学年会議の雰囲気をコントロールする

「学年会議がいつも重苦しい雰囲気になる」
「決まった人しか発言しないような空気になる」
「アイデアが出ず、沈黙が続く」
そんなことを経験したことはないでしょうか。
会議のルールも大事ですが、それを最大限機能させるポイントは、会議の「楽しい雰囲気」にあります。
これを意識的にに創っていくのです。

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1.会議前の工夫

5分前に行くと、来ている先生と来ていない先生に分かれます。
その来ている先生と、楽しく話をするのです。
「えっ、そんな当たり前のこと」と思われるかもしれません。
これは大事なことなのです。
全員が集まって頃に、雑談の延長で会議が始まっている・・・。
そんなことがあってもいいくらいです。
よくあるのが、会議が始まる前は楽しく話をしていた。
しかし、「会議を始めます」と司会の先生が言った途端、みんなが真面目な顔、難しい顔をして活発ではなくなる・・・。
こんな会議運営は、私は反対です。

2.机の配置の工夫

中学校、会議、方法、コツ、意見

学年を構成している人数にもよるでしょうが、「コの字型」は、避けるべきでしょう。
距離を感じるからです。

のような対面型がよいでしょう。
多くの中学校では自然とこのようになっているのではないでしょうか。
この配置への準備も、自分だけが先に行ってするのではなく、何人かで楽しく準備するのです。
「机の準備は月当番の仕事」と考えるようでは、うまく楽しくやっていくことはできないでしょう。

3.会議で全員に意見を言ってもらう工夫

それぞれの担当から資料が出て、それを説明するのが通常でしょう。
その後、頭の回転が速い先生、意見を言わないと気が済まない先生、学年を牛耳っている先生が口火を切って話をするのではないでしょうか。
そして、言いたい先生が意見をすべて言った後(あるいは、課題にぶつかった時)、「まだ何も言っていない先生の意見を聞きましょう」と言って、他の先生が意見を求められる・・・。
この段階で意見を求められても言えるわけがないですよね・・・。
で、意見を言えないでいると、「もっと自分の考えをもたないといけないよ」と言われたりする。
話になりません。
いわゆる、特定の先生以外は、意見を言いにくい雰囲気になっている状態です。
こうならないように(どの先生の意見も言ってもらえるように)工夫が必要です。
通常なら「会議が始まる24時間以上前に学年の先生の机に置き、事前に考えてもらっておく」のが効率的ですが、そのようにできない組織の場合、その場で提案文書を初めてみることになります。
この場合は、それぞれの先生が資料を読んで自分の考えを書き出す時間をつくるのです。
時間にして、3~5分でしょうか。
絶対に何か考えを書くのです。
そして書いたものを言ってもらう形にします。
書いたものを言うことは、頭で考えていることを言うより、はるかにハードルが低いのです。
自分の意見が言えれば、自己効力感が高まり、言いやすい雰囲気になります。

4.参加意識を高めるための「ホワイトボード」の工夫

会議でホワイトボードを活用する機会は少ないのではないでしょうか。
「誰が何を担当する」等を決める時だけになっていませんか。
「ホワイトボード」を効果的に活用するのです。
生徒が意見を出した時、黒板に書く時があります。
同じような意見をまとめていったりしますよね。
これと同じです。
どんな意見でも、キーワードを中心として、書いていく。
それを見ながら、他の先生も考え発言していく。
ホワイトボードで確実に共有化する方法です。
司会者が「ホワイトボードに書いてみて」と言えば、その先生が立って書くことになります。
また一味違った活発な動きが生まれるでしょう。
雰囲気がどんどん変わるのです。

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