他の先生や本などから学んだ実践がうまくいかなかった時に考えることがあります。
「形だけマネても、うまくはいかない」
場合があります。
例えば、「授業中にノートを持ってこさせて、生徒のノートに丸をつける」という有名な実践。
ある先生が「うまくいかない」と嘆いていました。
「できたら持ってきなさい、と言ったのに、生徒はまったくノートを持ってこなかった」と言うのです。
実際にその先生の授業を見に行きました。
1.うまくいかなかった原因
原因は次の3つでした。
・問題の難易度が簡単過ぎた。
・「できたら持ってきなさい」という指示が、何番までの問題なのかが不明確だった。
・「できたら持ってきなさい」と言ってから、先生が待つ時間が短すぎた。
これを伝えたところ、すぐに修正してできるようになりました。
新しい授業のシステムを組み入れるのは、生徒にとってとてもハードルの高いことなのです。
だからこそ綿密な授業計画のもと、発問しなければならなかったのです。
その先生に、なぜこの実践をしようと思ったのか聞きました。
「できたら持ってきます、という指示で、生徒が教卓にノートを喜んで持ってくると、本に書いてあった」
と言うのです。
しかし、何の計画もなしに、単に「できたら持ってきます」と言えば持ってくることはないのです。
「授業中、こうしたら中学生でも飛び上がって喜んだ」で記事にしていますのでよろしければ参考にしてください。
2.まとめ
「形だけマネても、うまくはいかない」のは、丸つけだけではありません。
セミナーや本、インターネットなどに掲載されている実践すべてで同様のことが言えます。
「ある実践を試しても、うまくいかなかった。だから、この本は信用できない。」
ということはないのです。
まずは、うまくいかなかった原因を考えなければならないのです。