なぜ、今「根回し」が中学校現場で必要なのか

教室
「4月1日から職員会議だ。また、雰囲気の重い、長い会議になる。生徒の受け入れや授業の準備に力を注ぎたいのに。
準備する前から、疲れ果ててしまう。主張した教師の勝ちみたいになるし・・・」
年度当初の職員会議にかかわらず、そう思うことはないでしょうか。
理由は、簡単です。
会議の仕方を知らないのです。
さて、その会議を円滑に進めるための1つの方法として、
「根回し」があります。
これは、絶対です。
「私は、そういうやり方がが嫌いである。だから、全体の前で根回しなしに提案する」
教師がいます。
それも違います。
いきなり全体の前で意見を出すと、不要な言い争い、議論が生まれる可能性が高くなります。
それはそれでいい、と思うかもしれません。
しかし、それは、本当に生徒のためになっているのでしょうか。
職員のためになっているでしょうか。
会議や不要な議論で多くの教師から時間を奪うことは極力避けなければなりません。
例えば、40人が出席した会議で、15分長くなったとします。
失われた時間を計算すると、40人×15分=600分、
10時間のロスになります。
一人1日分以上の時間が奪われているのです。
10時間あれば、どれだけ多くの中学生を助けてあげられることか・・・。
10分や20分と思う教師は、このような感覚を身につけることはできません。
「根回し」をすれば、間違いなく会議の時間は短くなります。
教師同士の人間関係もうまくいきます。
会議の目的を見失ってはいけないのです。
教師版「根回しのポイント」は、1つだけです。
「会議での影響力の強い人(キーパーソン)」に個々に話をしておくことです。

話をしておくと言っても、
「これを提案しようと思っているのですが・・・」
というスタイルで話し始めてはいけません。
「アドバイスをもらいにいく」
つもりでいくのです。
できれば、その影響力の強い人がどのような反応をするかを予測することも必要です。
予測できれば、その部分について、資料を準備しておくか、資料の内容を少し変更しておけばいいのです。
これも、見落としがちなのですが、「根回し」する人以外に、根回ししていることを知られてはいけません。
絶対です。
こうなると、逆効果です。
「あの先生は、ダメ。会議で反対されそうな人だけに、根回ししている」
となります。
教師の世界では、残念ながら、「俺(私)は聞いていない」と言って、へそを曲げる教師がいるのです。
もし、根回しの場で、反対されて提案できなかったとしましょう。
しかし、それで失われるのは、二人の時間だけです。
しかも、とても建設的です。
根回しした教師は、自分の提案の悪かった部分を指摘してもらえたのです。
根回しされた教師も、「メンツが保たれた」のです。

また、職員全体の時間を奪われずに済んだのです。