太宰治先生の言葉の「優しい」先生をめざす

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1.優しい先生を目指す

いろいろなタイプの教師がいます。
ここでは少し乱暴ですが、3つのタイプの先生に分けます。
どのタイプも中学校には必要な先生です。
読者の皆さんは、どのタイプの先生を目指しますか。
1.強い先生
2.賢い先生
3.優しい先生

3つ揃っていたら言うことはありませんが、ここでは1つに絞ります。
私は、「優しい先生」を尊敬しますし、目指しています。
後輩の先生にも、「優しい先生になってくださいね」と伝えます。
学年の教師が「優しい先生」の集まりなら、どうしようもないほど荒れることはありません。

2.太宰治先生の言葉

さて、「優しい先生」とは、どのような先生でしょうか。
世界一受けたい授業でも話題にありましたが、小説家の太宰治先生を取り上げます。
「走れメロス」「お伽草紙」「斜陽」「人間失格」など、数々の小説を残しています。
太宰治先生の言葉です。
(※現代の言葉に直しています。)

「私は優という字を考えます。
(中略)
この字をよく見ると、
人偏(にんべん)に、憂(うれ)うと書きます。
人を憂える。
ひとの寂しさ侘(わび)しさ、つらさに敏感な事、
これが優しさであり、
また人間として一番優れている事じゃないかしら」

何か生徒につらいことがあった時、「その生徒の気持ちになる」ということがあります。
そんな気持ちになるには、寂しさ侘(わび)しさ、つらさに敏感でなければならない、そういう人こそ優しい人だということです。
心の底から本当に生徒を思いやる気持ちがなければ、伝わりません。
相手は中学生、敏感に感じ取るのです。
ぜひ「優しい先生」になってください。

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