第3回 「私なんかが管理職で大丈夫ですか」と思っている先生へ

管理職試験の話になると、多くの先生が口にする言葉があります。
「私なんかが管理職になっても大丈夫でしょうか。」
私は、この言葉を聞くたびに思います。
その不安を持てること自体が、とても大切なことではないか、と。
管理職になると、自分一人で判断しなければならない場面が増えます。
だからこそ、自分を客観的に見る力は、とても重要になります。
逆に、「自分なら絶対にうまくやれる」と根拠なく思っている人の方が、周りの意見を聞けず、独りよがりになってしまうことがあります。
もちろん、不安だけで前へ進めないのも違います。
大切なのは、「何が不安なのか」を言葉にすることです。

経験が足りないことなのか。
人前で話すことなのか。
保護者対応なのか。
教職員との人間関係なのか。
漠然とした不安は、書き出してみると意外と整理できます。

そして、一つずつ対策を考えてみる。

管理職に話を聞く。
本を読む。
研修へ参加する。
そうやって不安は少しずつ小さくなります。
私は、「役職は人をつくる」という言葉を信じています。
もちろん、何もしなくても成長するという意味ではありません。
役割を引き受けることで、それにふさわしい自分になろうと努力する。その積み重ねが、人を成長させるのだと思っています。
管理職になっている人も、最初から自信満々だった人ばかりではありません。
皆、不安を抱えながら一歩を踏み出しています。

「私なんかが。」

そう思ったときこそ、自分に問いかけてみてください。
「本当に足りないのは能力なのか。それとも勇気なのか。」
答えは、人それぞれです。
でも、その問いを持ち続ける人は、きっと成長し続ける管理職になれると思っています。

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