本記事の概要
一番後悔していることは、気になる人へのの声かけが遅くなってしまったこと。
管理職になったら、忙しい日ほど、人の表情を見ること。
職員室の小さな変化を見ること。多分大丈夫だろう、では取り返しのつかないことになる場合がある。
「あのとき、もっとこうすればよかった」と思う場面はいくつもあります。
一番大きい後悔は、人のしんどさに、早く気付けなかったこと、敏感になれなかったこと、です。
教職員は、大人です。
毎日、子どもたちの前に立ちます。
保護者にも対応します。
会議にも出ます。
職員室では、普通に仕事をしているように見えます。
だから、こちらもつい「大丈夫だろう」と思ってしまうことがあります。
でも、本当は大丈夫ではなかった。
あとになって、それに気付くことがあります。
表情が少し暗かった。
返事に元気がなかった。
以前より職員室で話さなくなっていた。
そういう小さな変化は、あとから振り返ると見えてきます。
しかし、その時点では見逃してしまうことがあります。
授業にも影響します。
学級にも影響します。
学年にも影響します。
そして、何より本人の人生に関わります。
もちろん、すべてに気付くことはできません。
管理職も万能ではありません。
教職員の心の中をすべて分かるわけでもありません。
それでも、「忙しそうだから後で声を掛けよう」と思ったまま、声を掛けられなかったことがあります。
「たぶん大丈夫だろう」と思って、深く聞かなかったこともあります。
その一つ一つが、あとになって心に残ります。
管理職の仕事は、学校全体を見ることです。
しかし、学校全体を見るということは、一人一人を見なくてよいという意味ではありません。
むしろ、学校全体を見るためには、一人一人の小さな変化に気付く必要があります。
職員室の空気は、一人のしんどさから変わることもあります。
一人の安心感から、温かくなることもあります。
私は、後悔した経験があるからこそ、今はできるだけ早く声を掛けたいと思っています。
「最近どうですか。」
「何か困っていませんか。」
「少し表情が疲れているように見えました。」
そんな一言です。
それだけで全てが解決するわけではありません。
でも、その一言が入口になることはあります。本当に大切なのは、目の前の一人に気付けるかどうかかもしれません。
管理職になると、忙しくなります。
やるべきことも増えます。
でも、その忙しさの中で、人を見る目を失ってはいけないと思います。
書類よりも、会議よりも、予定よりも、まず人です。
学校は、人がつくっているからです。
少しでも気になったら、後回しにせず声を掛けてください。
その一言で救われる人がいるかもしれません。
管理職の仕事は、そういう小さな一言の積み重ねでもあるのだと思います。