3年以内に中学校の文化は大きく変わり、使命感やワクワク感に満ち溢れた職場となる

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1.最高の職場が中学校に間もなくやってくる

風向きは大きく変わっています。
今まで大きな顔をして、他の先生を非難してきた先生の居場所はなくなっていきます。
時代の流れを察知し、「これはやばい」と思う先生が増え、他の先生には分からないように、徐々に他の先生に優しく接するようになります。
それでもなお、時代の流れに気づけない先生は、完全に孤立します。
まもなくそういう時代になります。
17年間やってきて、ここ数年、中学校がそのように動いているような気がします。

2.こんな先生は今後いなくなるか、孤立する

私は、職員室で他の先生の悪口を言う先生を、ブログと現場で結構批判してきました。
例えば、生徒指導の最中に、
「○○先生、その指導の仕方、間違ってませんか!(威圧的に)」
と職員室で大声で言う。
「思春期の子どものように、その先生が意図的に悪いことをした」
なら、100歩譲って話は分かります。
しかし、決してそんなことはありません。
問題解決のために積極的に動いています。
指導された先生の「生徒への指導方法」が間違っているとも思いません。
目的は「問題解決」です。
それを考えれば、ふつうに解決法を示せばいいだけの話です。
その言い方では、肝心の生徒指導で悩むのではなく、周りの先生から指導されることに悩むことになります。
そもそも、ここは職員室です。
これでは、言われた方はたまったものではありません。

「そんなに若手を甘やかすことはない」
そんな意見も聞こえてくることがあります。
まったくの見当はずれです。

他の例として、前年度の校務分掌担当者への不平不満です。
4月に中学校が新しく動き始めた時にあることです。
「(前年度の資料を見て)うわー、前年度こんなやり方しているんですね。これは絶対にやったらいけない方法ですね」
中学校の職員室、とりわけ経験15年以上の先生に多い発言です。

隣の先生と会話しているのにもかかわらず、職員室の端から端まで聞こえる声で話すことも特徴です。
このような20~30年以上も前の旧文化の先生は、今後いなくなるか、孤立します。

これまで威圧的な年上の先生に「気を遣いながら仕事をする」「お伺いを立てながら仕事をする」そんなことがなくなっていきます。

3.職員室の文化がいい方向へ大きく変わる理由

原因はいくつか考えられますが、
・中学校で年齢上でのマジョリティが、50歳以上から概ね35歳以下に変わったこと
・SNSや投稿サイト(ツイッター、フェイスブック、LINE、YouTube、note等)で感性豊かな先生が声をあげるようになったこと
・中学校の先生の働き方が、学校外から注目されるようになったこと

が、主な理由です。

4.中学校の文化が変わる「3つの追い風」

(1)マジョリティとマイノリティの立場の逆転

これは、とても大きいです。
今までも、「おかしいものはおかしい」と言われている先生がいました。
しかし、実際に現場で声をあげてみても、そういう考えの先生の人数がマイノリティでした。
結果、現場が大きく変わることはありませんでした。
しかし、今は違います。
現場レベルでも、そういう考えの先生の人数がマジョリティになりつつあります。
地域によって違うでしょうが、3年後には完全に逆転します。
これに伴い、「立ち位置」や「キャラクター」のマイナーチェンジをしてごまかそうとする旧文化の先生が出てきます。
冷たい目で見守っていきましょう。

(2)SNSで先生同士がつながる力

一番大きな力は、やはりツイッターです。
勇気を出して、実名で戦っておられる先生は本当にすごいと思います。
現場で信頼されていなければ、到底できないことです。
経験年数に関係なく、そのような先生が中心となり、問題提起をして、解決案まで提示できる。
そのような先生に、偏見なくフォローしている先生も非常に多い。
すごい時代になりました。

(3)中学校の先生の仕事に対する世間の理解

これも大きく感じます。
10年以上前であれば、「電話応対を○○時以降自動音声システムに変えること」は、世間の人には理解してもらえなかったように思えます。
しかし、近隣のある中学校では、数年前より各中学校単位でこのシステムに変更しました。
また、全国的に見ると、全市等一斉で、このシステムに変更しているところもあります。
「学校の先生を取り巻く環境」が世間に広まったのだと感じます。

5.圧倒的な力をつけるチャンス

このような流れもあり、校内でベテランの先生が牛耳っていた仕事、例えば、教務主任、学年主任、生徒指導主事、進路指導主事等の分掌を経験年数が少ない先生でも担えるようになります。
力をつけるチャンスです。
ぜひ、希望して、中学校を変えることができる立ち位置でいてほしいと思います。

また、次のような新しい領域でも、力をつけるチャンスだと思います。
例えば、
・新学習指導要領
・道徳の教科化
・ICTを使うような新しい校務支援システム
・働き方改善委員会
新しいことをすれば、失敗も多くなるかもしれません。
しかし、そこは何とか乗り越えてほしいと思います。

6.中学校カルチャースタンダードで使命感やワクワク感に満ち溢れた職場を創る

「そんな文化を広げていきたいですね」
私が職場でよく使う言葉です。
例えば、 他の先生が「今日は何もないので、(まだ15時だけど)2時間休取って帰りますね~」 と言ったときです。
そういう言葉を主任職にある先生が積極的に使うことで、学校はどんどん変わります。
そんな学校を創っていきたいものです。




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