「あの時、厳しくしてもらったおかげで」は正しいのか

「あの時、厳しく指導してもらったおかげで、今の私があります」
私は、この言葉はあまり好きではありません。

初任者、中学校教師、仕事術
ブログ記事「中学生でもできる学級レクリエーション、ゲーム、遊びin教室」が本になりました。

楽天はこちら
発売(2022/07)から半年以上経ちますが、Amazon売れ筋ランキング10位以内【学級運営】を継続中です。
教室でできるミニゲームやミニレクを中心とした学級レクリエーションを120個収録しています。
★リクルート進学総研にも寄稿しております。

1人がそう思う裏で、逆に考える生徒もいる

指導者にもよりますが、
「あの時、厳しく指導してもらったおかげで、今の私があります」
と言っている1人の裏で、
「あの時の厳しい指導は、今でも恨んでいる。許すことはできない」
と感じている生徒も少なからずいると私は思っています。
「あの時、厳しく指導してもらったおかげで、今の私があります」
という言葉が記憶に残るのは、「そういう指導を受けた極めて体育会的な人間」が、目立つ場所で言う場合が多いからだと思います(あくまで感覚的なものです)。

親しい友人が言っていたこと

私の親しい友人(教師ではない)も、よく同じことを言います。
数十年前のことを振り返り、
「ほんま、あの先生、許せなかった。みんな怖いから言うことを聞いているだけ。何回も殴られたし。今やったら、明らかに体罰。ちょっと結果出しているからって、好きなことして。部活動の一部の人間が、県大会連れて行ってもらったからって言って、持ち上げすぎる」
「優勝すること」や「1位を取ること」など、見た目やプライドを優先する教師です。
そのような教師には、「陰で涙している生徒」の存在が見えないのです。
補欠選手の心のケアができません。
目立たない生徒が見えません。
大舞台で活躍できる生徒しか、頭にありません。

退部者の多い部活動に、自分の子どもを預けたくはありません。

目立つことに騙されてはいけません。
惑わされていはいけません。

タイトルとURLをコピーしました