「応援の空 AI」をつくりました|先生の悩みを、一緒に整理する。

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「応援の空」を始めてから、これまで多くの先生方からメールをいただいてきました。
授業のこと。
学級経営のこと。
生徒指導のこと。
保護者対応のこと。
同僚との関係や、仕事の進め方のこと。
管理職になるかどうかという悩み。
そして、「教師を続けていけるだろうか」という相談をいただくこともあります。
できる限り一つ一つ返信してきました。
ただ、返信を書きながら感じることもありました。
ご相談いただいた内容について、すでに「応援の空」のどこかの記事に書いていることが少なくないのです。
その場合は、いくつかの記事に書いてきたことを、その方の相談内容に合わせて整理し直し、返信することになります。
それでも、仕事をしながらの返信なので、どうしても時間がかかります。
もっと早く、「まず考えるための材料」を届ける方法はないだろうか。
そんなことを考えて、「応援の空 AI」をつくりました。
本記事を読んでいただいてから、「応援の空AI」へと進んでいただければと思います。

応援の空AIへ

1.「応援の空 AI」とは

「応援の空 AI」は、学校現場で働く先生の悩みや疑問を入力すると、一緒に状況を整理し、考える材料を返すAIです。
コンセプトは、
先生の悩みを、一緒に整理する。
です。
何でも正解を教えてくれるAIを目指しているわけではありません。
教育の仕事には、子ども、保護者、学校、地域、そのときの状況によって答えが変わることがたくさんあります。
だからこそ、「こうすれば絶対にうまくいく」と言い切るのではなく、
・今、何が起きているのか
・どのような見方ができるのか
・明日から何を試せるのか
・一人で抱え込まず、誰と共有した方がよいのか

といったことを、一緒に整理するAIにしたいと考えています。

2.「応援の空」の記事を参照する

「応援の空 AI」には、このブログで公開している記事をナレッジとして登録しています。
質問内容に関係する記事がある場合は、それらを検索し、回答を考える材料として使うように設計です。

OpenAIのFile Searchには、あらかじめ登録したファイル群から、意味検索とキーワード検索を行って関連情報を取得する仕組みがあります。「応援の空 AI」では、この仕組みを利用しています。
例えば、
「学級がなかなか落ち着きません」
「不登校の生徒を担任したら、最初に何を考えたらいいですか」
「若手の先生にどう声をかければいいですか」
「管理職になるか迷っています」
といった質問をすると、関連する「応援の空」の記事を探しながら回答します。
このブログに書いてきた内容を、質問に合わせて探し直し、整理し直す。
「応援の空 AI」は、そんな使い方を想定しています。

3.必要に応じて公的な情報も確認する

学校現場の制度や施策は変わります。
不登校、生成AI、生徒指導、教育課程、教職員に関する制度など、最新情報の確認が必要な質問については、「応援の空」の記事だけで判断しないようにしています。
必要に応じて、文部科学省などの公的機関や研究機関の情報をWebで確認しながら回答するように設計しています。
OpenAIのResponses APIにはWeb Searchの仕組みがあり、必要に応じてWeb上の情報を検索して回答に利用できます。
「応援の空 AI」では、できるだけ一次情報や信頼できる資料を優先して確認する考え方にしています。

4.職員室で少し経験のある先生に聞くような感覚で

使うときに、難しく考える必要はありません。
私がイメージしているのは、
職員室で、少し経験のある同僚や先輩の先生に話しかけるような感覚
です。
「ちょっと聞いてもいいですか」
くらいで構いません。
例えば、
「明日の学活、何をしたらいい?」
「保護者への電話で、最初に何と言えばいい?」
「学年主任になったけれど、何から始めればいい?」
「この生徒への声かけ、どう考えたらいい?」
「もう少し具体的に教えて」
「明日やることを3つに絞って」
そんな聞き方で使ってください。
一度質問して終わりではなく、返ってきた回答に対してさらに質問することもできます。
職員室での会話と同じように、少しずつ状況を整理していく使い方を想定しています。

5.AIなので、間違うこともある

ここは大切なことなので、あらかじめ書いておきます。
「応援の空 AI」の回答が、常に正しいわけではありません。
記事や公的資料を参照する仕組みを用意していても、生成AIは内容を誤って解釈したり、不正確な回答を生成したりする可能性があります。
OpenAIも、AIシステムを実運用する際には、人による確認や安全対策を組み合わせることを推奨しています。
特に、
・子どもの生命や身体の安全に関わること
・自死や自傷のおそれがあること
・虐待が疑われること
・重大ないじめ
・暴力
・法的な判断
・医療上の判断
などは、AIの回答だけで判断しないでください。
学校の正式な報告・相談経路や、必要な専門機関につなぐことを優先してください。
また、質問するときは、児童・生徒、保護者、教職員などを特定できる氏名や個人情報は入力しないようお願いします。

6.答えが見つからなければ、人に相談する

AIに何度か質問しても、
「少し違うな」
「自分が知りたいことはそこではない」
と感じることがあると思います。
そのときは、AIとのやり取りだけで終わらせないでください。
学校の中で相談できる人がいれば、まずその人に相談してください。
そして、「応援の空」の内容について私に直接聞いてみたいことがあれば、プロフィールに記載しているメールアドレスからご連絡ください。
すぐに返信できないこともありますが、これまでと同じように、可能な範囲で返信したいと思っています。

7.まだベータ版

現在の「応援の空 AI」は、まだベータ版です。
実際に使いながら、
・質問の意図をきちんと理解できているか
・「応援の空」の記事を適切に参照できているか
・最新の情報が必要なときに適切に確認できているか
・学校現場で実際に使える回答になっているか
・スマートフォンでも使いやすいか
などを確認し、少しずつ改善しています。
しばらく運用したうえで、安定して使える状態になれば正式版に移行する予定です。

8.「応援の空」を読む入口の一つとして

「応援の空」には、長い間に書いてきた記事があります。
現在は、それらを整理し直し、学校現場の今に合うように少しずつ更新しています。
ただ、記事が増えるほど、
「自分が今困っていることについて、どの記事を読めばいいのか分からない」
ということも起こります。
そこで「応援の空 AI」を、記事を探す入口の一つとしても使ってもらえればと思っています。
記事を読む。
AIに聞く。
もう一度記事に戻る。
それでも分からなければ、人に相談する。
そのくらいの距離感が、ちょうどよいと思っています。
AIが教師の代わりになるとは思っていません。
目の前の子どもを見て、話を聞き、考え、迷いながら関わるのは、やはり人です。
「応援の空 AI」は、その前に少し考えを整理したり、別の見方を探したりするための道具です。
職員室で、
「ちょっと聞いてもいいですか」
と声をかけるような感覚で使ってみてください。
応援の空 AI
先生の悩みを、一緒に整理する。

【応援の空 AIを使ってみる】

9.参考資料

OpenAI「File search」
「応援の空」の記事群から関連情報を検索する仕組みとして利用しているFile Searchの公式資料。
OpenAI「Web search」
必要に応じてWeb上の最新情報を確認するためのWeb Searchの公式資料。
OpenAI「Safety best practices」
AIサービスを運用する際の人による確認や安全対策についての公式資料。

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