1.考え方の基本
校務分掌上、中学校を代表して研修に参加する場合があります。
例えば、「ICT関連の研修」「授業研修」「人権教育研修」「道徳研修」「学力向上関連の研修」「進路関連の研修」「図書関連の研修」などです。
このような中学校を代表しての研修は、「自分のため」だけに行くのではありません。
「他の職員へ広める」という視点も必要です。
例えば、教育委員会主催の「ICTの活用についての授業研修」があるとします。
おそらく出席するのは、各中学校の「ICT担当(情報教育担当)」です。
参加した教師がその後中学校で、「どのように広めるか」が大事なのです。
2.広める力の5段階
「広める力」は、5段階に分けられます。
求められる「広める力」の5段階
<1.入門>
・研修で得たことを、自分の授業で試してみる。
<2.初級>
・資料を抜粋したもの(内容によっては資料すべて)を他の職員に配布する。
<3.中級>
・職員会議等で、研修で聞いてきたことを他の職員に説明する(校内向けミニ研修を実施する)。
<4.上級>
・授業研修で聞いたことを活用した(校内)公開授業を実施する。
<5.さらに上級>
・「広めようとしていること」が実際に効果があるのかチェックし、次に手を打つ。
<番外>
・「聞いたことは役に立たない」と資料を引き出しの奥へとしまう。
もし、上記のような視点で研修を受けていても、「どのように広めればよいのか、イメージがわかない」場合があります。
その場合は、研修を担当している指導主事等に次のような質問をすればいいのです。
「それを中学校でどのように広げればいいですか。具体的な方法(アクション)を1つだけ教えてください。」
こころある指導主事なら、きちんと答えてくれるはずです。
<まとめ>
学校を代表しての研修なら、研修を受けた後に広めることも考える。