会議で質問されても「説明できる」ようにする方法

中学校教師、会議、自己主張、方法、自分の意見、言う方法
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1.有名すぎるTOYOTAのWHY思考

学年会議や職員会議で自分の出した提案に対して、質問される(つっこまれる)と、うまく説明できない場面が以前私にはありました。
これではいけないと思い、職員会議などで強く主張できる先生を注意深く観察しました。
しかし、しっくりこなかったのです。
理由は簡単です。
ほとんどの場合、「強く主張しているだけ」だったからです。
強くというのは、
・やや張りのある声で言っている
・少し怖い感じで言っている
状態です。
内容だけ見てみると、そんなに大したことがない時もありました。
そのような手法は好き嫌いで言うと「嫌い」だったので、真似しようとは思いませんでした。
その後書店に行き、「交渉術」「話し方」関連の本を10冊程度ざっくり立ち読みし、3冊購入しました。
その中で共通して書かれていたことがあります。
「TOYOTAは、WHYを5回繰り返す」
という有名な方法です。
「反省しなければならないこと」「改めなければならないこと」「やりたいこと」「提案したいこと」に対し、「なぜそうするのか」「なぜそうしたのか」を5回繰り返すのです。
放課後の教室、ベテランのA先生、若手のB先生の会話場面を例に考えます。
A先生「なぜ、こんなに机が整理整頓されていないのですか?」
B先生「終礼でバタバタしていて、生徒に最後の挨拶の時に指示を忘れてしまいました。」
A先生「そうですか。では、なぜ、B先生はバタバタしていたのですか?」
B先生「直前の掃除の時間に○さんと○さんが少し言い争いをして、その話を聞いていたからです。」
A先生「話を聞いた結果、なぜ、バタバタしたのですか?」
B先生「終礼にかかる時間だと分かっていたのですが、直前までそのまま続けてしまいました。」
A先生「なぜ、そのまま話を続けたのですか?」
B先生「どうしてもその場で解決したかったので・・・。」
A先生「なぜ、その場で解決したかったのですか?」
B先生「いや、今考えるとその場で解決しなくてもよかったことです。終礼を優先させるべきでした。」
これだけ聞いていると、A先生がB先生を厳しく指導しているような感じですね。
この場合だと、「放課後、机が整理整頓されていない原因」は、「B先生の生徒指導場面の判断力の問題」に起因することが分かったわけです。
これをせずに、A先生がB先生に、
「B先生、整理整頓は絶対に最後生徒にやらせてないといけないよ。」という指示では、的外れである
ことが分かります。
B先生にしてみれば、
「そんなことは言われなくても分かっている。バタバタしていたから、できなかっただけだ。そんな時もある!」となってしまう
かもしれないのです。
また、これでは、本質的な解決にはつながりません。
その結果、「同じミス」をする可能性が高くなるのです。
「同じミス」をすれば、A先生はB先生に対し、「B先生は何回言っても無駄」というような誤った評価にもつながっていくのです。
悪循環です。
これはとても悲しいことですよね。
周りにこのようなことはないでしょうか。

2.WHYを5回、自答する

だからこそ、 「自分のやったこと」、「提案したいこと」に対して、「WHYを5回自答する」のです。
「なぜ、そのような提案をしたいのか」
「なぜ、そのような失敗をしたのか」
「なぜ、そうなってしまったのか」
何か会議で言われても「説明できる」「意見できる」「主張できる」状態に少しは近づけるのではないでしょうか。
自己主張に自信のない先生は一度挑戦してみてください。

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