1.結論
「現場とネットの世界の乖離に幻滅しないこと」
この記事の結論です。
これを長い文で説明しているだけの記事になります。
まずは、教員採用試験の合格、おめでとうございます。
教員を取り巻く環境が厳しい中、それでもなお教師という職業につかれたこと、本当に尊いことだと思います。
また、何か準備しようと思われた結果、この記事にたどり着いたのだと思います。
教師になる以前から、準備しておこうとする考えも敬服します。
2.情報の発信源と中学校の働き方の現在
現在、中学校は大きな変換期に入っています。
新学習指導要領、道徳の教科化、さらに昨今のニュースで話題にされていることですが、
・教員の働き方の問題
・部活動の問題
・長時間労働の問題
等々。
現場の先生発信で、どんどん変わりつつあります。
そして、その発信源の1つがツイッターです。
皆さんもツイッターで働き方や部活動問題に関するツイートを見たことがあると思います。
最新の情報の発信源の1つがツイッターのつぶやきですので、実際の中学校は、ツイッター上で話題になっている内容よりも遅れています。
もちろん例外もありますが、ほぼ全国の中学校でそういう状況だと思います。
ただ、統計調査をしたわけではありませんので、「そう思う」ということです。
3.中学校により状況は異なる
実際の現場は、中学校により大きく状況が異なります。
部活動は17時30分までと決めている学校もあれば、19時近くになっても、体育館の明かりがついている中学校も多くあるのが現状です。
定期テスト1週間前でも、朝練をしている中学校もあります。
早く帰る先生がいたとき、風当たりの強い中学校もあれば、多くの職員が17時30分までに帰っている中学校もあります。
4.現場とネットの世界の乖離に幻滅しない
そういうことなんです。
中学校によって、状況が異なるということです。
皆さんには、その心構えをしておいてほしいのです。
現場とネットの世界の乖離に幻滅しないでほしいのです。
ただ、これからの教育を取り巻く環境はこの数年で大きく変わっていきます。
詳しくは、
3年以内に中学校の文化は大きく変わり、使命感やワクワク感に満ち溢れた職場となる
で記事にしています。よろしければご覧ください。
5.4月最初の1週間の時間の使い方を考える
中学校の初任者が、4月に着任してからすぐの過ごし方(特に最初の1週間)は極めて重要です。
生徒が学校に来る前に、どのような準備をしておくのか?
まずは、よくある失敗例です。
4月1日、辞令を受け、勤務する中学校へ初めて行くことになります。
多くは、職員会議での挨拶から始まるでしょう。
その後、そのまま職員会議に参加することになります。
その職員会議は、2~3日間続きます。
それと並行して、学年会議、教科の会議、校務分掌の会議があります。
何が何だか分からないまま、「言われたこと」、「決まっていること」をこなす慌ただしい日々が続く
のです。
気がつくと、始業式や入学式の前日です。
その前日にもやることがたくさんあります。
学年で生徒を迎え入れる準備、教室の最終確認、各種書類の準備などなど。
それが終わると、先輩の先生から「明日から生徒が来るから今日は早く帰ろうね」と言われる。
しかし、肝心要の教科の授業準備、学級開きの準備をほとんどやっていない・・・。
そこから夜遅くまで準備するものの、うまくまとまらない。
そして中途半端なまま、寝不足の状態で学級開きや授業開きをする。
結果、つかみを失敗してしまう・・・。
極端な例ですが、このようなことを未然に防がなければなりません。
では、どうするのか?
3つの行動指針があります。
6.3つの行動指針で余裕のあるスタートを切る
・周りの流れに身を任せすぎないこと
・自分自身の仕事時間をもつこと
・4月最初に何をするか決めておくこと
です。
周りの流れに身を任せず、自分自身の仕事時間をもって、必ずやっておくこと(優先順位の高いこと)は次の2つです。
・授業準備
・学級準備(担任をもつ先生)
この時期は、やることが山のようにあります。
初任者が全てのことを完璧にやろうとすると、いくら時間があっても足りません。
もし、やることがたくさんあり、その上、他にやることを他の先生に言われたら、「授業準備もあるのですが、どちらを優先させたらいいですか?」と謙虚に相談するのもいいでしょう。
着任早々の慌ただしさを防ぐために、授業の準備や学級の準備を着任前にやっておく先生もいるようです。
着任前に「準備するのはよい」、「しないのは悪い」ということではありません。
今まで生きてきた中で培ってきた判断基準で、ブレずに堂々と行動してくださればと思います。
余裕のある方は、次の記事もよろしければ、ご覧ください。
中学校の先生用 新年度の準備物チェックリスト
私が初任者だった時、「初回の授業の大失敗」で学んだこと
中学校教師が2月から始める「今年度の振り返り」と「次年度の準備」 の「次年度の準備のポイント」をご覧ください。
7.学び方を学ぶ
「学び方」を知っている先生は、いつまでも成長し続ける
で記事にしています。
よろしければご覧ください。
最後になりましたが、実際現場に赴任された後、
「そんなに身構える必要もなかった」
と思えるような中学校に赴任されることを願っています。
春野はブログから全力で応援しています!