臨床心理士やSCの方の指摘を受け入れる

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学校に来られている臨床心理士(SCの方も含む)の方(以降、心理士)は、「教師という職業」を本当によく見ています。
その中学校の生徒や保護者からの情報もあります。
多くの心理士は、複数の校を巡回して見ています。
また、心理の専門家なので、よほどのことがない限り、偏った見方をすることもありません。
非常に的を得た指摘をされるのです。
まさに珠玉の指摘です。

先日、力のある心理士と話す機会がありました。
どの話も勉強になりましたが、一番印象に残った言葉があります。

「現場の先生に言いたいことはたくさんあるけど、言いたいことの100分の1程度しか言っていないですね」

力のある心理士の方ですら、中学校教師に対して本音を言えないのです。
理由をいくつかあります。
・極めて多忙で、聞き入れる余力がなさそう。
・言っても素直に聞き入れない。
・言った後、風当たりが強くなる。

さて、その力のある先生から聞いたことで、
「不登校の生徒の対応についての中学校の先生への要望」
を私が感じたことを含めてまとめます。

1.頭ごなしに言う先生が多すぎる

頭ごなしに言う先生が多すぎると言うのです。
危険なことなどでそうならざるを得ない時もありますが、生徒が納得していない場合が多いのです。
何か望ましくない行動を生徒がしたのなら、その背景にある理由を知ろうとしなければなりません。
「生徒の言い分を聞いてあげる」
当たり前のことなのですが、これを強く意識しなければなりません。

2.授業を面白くする。

臨床心理士の専門分野は「心理」です。
中学校の先生の専門分野は「教科」です。
ということは、教科の授業という分野で力を発揮してほしい。
すなわち、授業を面白くするということです。
「授業が分かった」「授業が面白い」となれば、不登校の生徒も出席したくなるのです。

3.最低でも週に1回、不登校の生徒とかかわる機会をつくる。

心理士の方が特に強く主張されていたことです。
「忙しいことは分かっている。それでも、ぜひ、続けてほしい。」ということでした。
例えば、
・週に1回、学校に登校させて、別室で勉強を教える。
・週に1回、顔を見るために家庭訪問する。
週に1回のほんの短い時間「話す」「顔を見る」ことによって、学校とつながる可能性が生まれるのです。
そのような定期的なリズムができれば、登校へのハードルは下がるのです。

4.学校体制で見る。

一人の担任の力で解決する問題でもありません。
副担任、学年教師、学校中の教師が、スクラムを組んで、問題解決のために策を講じるのです。
担任は生徒にとって重要な存在ですが、それと同時に「担任一人ではできることもは知れている」ことも理解すべきです。

5.本音を言ってもらえる関係をつくる努力をする。

心理士の本音を聞くことができれば、中学校の先生は大きく成長するでしょう。
そうするための関係を普段から構築しておくのです。
外部の方は、教師に対し本音を言いにくいのです。
タイミングも言い方もすべて考えて、問題点を指摘しても、それを素直を受け止めない教師がいることも事実です。
例えば、ある生徒について、心理士が考え抜いたベストな方法を伝えても、「うん。それは正しいと思うけど、その方法だったら・・・・・」みたいに、言い訳をする先生が少なからずいるのです。
そんなことを2度、3度、心理士が経験したら、教師を糸口にした解決をあきらめて別の方法を考えてしまうことになるでしょう。
「指摘してもらってありがとうございます」と心から思える謙虚な姿勢が必要です。
指摘されていることが真実なのです。

6.心理士の気持ちに思いを馳せる

心理士の方にとったら、中学校の職員室という場所は完全にアウェーです。
逆の立場に立って考えてみてください。
心理士の方が集まった勉強会に、教師が出席した時のことを考えれば分かります。
周りの心理士にどのような声掛けをしてもらいたいですか。
どのように接してもらいたいですか。
そんなことを考えたら、学校に来ている心理士とどのように接したらよいのかが分かります。
現場で歩み寄るのは教師の方なのです。
「忙しそうにしているから話しかけにくい」という雰囲気を醸し出しているようではいけないのです。
生徒との話以前に、教師との対応で、エネルギーを使ってしまうのです。

7.不登校の生徒との会話に、世間話を意識的に入れる

特に、家に引きこもり気味の生徒に対して話す内容です。例えば、季節行事の話、流行っていること、最近行った場所。そんなことを話すのです。少しでも社会性をつけられるようにするのです。

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