1. 「何をどこまで目指すのか」の例
「何をどこまで目指すのか・・・」これも大事なキーワードです。
「何をどこまで目指すのか」というのは、例えば、
・授業は、中学校で一番を目指そう。
・学級経営は、市内で一番を目指そう。
・特別活動は、日本一を目指そう。
他にも、学年経営は…、進路指導は…、教務の仕事は…、ICT教育は…などいろいろあります。
役職を考えた場合は、
・教育長まで目指そう。
・校長まで目指そう。
・教頭(副校長)まで目指そう。
・首席まで目指そう。
・主幹教諭まで目指そう。
など、これもいろいろあります。
それらを明確にしておかなければなりません。
「そんなことお考えていなくても、目の前の仕事を一生懸命やっているからいい。満足しているからいい」
と思う教師もいるかもしれません。
今は、それでいいのです。
しかし、教師をして卒業生を2回も送り出せば(およそ6年後)、話は違ってきます。
2.「何をどこまで目指すのか」を考える理由
「私は、どこに向かっているのだろうか?」と思う瞬間が出てきます。
それだけではありません。
後輩教師もたくさん入ってくるのです。
その結果、担任ができないときも出てくるでしょう。
「自分のやりたいこと」と「組織に求められること」が違ってくるのです。
自分の得意ではない分野で、後輩教師を指導しなければならない時も出てくるでしょう。
いつまででも、「担任ができていたらそれでもよい」は通用しなくなります。
今までの仕事に対する考え方では、やっていけなくなるのです。
「現状維持」の考え方では、いつまで経っても仕事の内容や質が変わらず、成長が止まってしまうのです。
例えば、「学級経営については、県下一番を目指そう」と採用2〜3年目で決めることができたのであれば、その教師は伸びていくでしょう。
優先となる行動指針が決まったのです。
民間教育団体の「学級経営」についてのセミナーに出席するようになるかもしれません。
すべての教育書を読むことはできないが、「学級経営」についての本なら購入して読んでいくかもしれません。
教頭を目指すのなら、今の教頭先生の仕事を観察するようになるかもしれません。
ぜひ、「何をどこまで目指すのか」を明確にして、どんどん成長し続けてください。