1.先生によって態度を変える生徒集団に、特効薬はない
ある学級が騒然としている状態の時、隣のクラスで授業をしている生徒指導の先生が窓から覗くだけで、生徒がシーンとなる・・・。
よくあることです。
このような状態が程度として激しすぎる学級や学年の生徒に対し、一人の学級担任だけが頑張って、
「人によって態度を変えてはいけません。自分に自信がなく気が小さい人がすることです。強きに弱く、弱きに強いのです。皆さんはそれでいいのですか。」
と言ったところで、生徒は急に変わることはありません。
こういうことを言ってはいけない、ということではありませんが、これだけでは限界があるのです。
特効薬はありませんが、「先生によって態度を変えることが、学年や学級の特記すべき課題」である時に、中学校の先生に意識してほしいことを少しだけ記事にします。
2.教師ができること
「教師間の人間関係を改善すること」
私が言えることはこの1つだけです。
例えば、
・ある教師が、別の先生を生徒の目の前で指導する
・ある教師が、別の先生の悪口を生徒の前で言う
・「○○先生、これは○○するのでしたよね」と小馬鹿にしたように言う
ような状態は超NGでしょう。
生徒も少なからずそのような雰囲気に影響されます。
「○○先生を小馬鹿にする」といったことが起こりえます。
このような状態にならないようにすること、それは、
・周りの先生が、初任者や経験年数の少ない教師に対して、丁寧に敬意をもって話す。
・初任者や経験年数の少ない教師の良い部分、尊敬できる部分を積極的に話す。
これを、学年全体、学校全体の教師で、ハンパなく、継続して行うのです。
長い時間がかかるかもしれませんが、やるしかありません。
このような文化がある中学校は、「先生によって態度を変えることが、学年や学級の特記すべき課題」とはならないのです。