?」
A先生「いや、やりたいです」
私「なんでやりたいの?」
A先生「成長したいからです」
私「そう!僕は、A先生ならできると思うよ。」
結局「できるか」「できないか」なんて、考える必要はありません。
「他の先生が断った」なんてことも関係ありません。
そんなことを判断基準にせずに、「自分にとってどうなのか」を考えるのです。
校長先生は、校長先生の責任のもと、A先生がふさわしいと思って打診をしたのです。
それがすべてです。
さて、私がこのような相談をされた時に確認することがあります。
心の奥底の気持ちとして、
・「やりたいのか」「やりたくないのか」
・「成長したいのか」「そんな気持ちはあまりないのか」
いわゆる、教員としての在り方の問題にもなってきます。
「圧倒的な力をつけて、実証を示すこと」
私が最近よく考えることです。
A先生もそうですが、
「成長したいという気持ちに決してふたをしない」
でほしいと思います。
3.「断る=悪い」ではない
A先生は、「受けたい気持ちが基本の先生」でした。
しかし、実際には本当に嫌で受けたくない場合もあると思います。
そんな場合は、当たり前のことかもしれませんが、「断る」べきです。
これも最近思うのですが、
物事を二元論で考えないこと
が大事だと思います。
今回のことであれば、
打診されたことに対して、
YESという=いいこと
NOという=悪いこと
ではないことです。
その先生しか分からない事情があるのです。
管理職の先生に、丁寧に説明して理解してもらってください。
4.ライフステージを考える
さて、A先生の話に戻ります。
話が一段落したので、別の質問をしました。
私「奥さん、知ってるの?」
A先生「今日校長先生から打診されたので、まだ話していません」
私「絶対に相談しーや(笑)」
担任等を含めて、新たな役割を引き受けるときは、家族に必ず相談します。
自分一人だけの問題ではありません。
配偶者の方が、教員をやったことがないのなら、なおさらです。
その大変さが分からないので、事前に説明しておく必要はあるでしょう。
もし、配偶者が「まだ子どもが小さいから、2年後にしてほしい」あるいは「母親の調子が悪いから、今年はやめてほしい」と言われたら、自分がやりたい場合でも、それは考え直さないといけません。
家族を含めたライフステージを優先させる、それが私の願いです。
5.まとめ
・成長したいという気持ちにふたをしないこと
・家族を含めたライフステージを考えること
・「断わる」=「悪い、ダメ」ではないこと
・4月に入って、決めたことを後悔しないこと